移動メニューにジャンプ

(No23) 仏像鑑賞のご案内その23 如意輪観音菩薩   

 望月信成・佐和隆研・梅原猛共著の『仏像 心とかたち』(NHKブックス)では、古来日本人が仏像を鑑賞するにあたっては、いわば仏像を対象に自らの抒情詩を語る方法と、専ら様式に拘泥する二つの方法があったとしている。
 私が目指すのは、後者、すなわち様式論に限定するものである。





(1)  如意輪観音菩薩の意味

 
如意輪観音
菩薩:サンスクリット語で「チンタマーニ・チャクラ」。

 「チンタマーニ」は「如意」と訳し、如意宝珠という意味。「チャクラ」は輪と訳し、「法輪」の意味。



(2) 如意輪観音菩薩のすがた

 
  顔・手足・印相 持物・装飾品 台座・姿勢 その他
一般形 六臂
体色は金色
右第一手は思惟手
衣は偏袒右肩
蓮華座に輪王座(りんのうざ。右膝を立て、両足の裏を合わせる)

大阪・観心寺
古い形 二臂
右手の思惟手は半跏思惟像と区別がつかない


奈良・中宮寺
大阪・四天王寺
京都・広隆寺
その他 四臂
左第一手:蓮華
左第二手:白珠
右第一手:親指と人差し指をつける
右第二手:梵甲
頭上に七体の化仏 左足を踏み下げ半跏趺坐




 
 整備中ですが、データベースは下から↓
如来部 菩薩部 明王部 天部 垂迹部


  

inserted by FC2 system