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(No18) 台湾(台北)旅遊記 その18 故宮博物院の文物 その1
しかし展示室に入れるのは9時からだ。切符も買い、かばんを手荷物預かりに預けて入り口付近を見ると1組既に並んでいた。 年配の現地人のガイドと日本人の女子大生風の人が2人。私もその後ろに・・・と思ったら、係員の女性に「こちらに・・・」と横の列の先頭に案内された。いわばAコース、Bコ−ス2列で並ぶらしい。 つまり、私はBコースのトップだ。ふと気がつくと、だんだん開館時間が近づき、私の後ろにもたくさんの人が並んでる。 2日目に故宮へ行った時、ガイドの劉さんからは「今 トニカク 故宮 ニ 多イ ノハ 中国人。イッパイ ネ。ヤカマシイ。長ク イルト 頭 痛ク ナルヨ。 人 ガ 多イ トコ 必ズ スリ ガ イルヨ。昔、故宮 ハ 安全 ダッタケド 今、安心 デキナイ。貴重品 気 ヲ ツケテネ」と言われていた。 私の後ろもがやがや、やかましい。一応、地下1階などでは「静かに」という看板も出てるし、係員のおばちゃんが「しー!!」と指を口に当てて注意するが、団体客入り口の地下1階からエスカレーターで上がってくる団体客はそんなもの気にしてない。 ふと聞き耳を立てると横の列のベテランガイドが女子大生に講釈を垂れている。 「いいですか?こうゆうところには、見る順番というものがあるのです。うっかり、後ろの団体客と一緒になったら、もう落ち着いて見れませんからね。私についてきてください。ここがコツなんです」 ガイド氏は、女子大生2人を従え、私と同じく急ぎ足で3階目指して階段を上がっていく。う〜ん、多分、白菜と肉んとこに行くんだろうな。あれ?ガイドさん、どこ行くの? 私はまっすぐ階段吹き抜けの西側302号室へ。 302号室の「天と人の合唱 玉石の彫刻芸術展」展示作品概説はここにて。 翠玉白菜はここにて。 肉形石はここにて。
白菜と肉・・・というと、何だか鍋でもするようだが、この二つは玉石の自然の色合いを活かして写実的な作品に仕上げたもので、今、故宮でも人気No1の展示物。昨日は、いつ見ても人が群がっていて、落ち着いて観ることができなかった。 仕方ないのだ。ここの解説にあるように、白菜や肉は、去年の大晦日までは、ガイド氏が向った308号室に展示されていたのだから。
白菜と肉の302号室の南側が308号室。 308号室の「玉燦珠光」展示作品概説はここにて。 白玉錦茘枝はここにて。「錦茘枝」とは、「苦瓜」の美称だとか。つまり、これは白玉製の「ゴーヤ」ということになる。
308号室の西側に続く306号室で展示されている「華麗な彩瓷」の作品概説はここにて。 今までよく「粉彩」という用語を用いてきたが、それは誤りで正しくは「洋彩」と呼ぶべきであり、その洋彩と画琺瑯との違いを明らかにするそうだ。 えらいことになってきたな。 洋彩も画琺瑯もよく二点一対でつくられるが、解説によると洋彩は全く同一物が2個で、画琺瑯は器形は同じだが、文様が違うそうだ。 洋彩に関する概説はここにて。
302号室の北側が304号室。 304号室の「名匠の魂と神仙の業 明清彫刻展」の概説はここから。
ここの展示解説は、彫刻の材質別、つまり竹を刻むのか、象牙を刻むのかといった分類。 ツゲなどの木彫りについてはここで。
果実の「種」を刻む果核彫刻についてはここで。 ずばり言って、どれを見ても「ああ、細かい細工だな」、「大変根気のいる技術だな」と感心はしても、それほど関心はそそられないというか、あまり私は感動しなかった。 しかし、中国人の心には響くものがあるのか、中国人観光客は熱心に眺めていたように思う。 ここでは象牙透彫雲龍文套球というのが有名らしく、ガイドブックなどにはよく載っているが、私は展示されていたかどうかも記憶にない。
ただ、私も似たような光景は実際に目にした。 ガイドマップは全体だが、各コーナーごとにもちょっとしたパンフレットや、鑑賞のしおりみたいなものが置いてある場合が多かった。 受け取った側は、もともとあまり興味がないし、ちらっと見て言語の違いはあっても載ってる写真はみな同じだから、つまらなそうに突っ返す。 渡した女性も「ああ、そうか」てな感じで、パンフを乱雑に放り投げる・・・・・。 それと、私は「中文」と書かれたものを実際手に取ってないから分からないのだが、台湾なんだから当然繁体字で書かれているのではないか?そしたら中文といえど、中国人観光客には簡体字しか読めない人も多いだろうし余計粗雑に扱うのかもしれない。 さて、これでだいたい3階の西フロアが終わり。続いて東フロアへ。
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