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(No177) 大阪市立美術館 没後150年歌川国芳展 鑑賞記 その1


 平成23年5月14日(土)に大阪市立美術館に「没後150年 歌川国芳展」を観に行った時のメモ。

 

 


第1章 武者絵 みなぎる力と躍動感

(岩切氏の解説)

 武者絵は浮世絵版画初期の時代から作られ、源平合戦や、南北朝の動乱を〜主要な画題として、定型の図様が伝統的に受け継がれてきた。
 このジャンルで大きな変化が見られたのは文化期(1804〜18)で、大判三枚続の武者絵が多く出版されるようになり、画面が拡大された。

〜国芳の出世作となった「通俗水滸伝豪傑百八人之一個(壹人)」シリーズは、武者絵のシリーズとして初めて大部のものとなった。題材の上では、人気を博した稗史小説の架空の登場人物たちが人々の間に新たな英雄像を生み、次第に武者絵として画題化された。
 また、国芳の奇想を示すものとして知られる大判三枚続のワイドな画面を活かした数々の作は、イマジネーションを絵画化する国芳の卓越した手腕を示す
。〜

3 西村屋版武者絵シリーズ「源頼光」

 前期展示なので現物は観ていない。講演会聴講記その2参照。

 

4 平知盛亡霊の図

 義経は太刀を抜いて戦おうとするが、弁慶は数珠を揉んで祈祷する。謡曲「船弁慶」で知られる場面。

 

5 三井寺合戦 新田四天王勇力

 前期展示なので現物は観ていない。講演会聴講記その1参照。


7 「忠臣蔵十一段目両国橋勢揃図」

 橋の弧が遠近感を立体的に表現している。

 

13 川口版武者絵シリーズ「天竺徳兵衛」

 画像は国芳HPの下部の展示作品一覧参照。


17 「通俗水滸伝豪傑百八人之一個 九紋龍史進・跳澗虎陳達」

 前期展示なので現物は観ていない。「日曜美術館」(NHK教育)の「夢の国芳傑作10選!!」で挙げられていた。
 葛飾北斎の『新編水滸画伝』の読本挿絵と異なる総身彫り物が評判になったとか。

 画像は日曜美術館HPで。


21 「通俗水滸伝豪傑百八人之壱人 短冥次郎阮小吾」


 講演会聴講記その3参照。また、画像は展覧会チラシでも。「たんめいじろうげんしょうご」と読む。

 

24 「通俗水滸伝豪傑百八人之一個 浪子燕青」

 画像は国芳HPの下部の展示作品一覧参照。

 

27 「本朝水滸伝豪傑八百人一個 早川鮎之助」

 前期展示なので現物は観ていない。講演会聴講記その2参照。

 

35 「本朝水滸伝豪傑八百人一個 犬山道節忠與」

 講演会聴講記その1参照。「いぬやまどうせつただとも」と読む。『南総里見八犬伝』の登場人物。

 

37 山口屋版武者絵シリーズ「出雲伊麿」

 前期展示なので現物は観ていない。講演会聴講記その1参照。

40 「坂田怪童丸」

 前期展示なので現物は観ていない。講演会聴講記その1参照。画像は国芳HPの下部の展示作品一覧参照。

 

52 「源頼家公鎌倉小壷海遊覧 朝夷義秀雌雄鰐を捕ふ図」

 講演会聴講記その3参照。「日曜美術館」(NHK教育)の「夢の国芳傑作10選!!」で挙げられていた。

 

53 「源頼光公館土蜘作妖怪図」

 前期展示なので現物は観ていない。「日曜美術館」(NHK教育)の「夢の国芳傑作10選!!」で挙げられていた。
 天保の改革を諷刺した判じ絵として評判になったとのこと。すなわち、画面右で眠りこけている頼光は、将軍家慶。四天王の一人、卜部季武(うらべすえたけ)の紋が水野忠邦と同じ逆沢潟(さかおもだか)であることが注目された。


62 「国芳もやう正札附現金男 野晒悟助」

 展覧会チラシ参照。また、画像は国芳HPの下部の展示作品一覧参照。

 「日曜美術館」(NHK教育)の「夢の国芳傑作10選!!」で挙げられていた。番組では「美男画」として紹介されていた。目元に紅が差してある色っぽさ。
 「どくろ」模様が「猫」で構成されていたり、「蓮」で構成されているしゃれっ気。


 お疲れ様でした。

 
 
  

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