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(No82) 上方演芸ホール TV鑑賞記(銀瓶 枝三郎)

 きっちり記録していないので、放送日もよく覚えていないのだが、とりあえずメモしておきたい。
 


(1) 笑福亭銀瓶 「宿題」

 
以前、あべのアポロビルの寄席で聴いた。
   英語落語をする人も増えてきたが、彼は韓国語落語をするそうだ。

 在日韓国人であることをカミングアウトしているとのこと。

 今日の噺は、桂三枝作の新作落語。
 


 私、こう見えましても・・・・・・まあ、どう見えてるかわかりませんが、子どもが二人おりまして、中一と小四です。気ぃついたら、自分が親に言われてたんとおんなじことゆうてますなぁ。
「毎日、勉強せえ!」てね。すると子どもに言われました。「お父ちゃんも毎日、仕事せえ」て。
(がっくりと、首をうなだれる)
 今日は胸張って、家に帰れるんですが。


 最近、子どもの学力が落ちた・・・てなこと言われますが、あら、やっぱり先生の影響も大きいのんと違いますか。
 この頃は学校で落語を生徒さんにやらせてもらうてな機会も多いんですが、先日もそうゆう学校落語がありまして、その後で甲子園の方で落語会があって、掛け持ちで仕事があったんです。

 学校の落語が終った後、そこの校長先生に「これから甲子園の方で、落語を・・・」てゆうたら「え?あんな広いとこで?」て言わはった。
 何で野球場で落語せんならん
(しなければならない)ねん。考えたらわかるやろぉ思うんですが。




「ただいま」
「お帰り。あっ、はじめ!お父さん帰ってきたで。塾の宿題、見てもらい」
「ええ?塾の問題より会社の問題の方が大きいねんけどな。
 新入社員で山之内ゆうのが入ったんやが、京大出てるらしいんやけど、これがさっぱり仕事が出来んでな。あら、京大も京都大学やのうて京都大安専門学校ちゃうか、ゆうてんねん。そいつのことで頭が痛いんや。
 はよ、風呂入って、ビール飲ませてくれよ」

 「大安」というのは、仏滅・大安の「だいあん」ではなくて、「蕪」(かぶ)を薄く切って甘酢に漬ける千枚漬けという漬物メーカーの「だいやす」のことである。  

「はじめ。お父さんビール飲んでしもたら、わけ分からんようになるから、先、訊いとき」
「うん。この宿題難しいねん。算数の文章題。
 月夜の晩、池の周りにツルとカメが集まってきました。頭の数を数えると16。足の数を数えると44でした。ツルは何羽で、カメは何匹でしょう?」
「ええ?頭の数を数えたら16ぅ?頭、数える時にそれぞれ何匹か、分かるやろう?」
「お父さん、答え、分からへんの?」
「大人を馬鹿にするな。こうゆうのは経験でいけるんや。大人には、予想と微調整ちゅうテクニックがある。
 頭、数えて16ゆうことは、とりあえず、もしもツルが8羽、カメが8匹、半分ずつやったらどないなるか、と予想するわけや」
「そしたら足がツル8羽で16、カメ8匹で32。足して48やから、4本多すぎる」
「せやろ?そっから微調整に入るんや。4本多いねんから、カメを1匹、ほって
(捨てて)まうねん」
「そしたら足の数はええけど、頭の数が足りんようになる」
「お前、カメの特徴は何や?」
「頭や手足を引っ込めたり出したりできること」
「せやろ?せやからカメが頭や手足を出したり、引っ込めたりしてましたゆうのが答えや。お父ちゃんは、もう風呂入るからな」


