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(No5) 台湾(台北)旅遊記 その5 お茶博士&総統府

 
  
 2010年6月に初めて台湾の台北に行きました・・・・・の続き。





 台北の街でやたら目についたのが、市会議員の「広告」。議員とか初選とか書いてあって名前が出ているノボリは、おそらく初当選した○○です・・・てな広告なんだろう。 

 
 左写真は、顔写真つきのもの。

 「再戦」とあるから、この人はきっと落選して、リベンジを図っているのであろう。

 


 ツアーの案内書では次は「お茶セミナー」。

 正式名称は「大山茶芸教室」。

 
 ガイドの劉さんからバスの中で

「台湾ノ名物ハ?

 ソウ、烏龍茶デスネ。

 次ハ、オ茶 ノ 博士カラ、オ茶 ノ 勉強 ヲ 教エテ モライマス。
 オ茶 ノ 博士、日本語教育 受ケテルカラ 日本語 ぺらぺら ネ。

 オ茶博士ニハ 皆サン 熱イ 拍手 オ願イシマス。
 ソシタラ オ茶博士 嬉シクテ 頑張リマス」
と言われてたので、最初の挨拶のとこから拍手をしまくる。

 博士の右横でにこやかに笑ってるのが劉お姐さん。

 

 「免税店でお茶を買っちゃいけない。うちは、私が直接お茶を育てている。でも、良いお茶を買っても、上手な淹れ方を知らないと、美味しく飲めない。

 さあ!一番大事なとこ、教えるよ!ささ!みんな前に来て、写真撮って!」と、見事な日本語で「煽り」を入れるお茶博士(←何か「お茶の水博士」みたい)。

 
 その「キモ」の部分が左写真。ギャラリーの皆さんも必死で写真を撮っている。

 要は、熱湯を茶葉にそそぐとアクである泡が出る。

 そのアクを除くため、博士は、普通にまっすぐ注がずに、やかんを左右に振りながら注いでいる。

 杯などをはさむ「竹はさみ」で表面を横に払ってもよろしいとのことだった。

 なお、私が以前NHKの講座で聴いたのでは、泡を急須のふたでちょい!ちょい!とかき寄せた上で、ふたをぱしゃん!と閉じることで泡を散じる方式だった。

 博士は、よく茶館では一煎目のお湯を捨てると教えるが、それでは結局アクが急須の中に残ってしまうので良くないのだと強調された。

 たしかNHKの講座では、烏龍茶や緑茶ではそうしないけれど、普洱(プアル)茶の場合は、茶葉を洗うという意味でまず入れたお湯を捨てる・・・ということを聴いたことがあるのだが、その方式が一般化しつつあり、博士はそれを憂いているのだろうか。

 博士は次にお茶の不均一を憂う。

「最初に入れたお茶と、ずっとお湯が入った後のお茶とでは濃さが違いますね。これはどうしたら、いいでしょう?
 それは、まず入れたらここに入れてしまえばいいのです。そうしたら注ぐお茶の濃さはすべて同じになります」

 これも茶海とかいわれるピッチャーに入れる方式は以前に習った。ただ、博士はこれだけでは満足しない。

「ただ、これではお茶が冷めてしまいますね。それではどうしたらいいか?

 そこで、これを使うのです!」

 博士が取り上げたのは、桃の実みたいな形をした不思議な急須。どうも上に蓋はついていないように見える。

「どこから入れるのでしょう?」と、博士は自問してみせる。

「ここから?」と言いながら、茶海を持ち上げ流れを細くして、注ぎ口の上に垂らしていく。沸騰すると笛のような音がするケトルは確かに注ぎ口の所から水を入れる。
 え?これもそうなん?ほとんど入ってへんみたいやけど?とちょい思いかけたところで「こんなの入るわけない!」とボケてみせる。 

 
 種明かしをしたのが、右写真。底の穴からお茶を入れる。

 普通の位置に戻しても底からお茶はこぼれない。
 傾けると注ぎ口からちゃんとお茶が出る。

「これが日本のTVでも紹介された魔法の急須、逆さま急須です。

 日本酒の熱燗を入れるのにもいい。

 お値段はオマケして2200円!」

 右写真の手前にあるガラスのポットも博士が発明したものだそうだ。

 上の茶こしのような所に茶葉を入れ、お湯を注ぐ。で、好きな時に上のボタンを押すとお湯が茶葉を通過して下にお茶がたまる。
 これも大サービスで2000円。
 W氏夫人は、このガラスポットを買っていた。
 けっこう、このポットは人気だったみたいで、何人かが続いて買っていた。

 
   左写真は、にこやかに底の穴を見せてくれてるお茶博士。

 しかし、見てる限り、この急須を買うと声をかけている人はいなかった。
 何となくうさん臭いというか、実用性に「?」マークを感じたのであろうか。

 あと、博士が強調されたのは、「お茶受け」と、茶葉の再利用であった。

 まず、お茶受けとしてテーブルに配られたのが、蓮の実の蜂蜜漬け。味は甘納豆そっくりですよ、と言われたが、まさにその通り。
 白い蓮は、花の観賞用で、実を食べるのは赤い花が咲く蓮。この蓮の実を食べると肝臓と腎臓にとても良い。

 植物の中で最も生命力が強いのは日本人が発見した大賀蓮(ハス)だとか。(大賀ハスについては、例えばここで)

 次に茶葉にはカテキンなど殺菌力があり栄養豊富なので茶ガラを捨てるなんてとんでもない。
 私はそのまま食べてます・・・・・と、ガラをパクパク食べてみせる。でも苦いから食べにくい・・・という人は、天麩羅にしたり、刻んで玉子焼きにしてもいいと料理教室を。

 あと、茶ガラを洗面器に入れ、薄〜いお茶を作ってそれで顔を洗ったり、外から帰ってきた時に足を漬けたり。
 茶ガラを植木鉢に入れたり、堆肥にしたりするのは最後の最後にしなさいというのが博士の教えであった。



 茶芸教室を出て、次は総統府。

 
 右写真は、途中にあった葬儀場。

「今日、偉イ 人 ノ オ葬式 ネ。ダカラ 警官 イッパイ イル。
 台湾人、風水 気 ニスル。風水 悪イ 日 ニ 死ンダラ 良イ 日 ニナルマデ 冷凍 シトキマス」
というのが劉お姐さんのお言葉。

 

 総統府は、台湾のホワイトハウス。ここは下車せず車窓からの観光。

 

「私、昔、台北 デ 日本語 勉強 シテイタ。夜、総統府 歩イテルト 警官 カラ 尋問 サレルネ。

 私、最初、ナンパ サレタカ ト 思ッタ。結構、イケメン モ イル」と劉お姐さん。

 
「銃 持ッテル 制服 ノ 警官 モ イル 。

 アト、帽子 被ッテルノ 私服 ネ。うぇすとばっぐ ニ とらんしーばー ト 拳銃 入ッテル」
と、裏事情にも詳しい劉お姐さん。

 左上写真が、制服。右下写真が私服警官。
 劉お姐さんは、現在の総統のファンらしい。すごいハンサムだとか。

 また、総統府の近くにあるニ・ニ八和平公園は、お姐さんによると、いわゆる「ホモのハッテン場」らしい。

「台湾 ハ 自由 ノ 国 ネ。
 コノ 公園、夜 ニ ナルト 同性愛 ノ 人 ガ 相手 探ス 場所 ニ ナル。
 ソウユウ 人 ハ、分カル ミタイネ」

 劉お姐さんの解説、絶好調。

 


 
 

 どうもお疲れ様でした。

 
  

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