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(No145) 「大遣唐使展」 鑑賞記 その2

 平成22年6月19日(土)、上記講演会を聴きに行った時ついでに・・・・・ではないが鑑賞した展覧会のメモ・・・・・・・・・・・の続き。



第二部 国際都市長安と唐代宮廷文化

 これも「博物館だより」の概説文を要約して紹介する。

618年に建国され、621年に中国全土を統一した唐は、約300年間、アジアの覇者として君臨し、世界的大帝国となった唐の都・長安は平城京にも大きな影響を与えた。

 唐代にはシルクロードの交易等を通じ、国際性あふれる文化が花開くが、ここでは皇帝が製作にかかわった品々などを含む唐代美術の精髄を紹介する」。 


59 仕女図  陝西省考古研究院  中国陝西省富平県 節愍太子墓 唐・景雲元年(710)

 画像はここで。

 HPの解説によると、唐代の皇帝・中宗の第3子李重俊は、景龍3年(707)、中宗の皇后韋氏に反乱を起こし、殺害された。睿宗のとき、名誉が回復され節愍と諡号され、定陵(中宗の陵墓)に陪葬された。

 陵墓の壁面に死後も仕えるべき仕女の姿が描かれる。

 一番右端の女性の眉が太く「イモトか!」と言いたくなった。 

 

 

61 五重宝函  中国・法門寺博物館  陝西省扶風県法門寺塔地宮 出土 

 画像はここで。

(1) 鉄宝函
(2) 金剛界成身会曼荼羅銀函
(3) 水晶棺形舎利容器
(4) 白玉棺形舎利容器

 (4)から(1)の順で大きくなる。まず、(4)に舎利を入れ、次に(4)ごと(3)の透明な容器に納め・・・という具合。
 (1)は赤錆に錆びているが、(2)は若干ひしゃげているものの原形をよく留め、曼荼羅の諸尊が打ち出されているのが確認できる。特に上部の蓋のところの細工がみごと。

 画像は、たとえばここで。

 私も昔、法門寺に関する講演会なども聴いたのだが、何で「五重」とあるのに、展示物が「四重」なのかがよく分からない。

 

 

 


第三部 ドキュメント遣唐使<第一期=7世紀>


 博物館だよりによると「遣隋使から7世紀半ばの盛んな遣唐使派遣、白村江の戦(663年)を経て、669年以降、約30年の派遣のない時期」を対象とします・・・・・とある。

91 国宝 天寿国繍帳  奈良・中宮寺

 画像はここここで。

 ・・・・・・・・・というもんの、展示は4月25日まで。以前中宮寺に行った時展示されていたのを観た時には、かなりあせていて、図柄も判別しにくいなと感じたのだが。

 

92 法華義疏 宮内庁

 画像はここで。

 

95 国宝 小野毛人墓誌  京都・崇道神社 京都市左京区上高野出土

 画像はここで。

 これって、京都国立博物館に寄託されて平常展示されてなかったっけ?今、建替え中だから、ここに来てるのか?

 

 

112 国宝 刺繍釈迦如来説法図  奈良国立博物館

 ここの解説では、初唐様式を伝えるもの(HPの惹句では「唐のニューモード伝わる!」)とされ、法隆寺金堂壁画や本繍仏で突然現われたとのこと。

 遣唐使が請来したという説もあるそうだ。

 

117 重文 阿弥陀五尊像  東京国立博物館(法隆寺献納宝物)

 画像はここで。

 

129 国宝 銅板法華説相図  奈良・長谷寺

 画像はここで。

 国宝はありがたいんだが、ずっと今までも平常展示されていたのでねぇ・・・・・。

 

135 富本銭・鋳棹  奈良文化財研究所 奈良県明日香村飛鳥池遺跡出土

 画像はここで。

 

  


 

第四部 ドキュメント遣唐使<第ニ期=8世紀>


 博物館だよりによると、702年、約30年ぶりに遣唐使が派遣され、その後、東大寺大仏の完成、鑑真来朝などがあり、唐との間に安定した外交関係が築かれ充実した交流があった8世紀の第八〜第十六次の遣唐使を追う

 

138 国宝 金銅威奈大村骨蔵器  大阪・四天王寺 奈良県香芝市穴虫出土

 画像はここで。これも、95と同じく京博で観たような気がする。

 

163 国宝 誕生釈迦仏立像及灌仏盤  奈良・東大寺 

 画像は例えばここで。

 これも、これまでここの本館で平常展示されていた。

 

166 重文 西大門勅額  奈良・東大寺

 画像は例えばここで。これも今までよく観ていた。

 

171 重文 東征伝絵巻  奈良・唐招提寺

 画像はここから。

 

176 十一面観音像  京都・安祥寺  奈良時代(8世紀)

 画像はここ 又は ここで。

 ここの解説によれば、「美しく、そして力強く!知られざる天平仏  最近その存在が知られるに至った古代一木彫像の名作。像高2.5mに及び圧倒的な存在感を示す。初公開」とある。

 


 どうもお疲れ様でした。

 
  

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