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(No186) 日本の話芸  TV鑑賞記 
          

 たまってる分を簡単に。



桂 南光 「住吉駕籠」


 「日本の話芸」、平成22年5月18日(火)放映分・・・・・と思う。


 

 マクラは、前に聴いた米團治襲名披露の時の強行軍の話。

 マクラがけっこうたっぷりしてるので、ラストまで運べるのかな?と思った。

 駕籠かきが酔っ払いに声をかけてしまい、お袖のことなどもたっぷり繰り返す。そして、それだけでは飽き足りず「そも女房との馴れ初めは・・・・」。
 「駕籠屋が困っております」というところで、「くも」駕籠まで至らずに終わり。

 

 

 

 


三遊亭 圓窓 「五月幟」


 6月1日くらいの放映だと思う。「さつきのぼり」と読めばいいのかな? 

 飲んだくれの熊公は、五月人形を買ってやれと叔父さんが女房に渡した金を呑んでしまう。

 様子を見にきた叔父さんに、二階に飾ってますよ。二階にお「のぼり」。酒の酔いを「吹き流し」。あっしの名前が「くま」。赤い顔で「金太郎」。むしゃ(「武者人形」)くしゃすることもあるけど、酔いがさめれば正気(「鍾馗」)に戻る。

 ほれ、せんべい布団にくるまったら「かしわ餅」・・・・・とふざけたごまかし。

 思わず、叔父さんが「バカやろう!!」と怒鳴ると「ありがてぇ、大きな声(「鯉」のぼり)までいただいた」

 

 まあ、人格破綻者のくせに、ヌケヌケと言い抜けようとするのだから、聴いてて別に楽しい噺ではない。

  

 

 


桂 歌丸 「城木屋」


 8月10日頃の放映。

 
 初代三笑亭可楽作の三題噺、「東海道五拾三次」、「伊勢の壷屋の煙草入れ」、「江戸一番の評判の美人」による噺。

 美人の条件は鼻の下がやや長い・・・てな話を仲間としていたら、女店員が「おまひどうはま」と鼻の下を思いっきり伸ばして茶を持ってきた・・・・・・・・くだらねぇ。

 城木屋のお駒がどのくらい美人か、例に出すのに「常盤御前か袈裟御前、お昼の御膳(昼食)は、もう済んだってなもんで」・・・・・・・・定番だけど、おもろない。

 このお駒に岡惚れしたのが番頭の定八(じょうはち)。うって変わって、ひどい醜男。「どのくらい醜男かってゆうと、毒蝮三太夫みたい。・・・・・・・昔は、小円遊で演(や)ってたんです。死んだから、今は蝮で演ってる。そのうち、楽太郎で演ろうかな、と」 

 最初、もう円楽を襲名してるのに、間違えたな、と思った。しかし、「円楽」というとまだまだ「馬面の星の王子様」を連想する人が大部分だろう。
 意識的か、無意識かは別として結果オーライだな。


 付け文したのが、お女将さんにばれ、「人前じゃ言えない話があるから、ちょっと来てくれ」と呼び出される。
 「ええ〜?お女将さんが、俺に惚れていたとは知らなかったな。色男はつらい」とどこまでも自分が分かっていない定八。

 付け文を突きつけられ「これは、あんたを陥れようとする誰かの悪戯と思うけど、それはあんたに隙があるからだから気をつけなさい」と真綿で首を絞めるような釘の差し方。
 やけになった定八は店の金を持ち出して駿府(静岡)に逐電。風の噂で、お駒さんが嫁入りすると聞き、他人のものになるのは許せねえ。いっそ殺せば心中ということで、俺との浮き名が残るだろうと、夜中に押し入る。
 ひどい奴だが、こんな考え方するストーカーって現実にいるなぁ。

 寝顔の美しさについこぼしたヨダレで気付かれてしまい、未遂に終る。現場に落とした愛用の伊勢の壷屋の煙草入れで犯人が割り出される。

 お白州で裁くは大岡越前。定八は、五拾三次を詠みこんだ洒落言葉で、つらつらと言い訳をする。

 生まれはどこだ?と越前が聞き、駿府と答えた定八に「不忠(府中)者め」というサゲ。

 冒頭にちゃんと静岡、駿府の辺を府中といった。いま、府中というと府中の競馬場を連想するが・・・・・なんて振りをしていた。

 私は、このくどい、いちいち念を押すような歌丸の高座は嫌いだが、評価する人もいるだろう。詳しく解説しているのは、例えばここで。

 

 

 

 


 

 

 どうも、お退屈さまでした。録画はしてますが見直してません。殴り書きメモとうろ覚えの記憶で勝手に再構成してます。聞き違い、記憶違いはご容赦ください。  
 



 

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