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(No168) 奈良国立博物館 第62回 正倉院展 鑑賞記 その2


 平成22年11月8日に行った時の鑑賞メモの続き。

 

 


4.【大仏開眼会と東大寺の法要】

25.伎楽面 酔胡王(ぎがくめん すいこおう)  南倉 

 呉を起源とされる仮面舞踏劇である伎楽で、酔った一団を率いる赤ら顔をした胡人の王の面。高い鼻、彫りの深い顔立ち、濃いひげに西域の人々の特徴を表す。

 読売新聞特別号より。

 

 

 伎楽は飛鳥時代、朝鮮半島・百済から伝わり、東大寺大仏開眼会で奉納された。

 画像はここで。またはここで。

 

27−1.伎楽面 獅子(ぎがくめん しし)

 

 画像はここで。 

 

28.蓮花残欠(れんげざんけつ)  南倉 


 朴(ほお)の木をくりぬいた池の中央から金銅製のハスの茎が伸び、木製の花が開く。

 中国・陝西省の法門寺塔でも似た銀製のものが出土した。

 

 読売新聞特別号より

 画像はここで。

30.浅縹布(あさはなだのぬの)  南倉 

 現在の千葉県鴨川市での調(税)としての布。藍地の布に白で雲の絵が描かれている。長さは9mほど。

 

32.女舞接腰(おんなまいのせつよう)  南倉 

 唐の散楽における装束(脚覆い)。

 


5.【さまざまな献物品】

34.銀壷(ぎんこ)  南倉

 称徳天皇が天平神護三年(767)2月4日の東大寺行幸時に施入したといわれる。

 画像はここここで。

 

35.青斑石鼈合子(せいはんせきのべつごうす)  南倉


 蛇紋岩でできた容器で目に深い赤の琥珀をつけている。背の甲羅には北斗七星が裏返しの形に描かれている。

 読売新聞特別号より

 

37.漆胡樽(しっこそん)  中倉

 ラクダに乗って皮袋製の容器に水を入れて背の両側に分けて運ぶが、その容器を模した、黒漆塗りの牛の角のような形の木製容器。

 写真では分からないだろうが、実物はびっくりするほど大きい。

 読売新聞特別号より

 画像はここから。

38.玳瑁八角杖(たいまいはっかくのつえ)  南倉


 断面が八角形の杖。石突と上部の握りの両端は象牙が用いられている。杖の8面は、アオウミガメの甲羅と金銅とが交互に貼られ、稜線部には細く象牙が貼られる。

 

 

40.鳥獣花背円鏡(ちょうじゅうかはいのえんきょう) 附 緒  南倉 


 中央のつまみは、鹿を噛む獅子をかたどっていると会場で配布されていた新聞にあった。しかし、ぱっと見は、獅子と分かりにくい。

 会場でも「カエルかな?」「カメちゃうか?」などと悩んでいる声が聞こえた。

 中央部は葡萄唐草文に親子の獅子がたくさん。外側は鳥や鳳凰、オシドリなど。

 読売新聞特別号より。

 

 

 この鏡と同型の鏡が、千葉県の香取神宮にあります。

 

 画像はここここで。

 

41.銀平脱鏡箱(ぎんへいだつのかがみばこ)  南倉

 蓋には花をくわえたオシドリなど細密な銀装飾が施される。鏡を納める箱であるが、中は円形ではなく八陵の鏡を納める形になっている。

 画像はここここで。

 

42.遠江国調黄絁(とおとうみのくにのちょうのきあしぎぬ)  南倉

 現存する絁で、唯一首尾が残る完全な形での布。

 

43.紅赤布(べにあかのぬの)  南倉

 画像はここで。

 

44.橡地臈纈絁袍(つるばみじろうけちあしぎぬ)  南倉


 白い紋がたすき模様に描かれ、飛鳥文も染めぬかれている。

 画像はここで。

 

 


 お疲れ様でした。

 
 
  

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