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(No2) 台湾(台北)旅遊記 その2 保安宮その1

 
  
 2010年6月に初めて台湾の台北に行きました・・・・・の続き。





 さて、旅行の2日目。今日は昼食付きの台北市内観光プランというのをオプショナルで頼んでいた。ただ、これは追加料金不要なのである。

 
 左写真は、グロリアプリンスホテルのロビー。

 奥がレストラン。朝食バイキングはここで、朝の6時半からだった。
 中身の具を指定できて、その場で焼いてくれるオムレツが美味しかった。

 オプショナルで・・・とか言ってるが、今回の旅行は同好のW氏に頼りっぱなしだった。

 もともと去年、同じ職場だったW氏とお酒を呑んでいて、たまたま、故宮が、とか、中国の陶磁器が、とかいう話になり、意外にも趣味が一致することがその時初めて分かった。
 で、いっぺん一緒に故宮に行きましょうやという話になった。

 ところが、今年の4月の人事異動でそれぞれ別のところに変わり、私は「週7日勤務」的な職場に変わった。とてもまとまった休暇が取れそうな雰囲気にない。
 それに正直言うと、「まあ、一度そのうちに飯でも食いましょう」的な、あの時は雰囲気が盛り上がったけど現実には無理かな、W氏も覚えてるかな?なんて気もしていた。

 しかし、居合いの達人であるW氏は、武士の魂を持つ人であった。そう、武士に二言はないのである。
 前の職場の歓送迎会で久々に会った時、W氏は「○月○日で台湾に行きますけど、どうしはります?」と言った。ここまでしてもらってるのに背中を見せては、私も武士ではなくなる。(←武士ちゃうけど)

 ありがとうございます!そう言って祈るような気持ちで手帳を開いたところ、まるでウソのように、そこだけ予定が入っていなかったのである。
 そういえば、今の職場に変わってすぐ、姪っ子の結婚式があった。これはもちろんずいぶん前に招待を受け出席の返事をしていたのだが、4月で、その日だけ行事が入ってなかった。で、無事に出席することができた。

 やっぱ、神様(←仏様か、わからんけど)って、いてはるんやな

 閑話休題。

 旅行会社のパンフでは、8時過ぎにホテルを出発し、故宮博物院→忠烈祠→鼎泰豊でランチ→台北101→龍山寺→中正紀年堂というコースが書かれていた。

 私が台北に行く一番の理由は故宮である。てゆうか、台湾に何があるのか故宮以外、知らない
 パンフでは、故宮はガイドが60分、自由行動30分が目安・・・とあった。そんなもの1時間半で満足できる筈がない。だから、とりあえず故宮まで連れて行ってもらって、そこでツアーから離脱し、その日は1日故宮で自由行動しようと思っていた。
 もともと無料なんだからキャンセル料も発生しようがないし、昼食も、帰りの足も自分持ちなら文句は言われないだろうと思っていたのだ。

 ところが、出発直前に送られてきた旅程表では「行程中、最大4ヶ所(烏龍茶店+漢方薬店+免税店+民芸品店)の土産物店にご案内させていただくことが条件となっています」とあった。
 そうか、カモを連れて行くという条件で土産物店からリベートを取ってるから、タダで食事付きのツアーに連れて行ってもらえるのか。こりゃ、あんまり無茶は言えないな、と思った。
 それに旅程表では、故宮が一番最後の訪問地となってたので、そこで離脱しても大した時間は稼げそうにない。(故宮の開館は午後5時まで)

 加えて、最終日は現地午後4時発とわかった。リーズナブルな価格のツアーなんで、てっきり午後発、午前帰りと思ってたのだが、自由行動の最終日で故宮に行くこととし、今日は、大人しくツアー行程に従うこととした。

 
 ということで、第1番の訪問地は保安宮

 現地に行くと、何か派手な、山車(だし)のような自動車が並んでいる。

 どうやら、今日は何かの祭らしい。

 と、京劇の登場人物のような、かつジャンボマックス(←どうも、いつも例えが古くていかん)のようなでかい人間が行進してきた。

 もちろん、おなかのあたりののぞき窓の辺に、中身の人間の頭があるのだ。

 

 


  

 
 保安宮の門。
 黄色いTシャツの人が目立つ。
 ツアーの団体客だろうか?


 
   正門の屋根の上には、大きな珊瑚玉が。

 

 

 
 右写真の旗を持った皮ジャン、帽子のワイルドなお姐さんが、本日のガイドの劉秀鳳さん。

 門をくぐると、信者の方がお供えした花がいっぱい。扉に描かれているのは関羽だろうか?

 劉さんによると、祭壇のお供えは、それぞれ所有権がはっきりしてるので、触ったりすると怒られるそうだ。
 確かに、見てるとお祈りした後でおばあさんが、持参した籠にお供え物のお菓子や果物をしまって帰っていくのを見かけた。
 神様には、「こんなん持ってきましたよぉ!」と見せるだけで、家で食べちゃうのだろうか?

 
 右写真の祭壇の一番手前、赤いお皿に入っている木片が占いに使う「聖」とかいうものらしい。

 劉さんが見本を見せる。

 木片を二つ手に取り、自分の氏名や生年月日などを唱えて、「今年、結婚できますでしょうか?」とか言って、その木片を床に放り投げる。

 木片は片面が平べったく、もう片面はカーブを描いている。

 転がった木片は二つとも平べったい面が上を向いた。

「アッ、コレ ダメ ネ。モウ 1回 ヤル」

・・・・・やり直し、きくんや。

 表と裏が揃ったら、その横の桶に入った棒をぐりぐり回して、1本選んで引き抜く。
 と、その棒には番号が書いてあり、その番号に対応する別の所に置いてあるおみくじをもらうというシステム。

 
 おみくじは、台湾人でも解読が難しい文章で書かれてるそうだが、今、思えばやってみれば良かったな。

 その時は、写真を撮るのに忙しかったので、思いつかなかった。

 

 
 右写真の建物は、中庭の中央にあったので、いわゆる正殿ではないかと思う。

 
 正殿を囲む回廊のようなところにも、いろいろ祠がある。

 
 保安宮のパンフによると、ここは主神として保正大帝を祀るほか、神農大帝、孔聖夫子、関聖帝君、玄天上帝、註生娘娘、天上聖母、福徳正神などを配祀しているそうだ。

 さらに1981年には後進大楼が落成し、そこでは道教の至尊である玉皇上帝を祀り、おまけに1991年には新たに釈迦牟尼仏などの仏像を作ったらしい。

 

 何でもありやな。

 

 


 
 

 どうもお疲れ様でした。

 
  

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