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(No141) 奈良国立博物館 第61回 正倉院展 鑑賞記 その3

 平成21年10月31日(土)に、観に行った時のメモの続き。

 
 

 


第5部 儀式に用いられた品々

41 子日目利箒(ねのひ の めとぎ ぼうき) 南倉

 中国の、皇帝が田を耕し、皇后が蚕の部屋を掃いて豊作や織物増産を祈る行事を日本に取り入れ、758年正月3日に使われたもの。

 以前、もと正倉院事務所長の阿部氏がこの箒を運んだ時の苦労話をお聴きした。

 奈良博HPは、ここから。画像は、読売新聞や、ガイドMAPで。

 

45 子日手辛鋤(ねのひ の て からすき) 南倉

 画像は、読売新聞で。

 先ほどの、耕田の行事に使われたもの。柄などの部分には朱で木目を強調。先の鋤刃には黒漆が塗られている。


 この箒も鋤も、収納台や、そこに敷く布なども併せて展示されていた。

 

 


第6部 供養具と献物几・献物箱

48 金銀花盤(きんぎん の かばん) 南倉

 ひとめ見た時、その大きさにびっくり。唐代の銀器として伝わっているもので最大級とのこと。

 さらに、周りには色とりどりのビーズも下がっており、その華やさは真上からの画像だけではイメージがつきにくいと思う。

 浮き彫りになっている花弁状の角を持つ鹿は福祥の象徴という。もう少し研究したい。

 奈良博HP解説はここ

 画像はチラシ、奈良博だより、読売新聞、ガイドMAPにて。

 

51 漆彩絵花形皿(うるし さいえ の はながた さら) 南倉

 真ん中に四弁の花形の皿、その四方に三弁の花形の皿が組み合わさった形の皿。

 具体的な形は、ここのHPでよく分かる。

 

53 漆花形箱(うるし の はながた ばこ) 南倉 初出陳

 2個1対の4組計8枚の花弁形の箱で、並べると、ドーナツ状に円形になる。このペアー同士が側面のカーブが膨らんでるもの、くぼんでるものでピタッと合わさるとこが、ギャラリーの女性が「かわいい!!」と叫ぶほど。現代的センスにあふれてる。

 

54 粉地彩絵箱(ふんじ さいえ の はこ) 中倉

 地色が上品なクリーム色。花弁の紅や緑のグラデーションの具合が実にいい。

 

55 黒柿蘇芳染金銀山水絵箱(くろがき すおうぞめ きんぎん さんすいえ の はこ) 中倉

 奈良博HPの解説はここ

 画像は、チラシ、奈良博だよりにて。

 

56 沈香木画箱(じんこう もくが の はこ) 中倉

 これは、観てる女性が「芸が細かい・・・・」と嘆息していた。私も全く同感。

 表面に沈香の四角い薄板を石畳のように組み合わせて貼ってある。その濃淡のバランスもいい。
 地の矢羽根文もいい。陵角に配された象牙のシャープさも、大好き。床脚の紺牙撥鏤の装飾も・・・・とベタ誉め。

 奈良博HPの解説はここ


  


 お疲れ様でした。

 いつものことですが、図録等できっちり確認などをしておりませんので記録違い、記憶違いはご容赦ください。

 
  

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