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青銅器(8)平成16年度美術史ゼミナール「中国の青銅器」第3回その3
資料編:器形一覧その7(楽器)
1 はじめに 平成16年度美術史ゼミナール「中国の青銅器」という講座の、備忘録程度の受講録。で、第3回ゼミの受講録その4。
本編で器形の解説をしたので、それをごく簡単に図解する。
装飾文様などは省略し、できるだけ形は単純化した。
2 楽器
続いて、楽器の5類型について。
鐘(しょう) |
鎛(はく) |
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横断面がラグビーボール形で、下部両端が鋭く尖った釣鐘。
上図のように吊手が棒状のものを甬鐘(ようしょう)といい、逆U字形のものは鈕鐘(ちゅうしょう)という。
※ 『中国の歴史 1』(講談社)P206図122、同P392図234、『中国文明の歴史 1』中公文庫P352、同P354 |
鐘と違って、下部が平らになっている釣鐘。
吊手は薄い板状の逆U字形。
※ 『中国美術史』新潮選書P84図36 |
鐃(どう) |
鉦(しょう) |
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甬鐘に似た形をしているが、棒の部分が中空になっていて、鐘とは逆さまに柄を差し込んで用いる打楽器。
※ 『中国古代の文化』講談社学術文庫P57図9、同P65図11、『漢字百話』中公新書P9図2 |
鐘の本体部分に棒状の柄が付いたもので、柄を握って叩く携帯打楽器と考えられる。
※ 『中国文明の歴史 1』中公文庫P352 |
ロ于(じゅんう) |
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肩が強く張った筒形器で底がない。くびれた短い頸が付き、圏足を逆さまにしたような格好をしている打楽器の一種。
上面は平らで中央に鈕が付く。この鈕は虎の丸彫りが用いられることが多いので、「虎ロ」(こじゅん)ともいわれる。 |
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・・・・・らくがきのような絵ですみません。
上のらくがきじゃなくて、ほんものが見たい人は、下記をクリックしてみて下さい。
リンク切れになっていなければ、
(1) 東京国立博物館HP:「館蔵品ギャラリー:中国:漢時代以前」
→「鐘」:獣紋鐸?
(2) 泉屋博古館HP:「青銅器展示紹介」
→「鐘」:厂+驫(ひょう)氏編鐘12器、「鎛」:虎鎛
(3) 故宮博物院(北京)HP:「収蔵品精粋」
(4) 国立故宮博物院(台湾)HP:「コレクション 銅器」
→「鐘」:宗周鐘
(5) 「人民中国」HP:「中国の青銅器文化」
(6) 「人民中国」HP:「農民が見つけ、守った国宝」
(7) 「人民中国」HP:「銘文に秘められた西周の歴史」 (8) 「人民中国」HP:「歴史的、考古学的価値はきわめて高い」
「青銅時代」HP:「飲食器系列」
(9) 「青銅時代」HP:「酒器系列」
(10) 奈良国立博物館HP:「坂本コレクション」
(11) 「骨董 中国美術」HP:「青銅器」
(12) 「京都新聞こだわり拾撰」:「青銅の時代」
・・・・・などがご覧になれる筈です。
それでは、皆さんごきげんよう♪
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