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(No17) 台湾(台北)旅遊記 その17 桃園空港

 
  
 2010年6月に初めて台湾の台北に行きました・・・・・の完結編。





 無事、集合時間までにグロリアプリンスホテルのロビーに戻ることができた。
 W氏ご夫婦とも落ち合えた。
 台北101(2003年にオープンした地上101階の超高層ビル)にでも行ったのですか?と訊いたが、今日は部屋でのんびりされたようだった。

 免税店に寄ったが、何も買う予定はない。だいいち、もうかばんはパンパンである。何とか機内持ち込みできるかばん1個でおさめたいという思いがある。
 預けた荷物が出てくるのを待つのが邪魔くさい。よっぽど長期とか、すごく土産を買うなら仕方ないが、こないだの韓国もかばん1個だった。

 台北国際空港に着いた。航空会社によって第1ターミナルと第2ターミナルに分かれる。キャセイパシフィックは第1ターミナルである。
 第1の方が古く、空港内の免税店も売店みたいです。20分ほど歩けば第2ターミナルに行けるから関空みたいな豪華な免税店に行きたければそうしてくださいというアドバイス。

 

 搭乗手続きも終え、後は出発を待つばかり。

 軽く食事でもしますかとなったが、あまり大きなレストランはない。
 見たらビールが100元、サンドイッチ類が150元。それぐらいしかなさそうですね、ということになった。

 W氏夫婦は、そこに入られたようだったが、私は中途半端に台湾元が残っていたので、もう少しぶらつくことにした。
  しかし、あまりめぼしいものはない。元を持って帰ってもしょうがないので、再両替することにした。
 日本円は1000円単位しか両替してくれませんとのことだったので、けっこう残ると思っていた。しかし、残っていた札で1600元を出したところ4000円と、お釣りが126元返ってきた。
 サンドイッチも食べられないことになった。
 とりあえず、さきほどのレストランに行ってハイネケンの缶ビール100元を頼んで、時間をつぶすこととした。

 左写真及び下写真は、レストランにかかっていた「スーパーデフォルメ京劇」風のお品書き。

 シーフードヌードルとかチキンカレーという意味かな、と想像する。

 それで気づいたのだが、入り口入ってすぐのカウンターはビール、ジュース、サンドイッチ類だけだったが、奥のカウンターでは、麺や丼物も扱っていた。

 

 
 もちろん日本円も使えるのだが、ハイネケンでそこそこ満足したので、まあ、機内食も出るし、それで十分かと席を立った。

 下は、桃園国際機場の写真。

 
 

 
 

 25元で自販機のペットボトルのお茶を買い、あと台湾元は財布に残っていた25元と両替残りの1元だけ。これは機内のユニセフ募金袋に入れることにする。

 行きはW氏夫人が予約手続き等をしてくれてたので、3人並びの席だった。
 帰りは空港でチェックインしたのでバラバラ。私は「窓側?通路側?」と訊かれたので通路側をお願いした。
 座席は○○ーK。

 さて、いよいよ機内に乗り込む時間となった。
 機内は通路が二本あるので、入り口のところで搭乗券を見せると奥の通路で行けとか手前の通路から進めとか指示してくれる。
 手前の通路を指示された(ように見えた)のでずんずん進んだ。気付いたら、こっちはAとか、Bの場所だ。真反対じゃん!

 ○○番のところまで進んで、かばんを頭上に掲げて平行移動。真ん中のたくさん並んだところの人がまだ座ってなくて本当に良かった。

 ようやく反対側まで進んだら、外国人が通路側に座ってる。こいつ、間違えてるな、そう思って座席表示を見たら、通路側からJ、K。
 俺、窓際じゃん!さっきの指定、何なの?

