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2007年9月のひとこと書評(掲示板に書いた文章の転載。評価は★5つが最高)

 9月のひとこと書評の再録です。掲示板そのままでは芸がないので、評点をつけます。★5つが最高。評価基準の詳細は、2001年11月書評のページをご参照ください。




(603) 『MASTER キートン』(画:浦沢直樹。作:勝鹿北星。小学館ビッグコミックス)

 これもずいぶん前に買ったが、最近読み返した。主人公平賀・キートン・太一は、考古学教師であり、保険機構ロイズの調査員でもあり、英国特殊部隊の優秀な教官でもある。そして、また離婚した女房似のしっかりした娘の世話に手を焼く、いささか頼りない父親でもある。
 非常にどの回の話も濃密で、レベルが高い。


★★★☆


(604) 『1・2の三四郎2』(作:小林まこと。講談社ヤンマガKCスペシャル)

 最初いつ読んだか覚えてないが、最近読み返した。
 アメリカ修行から帰ってきたら、トップの放漫経営で新東プロは潰れていた。(まあ、猪木の新日プロのイメージ)
 いったんプロレスから足を洗うが、いわゆるUWF系というか、「プロレス」を否定する赤城との対決で再びリングへ・・・というお話。ま、最高ですわ。志乃さんもええね。

★★★☆


(605) 『天使な小生意気』(作:西森寛之。小学館少年サンデーコミックス)

 これも娘の本棚から借りてきたもの。「魔本」の呪いで男から女にされてしまった天使恵(あまつかめぐみ)を中心とする物語。彼女を追いかけまわす曽我源造とか、「ふつう」の藤木、変態の「安田」、武士の「小林」、美木、「石の人」・神技こと坂月など周りのキャラも魅力たっぷり。
 全20巻らしいのだが、後半は古本屋、新刊本屋をまわっても見当たらない。ネットで何とか19巻まではゲットしたのだが・・・。

★★★☆

 


(606) 『WILD LIFE』(作:藤崎聖人。小学館少年サンデーコミックス)

 「マンガ喫茶」化しつつある娘の部屋だが、そこから借りてきた。
 パツンパツンの金髪、ゴーグル、ピアスで、成績も最悪な高校生、岩城鉄生。

  彼が獣医になれたんだ、しかも「博士号」もたくさん取得してる、極めて優秀な獣医に、と思うと、獣医を目指していた娘と重ね合わし少し複雑な気持ちに。獣医学部は、○○学部などと違い、学校の数そのものが少なく、お金を積んだから・・・と言ってどうなるものではなく、極めて狭い門だ。何でこいつが通って、うちの・・・・とか言い出して、こだわりだすと先に進めない。

 鉄生は絶対音感を有しているとかで、それを生かした症例解決が最初の頃、よく出てくるが、だんだんスーパースター化してくる。どんな困難な課題も必ず短期間で解決してしまう。これは、まあ、毎週のアンケート(人気投票)で連載継続か打ち切りか判断される漫画家にとっちゃあ無駄に引っ張れないのは理解できるが。

★★★

 



 

 9月はマンガばっか。情けねぇ〜。まだまだ書評が大量に積み残し。



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