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中国美術展(34) 「始皇帝と彩色兵馬俑」展 鑑賞記 

1 概要

 平成18年10月19日から12月3日にかけて、京都文化博物館という場所で「始皇帝と彩色兵馬俑展」が開催された。
 関連行事の鶴間和幸教授の講演を聴きに行ったが、展示会の内容の方も簡単にメモしておきたい。


序章 『史記』

 会場トップには、確か

竹簡レプリカ(参考)が出展されていた。書体は、司馬遷の時代の漢隷だとか。 

 左写真はチケット。  

『史記』130巻(平安時代末期写し。慶應義塾大学附属研究所・斯道文庫蔵)については、いのちのたび博物館HPにて。


第一章 春秋戦国時代

龍首蟠龍金帯鉤(りゅうしゅばんりゅうきんたいこう。春秋 BC8〜BC5世紀 陝西省鳳翔県雍城遺跡 図録P42) 

 龍や蛇が立体的かつ複雑に絡み合ったデザイン。

金柄鉄剣
(春秋 図録P44)はトルコ石の使い方が西方っぽい。

 これらの画像は、いのちのたび博物館HP京都文化博物館HP江戸東京博物館HPで。又はチラシのページにて。


第二章 統一秦の時代

銅天鶴(秦 BC3世紀 始皇帝陵 図録P60)は、ぐっと足を踏ん張っている。



将軍俑(秦 始皇帝兵馬俑坑)は、他の兵士俑より堂々としており、服装や顔つきも立派・・・・と評されることが多い。
 私には俳優柄本明に似ているように思えてならないのだが。

 やはりメインというと、
跪射俑(秦 始皇帝兵馬俑坑 図録P74)だろうか。よく言われることだが、現物を見て、履物の裏の文様、しかも、路面グリップのためか文様がつま先やかかとで密になっているとこを実際に確認できると感動モノである。

 これらの画像は、いのちのたび博物館HP京都文化博物館HP江戸東京博物館HPで。又はチラシのページにて。 




第三章 漢 高祖・恵帝・呂太后の時代

彩色騎馬俑
(前漢 BC2世紀 咸陽市長陵 図録P103)

 鐙(あぶみ)がないと、いかにも乗りにくそうに見える。

”皇后之璽”玉印(前漢 咸陽市韓家湾 図録P104)

 これらの画像は、いのちのたび博物館HP京都文化博物館HP江戸東京博物館HPで。又はチラシのページにて。





第四章 漢 文帝・景帝の時代

金牌飾
(前漢 西安市雁塔区 図録P120)は、メノウの縞がすごい。何がなんやらわからんくらいの豪華な感じ。
 図録の解説によると、龍や動物の画像などが半立体的にあらわされているようだが、判別は難しい。

彩色女俑(前漢 咸陽市陽陵 図録P145)は、なかなか可愛い。現代でも美人として通用するだろう。
 髪型は、堕馬髻という漢代に流行したしゃれたもののようだ。

家畜俑(前漢 咸陽市陽陵)
 雄鶏と雌鶏、家畜犬と野生犬(野生犬の方が痩せて精悍な感じ)、子豚と母豚など。特に子豚を観てる女性は「カワイ〜!」と小さく叫んでた。

 これらの画像は、いのちのたび博物館HP京都文化博物館HP江戸東京博物館HPで。又はチラシのページにて。 

 


第五章 漢 武帝の時代

鎏金銀竹節銅薫爐
(前漢 咸陽市茂陵 図録P171)は、いわゆる博山炉だが金銀で豪華なうえに、長い支柱があり、高さは58cmもある。類例は少ないそうだ。

玉仙人奔馬(前漢 咸陽市周陵 図録P173)

灰陶大駱駝(前漢 咸陽市沙坡漢墓 図録P176)

壁画「車馬出行」(後漢 定辺県 図録P177)

 これらの画像は、いのちのたび博物館HP京都文化博物館HP江戸東京博物館HPで。又はチラシのページにて。 


 

 

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