尊(そん) |
壷(こ) |
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蓋の付いた円筒状の身に、獣形の小三足が付く。
「承旋」と呼ばれる受け皿に載せて用いられる。
「温酒樽」(おんしゅそん)と自銘するものがあり、温酒器としても用いられた。
スープを入れる盛食器としても使われた。 |
腹の張った身に圏足の付いた器で、蓋が付く。
漢代にも「壷」と自銘する器がみられるが、「鍾」との区別は難しい。 |
鍾(しょう) |
鈁(ほう) |
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腹が張り、口がわずかに外に開き圏足の付いた器。
肩に一対の環耳が付く。
漢代には「鍾」と自銘する器が多いが、「壷」との区別は難しい。 |
横断面が方形で腹が膨らみ、頸がわずかにくびれた身に、大きな圏足が付く。
戦国時代後期に出現し、漢代に「鈁」と自銘する器がある。
青銅製、陶製が多いが、木胎漆製もある。 |
罐(かん) |
扁壷(へんこ) |
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大きな口で頸が太く短い壷の一種。
頸がくびれ鼓腹のもの、頸がほとんどない円筒に近いもの、肩のあたりに耳が付くものなど、様々な形のものがみられる。 |
極端に偏平な身に、短く細い頸が付いた壷の一種。
両肩に耳を持ち、圏足が付く。蓋付きもある。
戦国時代に青銅製が出現し、漢代には陶製のものもみられる。
漢代の扁壷は、偏平面にハート形の区画を設け、その中に文様を配するものが多い。 |