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(No184) 第75回 平成紅梅亭 TV鑑賞記
上方落語では、サゲのところの「いらち」俥で、江戸落語では、そのまんま「反対」車というのも何かそれっぽい。
後ろの女子高校生が3人、大きな声で「あり得ない〜」。・・・・・・・私は、あり得てるのに。 今日は乗り物の噺でして。 「お客様にご案内申し上げます。・・・・・機長が来てません」 みんな一瞬、緊張がほどけてどっと大笑いになったけど、事故ですからね。段々イライラしてくる。 で、どこでもキレるおじさんてのがいるんですね。ところが、こうゆうおじさんは、たいてい止める人とペアで登場する。「いいかげんにしなよ」とかね。 でも、その時は止める人がいなかったんです。で、いきなり大きな声で言っちゃった。 「ふざけんじゃないよ!」 ところが、みんなの気持ちと合ってたのか、そうだ!そうだ!って雰囲気になった。 「冗談じゃないよ!」 やはり、そうだ!そうだ!となった。このおじさんは、これほど支持されたことは、おそらく今までの人生にはなかったんでしょう。で、何か言わなくちゃいけないという気持ちになったんですね。 「機長、要らねぇから飛んじゃえよ!」
元気だけど、ちょい雑か。でも、マクラなどのセンスはいいと思う。
桂 雀々 「上燗屋」
米朝は人間国宝、重要無形文化財。「同じ私らも、無形の、形のない文化やってるんですけど、あちらは重要で・・・・・私らは重要やない・・・・」。というボケ。 83やのに、一番酒が強い。6時半頃から呑み出して、夜の12時半なっても、まだ呑んでる。ほんで、翌朝の6時半になったら、洗面所でゴボォ〜。・・・・・・大学生やないっちゅうねん。
しゃれならんくらい汚い店なんです。 こんな店で、なまもん食べたらえらいことになる。 ほんでね、床をね、猫が走り回ってるんです。 「お、おやっさん!あかんがな!あの猫と・・・」
師匠はね、お酒をね、全身、五臓六腑にまんべんのぉ沁みわたらせたいんです。 一人やったらええんですけど、ほかのお客さんがびっくりするんです・・・・・・というとこから、「上燗屋」へ。 最初は、く〜っと飲み干してから、ふっと我に返り「どこが上燗やねん!」。熱(あつ)なし、温(ぬる)なし・・・やなし、あつない、あつないやないか。 次は、持ったとたん、熱くて手を引っ込める。「あんたも熱ない?」。素手で持てず、手拭いを添えて持つ。ふ〜ふ〜吹いて「甘酒、呑んでんやないで」は伝統的ギャグ。 冷酒(ひや)で埋めて、埋めてと言い、「勘定がややこしなる」と心配する上燗屋に 「ややこしならへん。何ぼ呑んでも十銭しか払わへん。 ・・・・・・冗談や!笑い〜な。マジになりなや。怖いがな。 ここで笑わな、笑うとこないよぉ。・・・・・・何かぱくってるみたいやけど」
あとは、こぼれた豆、いわしのからまむしの「おから」、紅しょうがを「無料(ただ)なら食うてみたろ」
25銭の細かい金がない酔っ払いが道具屋に金を崩しに。 「吟じます! 鞭声 粛々〜夜、河を〜渡る〜〜 やっぱ、河、渡る時パッチ脱ぐん?・・・・・あると思います。 ・・・・・・・・・・何でもパクリや」
怯える上燗屋に、またまた「冗談や」。
最後はええ加減に頭を下げて「ほな、サイナラ」。 酔っ払いの台詞なんだか、サゲのつもりなんだか、ただ、お客さんにあいさつしたんだか訳の分からない終り方。
林家 木久扇 「昭和芸能史」
今年は大きな夢があって。「笑点」の司会者を。ある程度の裏づけがありまして。歌丸さんが相当弱ってましてね。 11時と2時半の2本録りで。間に長い休憩があって、私や楽太郎は元気で、弁当いただいたり、冗談言ったりするんですが、歌丸さんは家から持ってきた毛布にくるまって休憩されるんです。 私も落語始めて47年目、あと3年で半世紀になります。 私は22歳で、師匠は63歳くらいでした。浅草の長屋、狭い長屋でね。3畳と6畳で。 落語の稽古ゆうたら、「寿限無」と思ってる方がいますが、小噺なんです。前座時代に作って、師匠に誉められた小噺があるので、大阪初公開を。 「雨が漏りますねぇ〜」「や〜ねぇ〜」 「うまいねぇ〜」なんて。
この辺の昔の俳優シリーズはそれなりだったが、最後のサゲは「港の見える丘」の前奏を口ずさんでたら「バカバカババアァ バカババァ」に聞こえて、前列の女性が帰っちゃったというつまらないもの。
どうも、お退屈さまでした。録画はしてますが見直してません。殴り書きメモとうろ覚えの記憶で勝手に再構成してます。聞き違い、記憶違いはご容赦ください。 |