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上海旅遊記(8) 外灘編

 
夕食を終え、外灘(わいたん。バンド)へ向かう。

 『歩き方』によると、「黄浦江蘇州江の合流地点にかかる外白渡橋から中山東二路の南端までの通りは、英語でバンド(bund)と呼ばれる近代上海を象徴するエリア。
〜租界時代に建てられた欧米様式の荘厳な建築物がずらりと並び〜」とある。

外灘の夜景

 ともかく「バンドを見なければ上海に来たことにならない」とまで書かれている場所だ。

 また、『歩き方』には「夜景がすばらしい。〜19時からは〜ライトアップされ〜」とある。

夜の東方明珠  言われているほどスゴイことはないやろうとタカをくくっていたのだが、なかなか美しいものだった。

 右上写真は、その雰囲気の一端でも感じていただけたら、と。

 左写真は、外灘の対岸。
 夜の東方明珠です。前ページの昼の写真と比較していただくのも一興かと。

 デジカメの写真で、もう少しビルがたくさん写ってるのがあったので右下に。
 わかりにくいが、一番右端が、緑色の三角屋根が特徴的な旧サッスーン・ハウス和平飯店北楼)である。

 その左(南京東路をはさんでるので少し離れてる)が旧パレスホテル和平飯店南楼)。 ライトアップで白く見えるが、昼間見ると、赤と白のレンガのツートーンが特徴的。

 その左、赤っぽく見えてるのが旧チャータード銀行。 
夜の外灘ビルめぐり

 正面玄関の巨大な2本の円柱が特徴。

 その左、幅は狭いが背が高く、屋根の上に二つの円塔が光ってるのが、旧ノースチャイナ・ニューデイリーニューズ&ヘラルド社屋。昼間見るなら屋上近くに大きく「AIA」という赤い字が掲げられているので、すぐわかるだろう。

たそがれのお茶くみおじさん  二つの円塔の左上に、ライトアップされた王冠というか、蓮華の花弁みたいなものが見えるが、このビルは外灘から離れた所にある、ごく最近のビル。

 実際に、旧ヘラルド社屋の左には、背の低い旧台湾銀行上海支店旧露清銀行上海本店旧交通銀行が並ぶ。

 そして、その左にあるのが旧江海北関。外灘のビルの写真というと必ず(・・・と言っていいだろう)中心になっている時計台のあるビルだ。

 あと、その左が、ど〜んと横長の建物の中央に立派な円屋根が乗っている旧香港上海銀行上海支店。 

 ビルの名前の羅列でお退屈さまでした。この辺、もっと徹底的に確かめたい人は、『歩き方』のP24の地図とP52からのビルの写真を照合してください。

 あっ、左上のさえない(失礼!)おじさんは、呉さんが「ジャズの時間まで、ちょっとお茶でも飲んで休みましょう」と言って案内してくれた茶館の人。

 去年の北京の茶館と違い、セールスはしないし、話はおもしろいし、いい人だった。
 聞香杯(右側の背の高い杯)と茶杯を重ねてクルリッ!ってやつ(「北京旅遊記」(3)御苑茶芸編参照)をたけしまで成功させた時には、やっぱり少しくやしそうだったけど。

 さて、8時をまわったので、和平飯店北楼へ。1階ロビー奥のジャズバーに入る。

 薄暗い店内。天井にはシャンデリア。そして、プロペラみたいなファンがゆっくり回っている。

 なが〜いカウンター席もあるが、私達はテーブル席に座った。
薄暗いが、老年ジャズバンドの演奏風景

 ゆったりした演奏が始まる。和平飯店老年爵士楽隊。 
 平均年齢70歳という、上海名物、ピース・ホテル・オールド・ジャズ・バンドである。(バンドのバンド・・・ということになる)

ジャズバー内の子ども  うちみたいな子ども連れでジャズはどうか?と思い、直接ホテルに戻ろうか、とも考えたが、せっかくだから一曲だけでも聞いていくことにした。

 ワンドリンク付きで、子どもにはソフトドリンクも選べるし、子どもらが理科のアルコールランプみたいや、と言っていたテーブルランプもなかなか風情があるし、けっこう楽しんでくれたようだった。

 かくして2日目の夜も更けていった。

  ホテルに戻るべく、和平飯店から中山東一路という大通りに出たとたんに、警官に道端へ誘導されたのも今となっては良い思い出である。

 整備不良(どうも右側のヘッドライトが点いていなかったようだ)でつかまったらしく、范さんが不貞腐れた表情で警官に免許証を渡し、知らん顔している警官に必死で何やら文句を言っているのを車中から眺めているうちに、ホテルに帰る時間はどんどん遅くなっていくのであった。

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