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(No10) 台湾(台北)旅遊記 その10 九份 その2
2010年6月に初めて台湾の台北に行きました・・・・・の続き。
階段を上がる左手に「あめおちゃ」がある。
中に入らないとカオナシの面は見えないとのことだった。
ちょっと入ってみよう。
門をくぐり、2階の入り口にあがる階段のところ。
なるほど、外からは見えなかったが、一番右にもう一つ、面が飾ってある。
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これが葉さんが言っていたカオナシのモデルか? |
店員さんに「お茶、飲まれますか?」と訊かれたんで、このまま出るのも何だから、いただくことに。
店内はこんな感じ。
竹の感じが、ええやん、ええやん。
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窓際の席に案内してくれた。
席からひょいと左側を見たのが左下の写真。
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植え込み越しに見える海や夕焼けが美しい。
吹き込んでくる風もさわやか。
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さて、お茶セットが運ばれてきた。
一煎目は店員さんが淹れ方をレクチャーしてくれる。
乳鉢のような入れ物に入った茶葉を耳かきのようなスプーンで急須の中に。ざっと4分目くらい。
大きなやかんの熱湯を急須に注ぎ、そのお湯はすぐに捨てる。
おや?お茶博士がやっちゃいけないと言っていた方法だ。
お湯はただ捨てずに、杯(小さいのと細長いのと2種類)やピッチャー(茶海)に注ぎ、温めるのに使う。
急須自体もお湯をかけて温める。
熱湯をかけた杯を手で持ってぶちまけると火傷しかねないので、竹の大きなピンセットみたいなものではさんで引っくり返す。
右写真は、蓋を直接押さえると熱いから、赤い緒の部分を押さえてくださいとレクチャーされているところ。
蓋の穴を指でふさいじゃうと出ませんよ、とも注意された。
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急須から注いでる金属の茶漉しの乗っかった白いピッチャーがお茶の濃度を一定にするための茶海。
手前の細長い杯は特に聞香杯(もんこうはい)という。
飲む時に用いる杯ではない。
茶海に入れたお茶は、まず聞香杯に注ぐ。
その上に、普通の杯を重ねる。細長い聞香杯に杯でふたをした格好だ。そして、その両者を指ではさんで持ち上げ、くるっ!と引っくり返す。
すると、聞香杯の中のお茶が杯に注がれる。
聞香杯の中のお茶はなくなるが、残った香りを楽しむ。細長いのも、少しでも香りをとどめる工夫なのであろう。
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左上の皿は茶殻や梅干の種を捨てる皿。
右上は茶葉の入れ物。
中央はお茶受けの甘い梅干。
左下はごま煎餅。
右下は落雁。中にあんこが入っていた。柔らかいので手で食べてくれと言われた。
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座席の近くには専用の火鉢があって、土瓶というか、やかんが。
写真では見えないが、アルコールランプのようなものが入っているので、いつでも熱々のお湯が自由に注ぎ足せる。
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最初は20秒くらいで(30秒だったかな?)、それから二煎目以降は10秒ずつ長く置いて注いでください。
五煎はいけますと言われた。(「烏龍茶は100度のお茶で十煎はいける」というのがお茶博士の説)
しかし、茶葉を入れ替えたり、最初のお湯を捨てるのもやってみたい。
で、三煎目くらいで茶葉を取り替えた。
茶葉がお湯を吸ってふくらんでいるので、引きずり出すのも少し手間が。
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しゃれた茶海。私の持っているのはただ白いだけで絵はついてない。 |
小ぶりの急須(茶壷)。
言うまでもないが、温め用のお湯などは茶盤の竹格子のところにあければ下にたまるので何も問題はない。
私が持っているのは陶製の丸いもの。こうゆう竹製の茶盤が欲しかったけど、高いんだ。 |
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上で掲げた店内の写真で、テーブルの上の丸い入れ物からホースが下につながっているのが見える。
これは多分、大人数の客で捨てたお湯が茶盤に収まりきらない・・・という事態を未然に防ぐためテーブル下の
バケツに直結させてるんだろうが、ちょっと風情に欠けると思う。
ともあれ、そよ風に吹かれながら、のんびりとお茶受けをつまみながら、お茶を淹れて味わっていると、
しみじみ幸せ感に満ちあふれた。
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ふと気がつくと、ずいぶん長い時間を過ごしており、外は真っ暗になっていた。
(上掲の写真とアングルは同じ) |
最初、「お茶セット300元」と店員さんから聞いて、お茶一杯で少し高いな?と思ったのだが、これだけゆっくりさせてもらって、おまけに記念の絵はがき(下写真)までいただいて、逆にめちゃめちゃお得やなぁと感激したのであった。
どうもお疲れ様でした。
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