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北京旅遊記(8)中国美術館〜小吃編


  昼食の前に、どこかに寄るらしい。着いたところは、中国国立美術館
現代の中国美術館   ここも、『北京』に写真が掲載されていたので、時間があれば写真だけは撮りたいと思っていた。

 入り口前に車をつけたが、警備のお姉さんがあわててやって来て、ここは駄目だと言う。党などの「えらいさん」が来ていたのかもしれない、というのが李さんの意見。
 後で写真を見ると、パトライトを付けた車が駐車している。(門の左右の黒い車)

 展示は、1階のみで、子どもの絵とか、水墨画、油絵とかが展示されていた。
 水墨画も現代の作家が描いたものである。
 2階は全部みやげもの屋になっていた。

 こんなとこに30分いるんなら、故宮にあと30分いたかったと痛切に思う。

 
 右が文革期の写真だが、毛沢東の肖像画、4本の柱にスローガン、前にいる人が人民服・・というのが時代をしのばせる。

 ところが、上の写真も「○○○従芸75周年回顧展」という赤い横断幕があるので、よく似た雰囲気。
 ○○というのは、水墨画を書いた人の名前と思うが、筆記体で読めない。悪しからず。
文革期の中国美術館

 「従芸」は、簡体字をさっき辞典を見て直したので、間違っていたら、これも悪しからず。芸術に従事して75周年、という意味だろうか。
 それと、上の現代の写真、中央のたけしがのけぞっているので「首がない心霊写真」のようだが、除霊は不要です。

 今日の昼食は、小吃(シィアオチー)。シューマイなど点心料理です、とのことだった。
(注) いま(9月8日)辞典をひくと、「小吃」は「外での手軽な食事、軽食」。

 車は再び、ホテル方向へ戻る。
 案内されたのは、京倫飯店四合軒という店であった。
 京倫飯店というのは、日航系のホテル。あまりあてにならない基準ではあるが、中国観光局の基準では4つ星ホテルである。
 四合軒は、『歩き方』では、「北京風内装の居酒屋〜清潔で落ち着いている」と紹介されていた。

 四色シューマイや水餃子、簡単な北京ダック、海老チリ風、いろいろ出て来る。
 ぜんざいのような不思議な煮物もあった。あずきが汁たっぷりに煮てあるのだが、味がついてない。と、思ったら、だだ甘い。家族それぞれで感想が違う。
 私の椀を見ると、中央が丸く白くなっている。砂糖がペースト状になっているのだ。
 かき混ぜたら全体が甘くなるのだろうが、いったいまぜ忘れているのか、こういう料理かわからない。(コーヒーにフレッシュを入れる時も、私はフレッシュを入れてからかき混ぜない。まず、コーヒーだけ、ぐるぐるかき回し、鳴門の渦潮のようにして、そこへフレッシュをたらす。すると、模様もおもしろいし、コーヒーの部分、フレッシュの部分、両方が混ざった部分といろいろな味が楽しめるからである。それと共通する部分があるのだろうか)

 あと、印象的だったのは、単にトウモロコシをゆでたもの。しかし、粒のひとつひとつがやたらねばっこい。モチモチした歯ごたえで、このトーモロコシ、もち米でできてるんちゃうか?と思った。

 外見は、普通のゆでたトーモロコシに比べると、少しだけ不透明感があるというか、片栗粉でつくったうす〜いアンを表面にかけたような色艶をしているのだが、ほとんど違いはない。品種が違うだけなのだろうか。

 右の写真は蓋碗でお茶を飲む娘。
 急須でいれる場合と違って、碗の中に茶葉が入れてある。そこへ湯を注すので、本来は蓋をしたまま、ちょっとだけ蓋をずらして持って、隙間から飲むのだ。
お茶を飲む長女

 写真のように蓋をしないで飲むと、当然茶葉が邪魔で飲みにくい。

 今日も「我 要 〜」を使った。ご飯が欲しかったので、「我 要 米飯。(ウォヤオ ミィファン)」。たけしが水を欲しがったので、「我 要 涼開水。(ウォ ヤオ リァンカイシュイ)」
 相変わらず発音、文法等はひどかろうが、背に腹は替えられない。
 昨日の北京ダックはあぶらっこくて・・・という意見が多かったが、ここの料理は総じて好評であった。

(注)簡体字が読めないので、先日「入門者に最適」という文句につられて、『プログレッシブ中国語辞典』(小学館)を買った。私のPCでは、現在、簡体字を表示できないので、辞典をひいて繁体字(日本で使っているような、まあ普通の漢字)に直しているのだが、これが(面倒なんだけど)けっこう発見があっておもしろい。
 開水というのが沸騰した水、つまりお湯で、「涼開水」って「湯冷まし」なんだな。道理でぬるかったわけだ。

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