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(No176) 大阪市立美術館 没後150年歌川国芳展・記念講演会 聴講記 その4
「国芳の画想」 岩切友里子(浮世絵研究家/本展監修者)
この姿は、山東京伝の『骨董集』に描かれた江戸時代慶安期の若衆の絵を参考にして力弥に応用しています。 特徴があるのは、蝙蝠羽織という丈の短い羽織です。袴の模様もほぼ『骨董集』に描かれた模様を写しています。
弟子の芳年もそうですが、国芳もニューホフ著の『東西海陸紀行』など西洋絵画を参考にしています。 76 誠忠義士肖像 潮田政之丞高教 は、ニューホフの銅版画挿絵を参考にしています。 これは、国芳の 264 忠臣蔵十一段目夜討之図 です。
【質疑応答】
最後、先生は相国寺承天閣美術館での「ハンブルグ浮世絵コレクション展」のことをPRされた。 ああ、久しぶりだけど、やっぱ講演会っていいなぁ。いろいろ勉強になりました。岩切先生、ありがとうございました。
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