(翌日、会社で男は山之内にこの宿題を訊く)
「それは、ツルが10羽、カメが6匹ですね」
「君、あてずっぽでゆうたらあかんで。・・・・・・・・・・・・合うとるな。え?今、訊いただけで計算したん?」
「こうゆうのは、もしも〜だったらと考えたらいいんですよ」
「もしも・・・・?やったがな、それ」
「もしも、この16匹が全部ツルだったとするんです。すると足の数は32本ですね。では、足が12本余ってますから、この12本の足を2本ずつツルにくっつけていって、カメにするんです。すると12割る2で6匹のカメになるんです」
「ええ?ほたら、前足がツルで、後ろ足がカメ・・・・・?そんな動物、おるん?」
「・・・・・・・・・・・・・。では、発想を変えましょう。この16匹の動物に、みんな2本ずつ足を上げろ!と命令するんです。そしたらツルはどうなります?」
「こける?」
「・・・・・・・・・。飛び立って行くんですよ。みんなツルだとしたら足は32本。でも足は44本だから、今12本残っている。これは、カメの後ろ足ということになるから、12割る2で、6匹カメが残っているということです」
「ほぉ〜。君は素晴らしいな」
「いや、課長。僕、昨日課長に言われた仕事、さっぱり出来なくて」
「ええねん、そんなん、どっちゃでも。君は会社に来てくれさえすりゃええねん」


(帰宅後、男は勢い込んで、息子にこの答えを教えようとするが)
「はじめ。昨日の宿題の答えやけどな・・・」
「お父さん、あの宿題の答え、カメが頭や足を出し入れする・・・・やなかったわ。先生にゆうたら、いっぺんで名前と顔、覚えてもろた。
 今日は別の宿題があんねん。

 6年生の兄と1年生の弟が一緒に学校に向かいました。
 42分後、弟は210m遅れていたので、それから1分間20mずつ早く歩くことにしました。
 学校の手前で弟は60m遅れていました。兄が時速5.1kmで歩いていたとしたら、家から学校まで何mあるでしょう?」
「知るか!だいたい、家から学校まで何mあるでしょう?その訊き方がおかしいやないか。普通、歩いて何分とかゆうやろ。正確に何mか知ってる奴おるか?

 42分歩いて、まだ着かんのか?
 まだ、おかしいとこあるぞ。何で210mも離されてんのに、兄貴は待ったらへんねん?小さい弟、置いといて、先、先、行きやがって。
 弟も弟や。遅れたら、お兄ちゃん、待ってぇ〜ゆうて走らんかい」
「お父さん、答えは?」
「兄弟仲良く、や。ほな、お父ちゃんは風呂入る」

(翌日、男は山之内を捜すが、高熱を出して休んでいた。病床の彼に電話をして答えを訊いた男は、帰宅後、息子に)
「はじめ、昨日の宿題の答え・・・」
「ああ、あれ、兄弟仲良く、ちゃうかったで。先生にゆうたら、それも一つの答えやけど、試験の時は絶対書いたらあかんで、って言われた。で、今日の宿題やねんけど・・」


 今日の宿題はさくらんぼを分けて・・・という問題。
 男は「さくらんぼみたいなもん、大皿に盛って、それぞれ食べて、後で、お前食べすぎや、とかゆうもんや。一人ずつ取り分けたら味が変わるんか?
 それに、〜個余ったので鳥にあげましたぁ?山形のさくらんぼ、1個なんぼする思てんねん!」と逆上。
 塾の先生に難しい宿題を出すなと文句を言いに行くと、先生はあっさり「わかりました。もう出しません」

 理由を訊いた男に「お父さんの実力がわかりましたから」というのがサゲ。
 噺全体の発想はおもしろいと思うが、ちょっとオチが弱いですね。 

 


(2) 桂枝三郎 「饅頭こわい」

 
初めて聴く噺家。三枝の弟子だそうだ。かなりごつい感じの顔、体つき。
 最近、老人大学ゆうとこの講師をさせてもろてまして。
 60から80の方が対象なんですが、老人大学ゆうと、どうも聞こえが悪い。何や、老人みたいに聞こえるゆうて、まあ、老人なんですけどね。
 最近、名前を変えまして、アクティブシニア講座・・・・・。何や、アクセクして死にや、みたいですが。

 そうゆうとこでも、こちらでも皆さんお元気ですな。特に女性が元気です。
 ご夫婦で来られていても笑い方が違います。
 女性は、うわっはっはっは、て、何や体の奥の毒を全部出そか、ゆうような感じの笑い方。
 で、その出した毒を横で全部吸うてんのがご主人で、ふっふっふっ・・・
(と、口をあまり開けず、息を吸ってるような笑い方)

