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(No203) 第32回 堺 市民寄席 鑑賞記 その1
          

 平成22年11月23日(火)、堺市民会館で米朝一門会の鑑賞メモ。

 



桂 そうば 「うなぎ屋」


 植木福岡市に凱旋帰国し落語会をやった。「私のこと知ってる人?」と声をかけたが場内し〜んとしている。見ると最前列に母親がいた。親子の縁、切ったろか思った・・・・・・というのは毎回聴くマクラ。

 うなぎ屋の主人が職人と喧嘩して、店を飛び出されてしまった。新しい職人を雇えばいいのに、意地を張って素人の自分が調理している。

 予め用意したものを食べさせようとするので、客をすぐ二階へ上げようとするが、今日は一階に陣取り、どうでも目の前でさばいてくれとごねて、困るとこ見て楽しもうともくろむ。

 

 うなぎをつかむが、上に行ったり、下へ行ったり。はしごかけてくれ、穴掘ってくれ・・・・というお噺。

・・・・・・・・・・もうひとつですね。 

 

 


桂 よね吉 「ふぐ鍋」

 「読書の秋、スポーツの秋・・・・・・・・やしろあき」というボケは前も聴いた。

「ふぐの毒。テトロ・・・・ドトキシン。三べんゆうたら舌かんで死んでまう。
 サリンより強いらしいです。

 メスの卵巣や肝に毒があるらしいんですが、ふぐにもニューハーフがおるんです。

 ふぐのことを関西では『てつ』と言いますな。鉄砲のことです。

『弾に当たる』・・・・・・(前の方の人の顔を見て)知らんの?たまには落語会来なはれ。落語会でひゃっぺらぺんゆうてまっせ。

 せやから、店先に『てっちり』て看板出てるのは、『死にまっせ』、『死んでも知りまへんで』ゆうことです」 

 いろいろな温泉地をめぐって、土産を買ってきたと渡すギャグがある。
 一つは温泉地をめぐる順番が登別、白浜、草津、道後、熱海、指宿などで「どんな順番で回ってんねん!」とつっこまれるもの。

 もう一つは、それだけの観光地を回っておきながら、全然温泉地に関係ない「赤福です」などと言うところだが、今日は堺市民会館なので堺名物の「くるみ餅」で演っていた。

 まあ、よね吉が上手いのは、よく分かってます。七段目とふぐ鍋、天災以外のよね吉が聴きたい。


桂九雀 「御公家女房」

 公家の家に修業に行っていたため言葉が丁寧すぎる女性を嫁にもらうか?と言われた男。
「物は考えよう。言葉は5、6年したら直るけど、ブスはよけいひどなるからな」
「あなた、言葉、私、分からない。・・・・・・・何でこないなんねん?

 私のこと分かる?ヒヤリングOK?」
「あ〜ら、我が君。あ〜ら、我が君」
「黄身?わい、黄身?ほたら、ああた、白身?
・・・・・これぐらいの冗談は分かるんや」

 この女房の風雅な言葉にしっかりついてくる行商人がいて、法被見たら「宮内庁御用達」て書いてた・・・・・というのがサゲ。

 この頃の落語会に多いが、演目は「当日のお楽しみ」ということでパンフなどには記載されておらず、噺が終ってから会場に貼り出される。

 噺聴き始めて「ああ、『延陽伯』か」と思ったが、会場には「御公家女房」と貼り出された。で、題名はそれに従うこととする。

 


 

 どうも、お退屈さまでした。いつものことですが録音はしてません。殴り書きのメモとうろ覚えの記憶で勝手に再構成してます。聞き違い、記憶違いはご容赦ください。  
 



 

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