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(No22) 仏像鑑賞のご案内その22 千手観音菩薩     

 望月信成・佐和隆研・梅原猛共著の『仏像 心とかたち』(NHKブックス)では、古来日本人が仏像を鑑賞するにあたっては、いわば仏像を対象に自らの抒情詩を語る方法と、専ら様式に拘泥する二つの方法があったとしている。
 私が目指すのは、後者、すなわち様式論に限定するものである。





(1)  千手観音菩薩の意味

 
千手観音
菩薩:サンスクリット語で「サハスラ・プジャ」。

 「千の手をもつもの」という意味。



(2) 千手観音菩薩のすがた

 
  顔・手足・印相 持物・装飾品 台座・姿勢 その他
伝来当初の基本形 一面・三眼・千臂・千眼


奈良・唐招提寺
大阪・葛井寺
一般形 十一面・三眼・四十二臂
中央の二手は合掌


京都・蓮華王院(三十三間堂)
曼荼羅 二十七面・四十二臂
第一手:合掌
第二手:定印





(3) 千手観音菩薩の眷属

善神二十八部衆
名称 特徴
那羅延堅固王(ならえんげんごおう)  
密迹金剛力士(みつしゃくこんごうりきし)  
東方天(とうほうてん) 持国天
毘樓勒叉天王(びるろくしゃてんおう) 増長天(西)
毘樓博叉天王(びるばくしゃてんおう) 広目天(南)
毘沙門天(びしゃもんてん)
大梵天(だいぼんてん)  
帝釈天(たいしゃくてん)  
大辯功徳天(だいべんくどくてん)  
摩和羅女(まわらじょ)  
神母天(じんもてん)  
金毘羅王(こんぴらおう)  
満善車王(まんぜんしゃおう)  
畢婆迦羅王(びばからおう)  
五部浄居天(ごぶじょうごてん)  
金色孔雀王(こんじきくじゃくおう)  
散脂大将(さんしたいしょう)  
難陀龍王(なんだりゅうおう)  
沙羯羅龍王(さからりゅうおう)  
迦楼羅王(かるらおう)  
金大王(こんだいおう)  
満仙王(まんせんおう)  
摩睺羅伽王(まごらかおう)  
摩醯首羅王(まけいしゅらおう) 摩醯首羅とはサンスクリット語の「マヘーシュヴァラ」の音写で、ヒンドゥー教のシヴァ神の別名。大自在天ともいう。
乾闥婆王(けんだつばおう)  
阿修羅王(あしゅらおう)  
緊那羅王(きんならおう)  
婆藪仙(ばすうせん)  
   
三十三間堂  
雷神  
風神  
   



 
 整備中ですが、データベースは下から↓
如来部 菩薩部 明王部 天部 垂迹部


  

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