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(No144) 「大遣唐使展」 鑑賞記 その1 平成22年6月19日(土)、上記講演会を聴きに行った時ついでに・・・・・ではないが鑑賞した展覧会のメモ。
第一部 波濤を越えた日中交流
ここの解説では、「これが遣唐使の公文書だ!」として、
11 吉備大臣入唐絵巻 米国・ボストン美術館 平安時代(12世紀) 二体の観音像とともに、本展の目玉といって良いだろう。1932年にアメリカに流出したようで、「27年ぶりの日本公開 伝説の絵巻、ついに帰還!」などといわれている。 会場では、映像で全巻の解説があった。 岸に立っている槍などを持った連中は決して真備を歓迎しているのではなく、逆に、かつての阿倍仲麻呂のように優秀な人物に地位を追われることを懸念した中国官僚の回し者であり、真備を拉致し高楼に幽閉してしまう。 仲麻呂は自分と同じ目に遭っている真備に同情し、唐の官僚がどのような手段で真備を陥れようとしているかという情報を入手しては、彼を助ける。
12 国宝 諸尊仏龕 和歌山・金剛峯寺 唐(7〜8世紀) ここの解説によれば、「まさにカミワザ! 仏たちの小宇宙 空海が持ち帰ったという伝承を持つ携帯用の小型の仏龕(ぶつがん)。白檀製で蝶番による開閉が可能。内部には如来や菩薩など様々な尊像の姿が神業ともいえる技術で彫り出され、唐代彫刻の水準の高さを存分に示す」とある。 まあ、細かい彫刻は、先日の故宮博物院でも、いやほど目にしたが。
14 菩薩半跏像 米国・フィラデルフィア美術館 唐 8世紀 画像はここで。 16 観音菩薩立像 米国・ペンシルバニア大学博物館 蔵 唐 神龍2年(706) ここの解説によれば、「唐代の石仏を代表する名作。薬師寺の聖観音の様式の源流が認められる」とのことである。
入り口入ってすぐの正面に、どん!と二体が並び立っている。 薬師寺東院堂に安置された本像は、初めて観た時も、黒光りした色艶の良さなどを含め、美しさはもちろん非常に若々しい印象を受けた。私の中でもベスト○○で相当上位に入る(←結局、何位やねん)仏像である。
画像は、ここで。 ひげをたくわえた壮年の男達が談笑している。ベンチや椅子に座ったり、曲がった木の幹をバーカウンターのようにして上半身をもたれかけている者など、様々だ。 冒頭に「周文矩瑠璃堂人物図神品工妙也」と記されている。 26 照夜白図 米国・メトロポリタン美術館 唐(8世紀) ここの解説では、「遣唐使が見た中国絵画の神髄 韓幹が玄宗皇帝の愛馬「照夜白」を描いた、中国動物画史上随一の名作」とある。日本初公開。
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