 うわっはっはっはっは、ふっふっふっふ・・・・・ぼてっ!
(と、ご主人の方が倒れる)

 老人大学でも、聞いてましたら、けんかになったら80のおじいさんが70のおばあちゃんに「やかましい!この小娘!」・・・・・・どこが小娘やねん。

 こないだもね、おばちゃんが二人、夏の真っ盛り、炎天下でえんえんと立ち話したはりますねん。私、心配しましてね。「あの・・・、せめて、日陰ぇ、入りはったらどないです?」ゆうたら「ほっといて!わたいらも、最初は日陰でしゃべっててん!」て。


「寄ってるか?」
「おっ、松っちゃん、待ってたんや。ちょうど今、みんなで好きなもんのたんね
(尋ね)合いでもしよ、ゆうてたとこやねん。来たとこで悪いけど、松っちゃんの一番好きなもんゆうたら何や?」
「まあ、一番とゆうたら・・・酒か」
「なるほど。男らしいな。一番は?て訊いたらすぱっと酒か、なんてなぁ。徳さんは?」
「何が!」
「怒らんかてええがな。好きなもんは何やて訊いてんねん。松っちゃんは酒ゆうてんねんけど」
「わいは、二番が酒やな」
「ここらがおもろいなあ。同じ酒でも松っちゃんは一番、徳さんは二番。で、一番好きなものは?」
「プリン」
「プリンちゅう顔かいな。竹やんは?」
「ブリの照り焼き」
「こらまた、えらい脂っこいもんが好きやねんな。そっちは?」
「カニの二杯酢」
「こら、あっさりしてる。そっちは?」
「てっちり」
「あら、うまいな。そっちは?」
「レンコンの天麩羅」
「えらい変わったもんが好きやねんな」
「特に穴のとこがうまい」
「あほなこと言いな。そっちは?」
「きんぴらぼごう」
「ゆえたない
(言えてない)がな。ゆうさんは?」
「まあ、麺類なら・・・ボタモチか」
「え?ボタモチ、麺類か?」
「魚類やったかな」
「あほ言え。源やんは?」
「これくらいの丼鉢」
「丼鉢?かじんの?」
「丼鉢に炊きたてのご飯をよそうて、鯛のええやつ、下駄の歯ぁほどに切って乗せて、卵の白身ほかして、黄身だけ乗っけて、浅草のりのええやつ、こんがりあぶって、わさび乗せて、醤油かけて・・・・・・八杯は食う」
「化けもんやな。梅やんは?」
「羊羹」
「ああ、厚ぅ切って、渋いお茶と食うたらうまいな」
「いや、わいは酒の肴にねえ。薄ぅ切ってわさび醤油で・・・」
「聞いてるだけで気色悪いわ。よっさんは?」
「おぼろ月夜ですか」
「へ?」
「おぼろ月夜の晩、歩いてると、ふと足にさわるもんがある。
 何やろ?思て見てみたら紫色の風呂敷包み。中には札や小銭、合わせて33万6800円が入ったぁる。
 これを警察に届けて、忘れた頃に通知があって、何や知らん?思て交番へ行くと、こないだ届けた風呂敷包み、落し主が知れんので、こらそっくりお前にやる。
 しかし、お前は、この世知辛いご時世に悪い了見を出すこともなく、よぉ正直に届けた、見上げたやっちゃ、あっぱれなやっちゃとせんど褒めてもぉて、33万6800円すっくりもらうのが好っきゃ」
「そら誰かて好きやがな。せやのぉて、こぉ、ちょっとした食いもんでは何が好きやって訊いてんねん」
「それやったら、チチボーロ」
「しょうもない。おやっさんは、どうでやす?」
「わいか。わいも、これまで随分いろんなもんを食うてきた。和食・・・・・西洋料理・・・・中華。しかし、そん中で、一つだけあげるとしたら・・・・・・・・・・・・まあ、かしわ
(鶏)の皮とじゃこのたいた(煮た)やつか」
 枝三郎には悪いが、こうしたくだりでも、ついつい枝雀師匠の「レ、レ、レンコンの・・・・」「えらいおつゆ(つばき)やなぁ」というとこや、「おぼろ月夜の晩〜」というとこの珍妙なイントネーションなどを懐かしく思い出してしまう。

