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北京旅遊記(7)故宮編−7(神武門)

  壁際の道路は大々的に補修中。どいた、どいたという感じで観光客を蹴散らし作業車が走る。
  物産館のような場所に案内され、11時までおみやげなどをご覧くださいとのこと。

 片隅に人だかりが。故宮に向かう車中で「溥儀も、弟の溥傑も既に死んでいますが、親戚の人が一人だけ生き残っています。高齢なので毎日、とはいきませんが、体調の良い日は故宮で書道を披露しています」と李さんが言っていたが、どうもそれらしい。

 白髪のおじいさんが立ったまま、ゆるゆると筆をふるっている。取り囲む観光客の中で、3人ほどの中国人が、ノートを掲げて何やら大声で呼びかけている。
道路補修工事中

 「皇帝の親族」、「商売でやっているのではない」、「あなたの希望する字を書いてくれる」、「3字で1万円」・・・・立派に「商売」してると思う。
 本や写真集のコーナーを探したが、幅30cmほどの書棚と絵葉書のスタンドが2台あるのみだった。思ったようなものはなく、結局何も買わず。

皇帝の親戚、筆をふるう  神武門は、上の楼に故宮の建築模型などあっておもしろいと聞いていた(宣和堂さんのサイトの情報)のだが、それも素通り。
う〜ん、もう出てしまうのか。

 今回のツアーはうちの家族だけでまわっている。だから、一般的なツアーに比べ、旅程表では「2時間」となっている故宮ツアーを30分ほど伸ばすなど融通をきかせてくれているのだろうが、どうにも時間が足りない。 

 「正大公明」や「無為」の額(乾清宮(マップF〜H8)、交泰殿(マップG7))も見たい。ジョンストン(溥儀の家庭教師。『紫禁城の黄昏』の著者)が居住を許されたという養性斎(マップE4)も見たかった。

  溥儀が屋根に登ってポーズをとった漱芳斎(マップD3)も見たい。養心殿(マップC〜D×7〜8)の三希堂ももし見れるなら。あれも、これも・・・・・。

 故宮は「走馬看花(ツォウマァカンホァ)」(大雑把に見る)でも3日かかるといわれるそうだ。2時間ちょいでは新幹線でぶっ飛ばしたようなもの。
 フラストレーションがたまり、心がイライラしてくる。
神武門

 後ろ髪ひかれまくり、ゴソッ!と髪が抜けたんじゃねえか、と後頭部をさすりながら神武門をくぐった。

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