 トイレに行くのが楽だから通路側を頼んだのだが、でも、結果として窓側となったおかげで、機外の写真が少し撮れた。何事も結果オーライ

 で、私の隣人は多分、アラブかどこかの人のようで、イスラムの戒律なのか、機内食は肉を避けた別物だった。

 最初に指定していたのだろう。機内食が配られ始めるとすぐに、彼のもとにキャビンアテンダントが持ってきた。

 それはいいのだが、私のは右写真のようなもの。
 メインは「チキンスパゲティ」か「ポークカレーライス」と訊かれ、カレーにした。
 別皿に果物が入っている。

 で、彼のところに持ってこられたのを見たら、別皿の果物は私と同じなのだが、私の主食にあたる皿のところに、別皿と同じ果物が入っていたのだ。

 もちろん皿が大きい分、主食皿の果物は切り方も大きく、数も多かったが、基本的に種類は同じだったように思う。
 いわば「ノミの夫婦果物」というか「親子果物」というか。

 こんなんで彼は満足してるのだろうかと思ってたら、やはり彼も、いくら肉をさけるためとは言え、あまりに安易だと思ったのか、アテンダントに「スピナッツを持ってきてくれ」(・・・・と私には聞こえた)と頼んでいた。

 なるほど、いくら何でも、果物を主食にして、おかずにまた果物というわけにはいくまい。
 ポパイのスタミナ源、ほうれん草のソテーでも食べてデザートに果物を食べるのかと思った。

 

 ところがなかなか持ってこない。
 通りかかるアテンダントに「まだか?スピナッツは?」と訊いている(ように聞こえた)のだが、みんな笑って「ちょっと待ってね」と言って、通り過ぎてしまう。

 そのうち腹にすえかねたのか、少し強い調子で注文をつけた。

 私も他人事ながら「ちょっと扱いひどいんちゃう?」と思ってたんで、少し背筋を伸ばしてアテンダントの様子をうかがった。

 何列か前のほうに厨房というか、機内食の配膳場所みたいなスペースがある。そこの様子を見てみると、何人かのアテンダントがお互い「どうしよう?」てな顔で話し合っている

 そのスペースの上の方には食品などを入れるスペースがあるようだが、あるアテンダントは背伸びしてそこの扉を開け、中をのぞき込んで、暗い表情で扉を閉めた

 さあ、いったいどうなるんだろう?私もついついドキドキしてしまったが、やって来た女性アテンダントを見て吹き出しそうになった。
 そのアテンダント、思い切りにこやかな笑みを浮かべつつ、お待たせしましたとアルミ箔の小袋に入ったピーナッツを2袋持ってきたのである。

 彼は一瞬口をぽかんと開けたが、しばらくすると憮然とした表情で、そのピーナッツを食べ始め、結局、2袋とも食べ尽くした。
 あれは、多分、ウィスキー水割りなどをサービスする時のおつまみなのではなかろうか。

 もちろん権利意識のしっかりした外国人が結局受け入れたのだから、私の聞き間違いで、彼は最初からピーナッツを注文していたのかもしれないが、なかなかの見ものであった。

 

 これも戒律の関係か、彼はアルコールも一切注文しなかった。
 その横で、赤ワインを飲んでる私ポークカレーまで食べてるんで怒り出すんじゃないかと思ったが、あにはからんや、ちょっとしたきっかけで仲良くなった。

 入国カードを持参のボールペンで記入していると彼が私の方をちらちら見る。あれ?ペンがないのかな?と思ったんで、
ペン?使う?と言ったら、嬉しそうにうなづいた。

 彼も書き終わって、ペンを返す。私は私で機外の雲や空の写真を撮ってると、機内販売のカタログを開いて、指差し、これを見ろという。
 見たら、24金貼りのライカ(カメラ)の広告だった。
 私の使ってるルミックスもパナソニックの製品だが、レンズだけはライカだ。
 そう言うと、彼は「いくらだった?」と訊く。「忘れた、忘れた」と私。

 関空に着いた。出ようとする人で機内の通路はあふれてる状態。私は窓側だし、前の方もつかえてるみたいだから、もう少しすいてから降りようとそのまま座っていたのだが、通路に立っている彼が少し後ろに下がって、私に手招きして、「私の前に来い」と言ってくれている
 遠慮してるとかえって後ろの人の迷惑にもなりそうだったので、すぐに出て好意に甘えることにした。

 あと、エスカレーターに乗る時に少し手助けをしてあげたりして、あいさつして別れたのだが、最初見た時は気難しそうなおじさんに思えたが、仲良くなれてめでたし、めでたし。

 W氏ご夫婦のおかげで素晴らしい旅ができた。どうもありがとうございました!!


(展示物については、この次に)


 


 
 

 どうもお疲れ様でした。

 
  

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