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青銅器(8)平成16年度美術史ゼミナール「中国の青銅器」第3回その3
資料編:器形一覧その6(水器)


1 はじめに

 平成16年度美術史ゼミナール「中国の青銅器」という講座の、備忘録程度の受講録。で、第3回ゼミの受講録その4。
 本編で器形の解説をしたので、それをごく簡単に図解する。
 装飾文様などは省略し、できるだけ形は単純化した。


2 水器

 続いて、水器の4類型について。

匜(い) 盤(ばん)
い 盤
横断面が楕円形をした浅い身の一方に大きな注口があり、その反対側に把手が付く器。
圏足付きもあるが、4本足をもつものが多い。
※ 『中国の歴史 1』(講談社)P320図185
匜鼎→『中国の歴史 1』(講談社)P289図168
口が非常に広く、身の浅い盥(たらい)で、圏足が付く。
3本又は4本の足が付くものもある。
※ 典型例として、虢季青銅盤(西周)。
※ 『中国の歴史 1』(講談社)P220図132、同P285図167、『中国文明の歴史 1』P374、同P409、『漢字の世界 2』P139図40、『古代中国文明』創元社P76、同P85
<鬹(き)> 鑑(かん)
き 鑑
足が大きな袋状になっていて、注口が付き、さらにその反対側に大きな把手が付いた器。
もっぱら陶器に見られ、青銅器にはない。
※ 『中国の歴史 1』(講談社)P61図27
広口で深鉢状の大型盥で短い圏足をもつものが多い。口下から腹中央にかけて耳が二つ又は四つ付く。
耳がないものは「洗」(せん)と呼ぶ。
※ 『中国の歴史 1』(講談社)P271図158、同P281図165
浴缶(よくふ)  
浴缶  
全体高に対する横幅が大きく、頸が短い器。
頸まですっぽりかぶる蓋をもち、肩に2個一対の耳か、鎖状の提梁が付く。
※ 典型例として、倗尊缶(春秋晩期)。
 

・・・・・らくがきのような絵ですみません。


 上のらくがきじゃなくて、ほんものが見たい人は、下記をクリックしてみて下さい。
リンク切れになっていなければ、

(1) 東京国立博物館HP:「館蔵品ギャラリー:中国:漢時代以前」

(2) 泉屋博古館HP:「青銅器展示紹介」

(3) 故宮博物院(北京)HP:「収蔵品精粋」 

(4) 国立故宮博物院(台湾)HP:「コレクション 銅器」 
    →「盤」:散氏盤

(5) 「人民中国」HP:「中国の青銅器文化」 
    
(6) 「人民中国」HP:「農民が見つけ、守った国宝」

(7) 「人民中国」HP:「銘文に秘められた西周の歴史」
    →「匜」:叔五父の匜 

(8) 「人民中国」HP:「歴史的、考古学的価値はきわめて高い」     
    →「盤」:逨盤
 
 「青銅時代」HP:「飲食器系列」     

(9) 「青銅時代」HP:「酒器系列」

(10) 奈良国立博物館HP:「坂本コレクション」     
     
(11) 「骨董 中国美術」HP:「青銅器」   

(12) 「京都新聞こだわり拾撰」:「青銅の時代」
     →「浴缶」:缶?     
   
・・・・・などがご覧になれる筈です。


 それでは、皆さんごきげんよう♪ 


 

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