「ほな、こっから気ぃ変えて、嫌いなもん、怖いもんのたんね合いしよか。徳川家康知ってるか」
「ああ、つい、こないだ一緒に飲んだ」
「うそ言え。あの天下取った家康はんでも田んぼの蛙みたら顔色変えたらしいで。
 お前ばっかで悪いけど、松っちゃんの嫌いなもんて何や」
「蛇やな」
「なるほどな。徳さんは?」
「何が!」
「いちいち怒らんかてええがな。嫌いなもん、訊いてんねん。松っちゃんは蛇が嫌いらしい。こら、ゆうたれん。虫が好かんゆうやっちゃ」
「蛇が怖い?俺は男やぞ。わいら、蛇捕まえてきて鉢巻にすんねん。蛇の鉢巻はええぞ。冷たいし、自分で締めんでも勝手にきゅっ!と」
「ほぉ、ほな、徳さんには怖いもんなんかないんか?」
「そんなもん、あるかい。嫁はん以外は・・・・」
「情けないな。竹やんは?」
「クモ。せんち場
(トイレ)で下がってきよったら、ひや〜っとなる」
「なるほど。そっちは?」
「トカゲ」
「イモリ」
「でんでん虫」
「メメズ
(ミミズ)
「だんだん情けのぉなるなぁ。ゆうさんは?」
「ぞ・・・」
「え?」
「・・・う」
「ぞう?」
「そう」
「何ゆうてんねん。象みたいなもん、怖いか?」
「怖いがな。わいが一人で寝てるとやな、あの長い鼻ですっと障子あけて入ってきて、ひょっとわいを踏み潰さんかと思たら、怖ぁて怖ぁて、昨夜
(ゆんべ)も寝ずや」
「病院、行け。そっちは?」
「ケツネ」

 ここから他の噺でもよく出てくる、捕まえた狐に「命を助けてくれたら、人を化かすところをお見せします」と言われ、その狐が妙齢の娘に化け、通りすがりの男を小屋の中に誘い込む場面に。
 男が壁の節穴から中を覗き込んでいると、真っ暗で何も見えず、時々上からばさ〜っと頭にかかってくるものがあり、何やら変な臭いがする。
 と、気付くと馬の尻の穴を覗いていた・・・・・というくだりと、怖い者知らずのおやっさん、昔、いっぱい糊をきかせた浴衣を着た時だけはこわかった(固かった)というくだりに続く。

 
「みっつぁん、あんた、そんなとこにいてたんかいな。気ぃつかへんかった。みっつぁん、あんたの嫌いなもんは?」
「・・・・・実は・・・・一つだけございます。それがお恥ずかしい・・・・・。おまんでございます」
「え?年寄りが怖いの?」
「そら、おばんやがな。
 え?おまんて、饅頭?あの、丸うて、白うて、ぱかっと割ったら中からあんこが・・・・」
「ええ!おまん、とゆうただけで怖いのに、丸うて、白うて、ぱかっと割ったら・・・。ひえ〜、ぶるぶるぶる・・・・。こら、震えが止まりそうにありまへん。お先ぃ、さいなら、ご免」
 
「ええ〜?饅頭が怖いてなこと、あんの?」
「さあ、それが虫が好かんゆうやっちゃ。
 わいなぁ、あのみっつぁんゆう男、嫌いやねん。何や、いっつもわいらを見下したような顔してなあ。
 でやろ、饅頭て聞いただけで震えが止まらんゆうてんねんで。せやから、みんなで饅頭買
(こ)うて、みっつぁん寝てる枕元にほうりこんで、キャーバタバタ、キャーバタバタゆうて、家中もがき苦しむを見て楽しむゆうのは?」「情けないなぁ。いくら嫌いでも、仮にも友達仲間やぞ。それを・・・・・・・・・はよ、しよか」

