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(No230) 新春蔵出し!丸ごと立川談志 TV鑑賞記 その6  
          

 一昨年、2009年の正月にやってた番組だが、長いこと観てなかった。

 



立川 談志 「居残り佐平次」


 収録前からドキュメント風に追っていく。
 とりあえずストーリーを。

 1円の割り前で遊びませんか、ちょいと河岸を変えて品川あたりで・・・と佐平次という男に誘われた連中。

 豪勢にどんちゃん騒ぎして、これはヘタすれば10円くらいになるかも?と心配していた連中だが、佐平次からは約束どおり1円でいいが、翌朝はこっそり早めに引き揚げてくれと言われる。

 勘定を取りに来た若い衆が替り番なんで、と催促するが迎え酒だの、朝風呂だのと好き勝手を言い、先に帰った連中は裏を返しに来るからそれまで俺はこうしてヘラヘラ言ってつないでるんだとごまかしてしまう。

 やむなくいったんは引っ込むが、初対面の連中が来る筈はない。金はねえんだよと知たり顔で布団部屋(行灯部屋)にこもる佐平次。

 調子と要領のいい佐平次は、若い衆やタイコモチのような仕事に大活躍。仕事を奪われてしまった店の者が主人に追い出してくれと頼む。

 主人は借金は帳消しにするから出ていってくれと告げるが、娑婆に出ると追っ手がかかる。高飛びする金も、着物もないと言うので、金を渡し、着物を与えて表から帰らせる。

 店の者は、あんな奴裏口から追い出しゃいいのに!と憤慨するが、主人は「裏を返されたらあとが怖い」がサゲ。

 

 

 寄席ではなく無人のスタジオでの収録。談志はカメラ位置を確かめ、正面カメラだけでなく「時々、脇のカメラにつぶやいたりするよ」と宣言して高座に上がった。

 確かに、「今、人物が変わったの、分かる?」とかつぶやいていた。これまででも、談志は、落語の中で、ふと談志に返り、客観的台詞をつぶやいたりはしている。しかし、顔の向きを変え、脇カメラに話す・・・というのは「何だかなぁ・・・・」って感じだった。

 勘定の催促に来た若い衆をはぐらかす時の佐平次は、わけわかんない、言葉にならない「どぉ〜ん!」とか「ぐへっ!」とか言いながら、おかしな身振りをする。
 はっきり言って、談志が頭でこうありたいという演出に、談志の体(所作)やのど(言葉)がついてこれてないという感じだった。本人ももどかしくてならないのではないだろうか。

 

 


 どうも、お退屈さまでした。殴り書きのメモとうろ覚えの記憶で勝手に再構成してます。聞き違い、記憶違いはご容赦ください。  
 



 

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