 悪い相談ゆうのは、すぐまとまりますもので、みっつぁんの家の前で、
「・・・・寝とる、寝とる。
 みっつぁ〜ん?お加減はどうでおます?」
「・・あ、ああ。おかげさんで、何とか震えだけはおさまりました」
「ぶぶ〜。
(と、吹きだす)震えだけはおさまりましたやて。これから、また震えなおさなならんのに。
 みっつぁんのこと、心配してなあ。お見舞いに来ましてん。女の方も来たはりまっせぇ。おまんさんゆうてねぇ。
 そ〜っれぇ〜
(と、ふところの饅頭を家の中に放り込み)

 キャ〜バタバタ、キャ〜バタバタ!」
「静かにせえ!騒いでんのお前ばっかりやないか」
「あ?わいか?」
「中、静まり返ってるがな。こら・・・・・みっつぁん、死んだな。『急性びっくり死
(じ)に』・・・ゆうやっちゃ。こら、新聞に載るな」
「載るか?」
「載らいでか。世界でも例を見ない事件や、ゆうて。
 見出しはこうや。饅頭殺人事件・・・・。友達、共謀して・・・・共謀ゆうのが罪が重いぞ。情を憎まれるからな。
 友達共謀して、佐藤光太郎なる者を、饅頭にて暗
(餡)殺す・・・っとこうや」

 で、お馴染みの「あこで、あないゆうたら、こないなるかなあ思たら、その通りになりよった」とほくそ笑みながら饅頭を食べる場面に。

 一つ目が薯蕷饅頭(じょうようまんじゅう。上用饅頭とも。慶弔用の紅白饅頭など)なのは定番だが、次に食べるのは最中。これはパサつくねんなあとぼやきつつ食べ、服におちた粉を払い、皮が歯ぁの裏にくっつくねんと舌でこそげる仕草をする。

 次が羽二重餅。「饅頭こわい」というのに、最中、餅と続くのはいかがなものか。

 他の人の演出で「豚饅?まあ、ええか。入れとこ」とやるように、より効果をあげるために「饅頭」をセレクションするという過程がある筈なので、いきなり別物が続くとしらける。
 ま、その後、取り返すように「太鼓饅頭」、「ふくさ饅頭」と続けるのだが。

 細かい工夫が感じられる箇所もあった。みっつぁんが人の陰で分からなかったというのは、一応好きなものを訊くところでその場に居た者にくまなく訊いたという格好なので、「嫌いなもの」だけ訊く不自然さに考慮したのではないかと思う。

 で、サゲが悪い。
 「みっつぁん、あんた、ほんまは何が怖いねん?」と訊かれ、饅頭がのどにつまったのか目を白黒させて、のどを指差し、一言、「お茶!」で終ってしまう。
 え?と思った。唐突過ぎる。

 なぜ違和感があるのか。
 この噺、みっつぁんは知能犯なのである。自分に対し周りがどう思っているかも熟知しており、こう言えば、結果として自分の好物の饅頭が大量に手に入るだろうとすべて計算ずくでやっている。
 で、好物の饅頭を堪能したのだが、やはり、ある物が一緒にあると満足度がさらに高まりベストな状態になる。
 で、周りの愚民ども(←ちょっと言いすぎか)を更に利用しようと「今度は、濃〜いお茶が一杯怖い」。これが私の頭の中の「饅こわ」の流れなのだ。

 無様にも饅頭をのどに詰め、あわてて飲み物を求めるようではみっつぁんの「計画性」とそぐわない気がするのである。(←まあ、そない理屈を捏ね回さなくてもいいのだが)

 番組冒頭の解説で、枝三郎は当然この噺は師匠三枝に習ったのだが、三枝は、桂米朝の兄弟弟子にあたる桂米之助から教わったそうだ。それで、今日の噺には随所に米之助らしさが出ているとのことだった。
 どの辺がどう米之助らしいのかは私には分からない。私が批判している最中や羽二重餅、そして「お茶!」というサゲもひょっとしたら米之助流なのかもしれない。







 どうも、お退屈さまでした。いつものことですが録画はしたのですが、きっちり聴き直してないので、聞き違い、記憶違いはご容赦ください。

  
 



 

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