移動メニューにジャンプ

(No05) 「食玩」コレクション集 大英博物館の至宝展の巻

 先日、神戸に「大英博物館の至宝」展を観に行った時、ミュージアムショップで海洋堂のフィギュアが売っていた。

 箱の説明によると「(大英博物館の)収蔵品の中から〜古代エジプトにテーマを絞り、リアルな造形と彩色でミニチュアを製作しました」とのことである。

 今回の展覧会には出品されていないものも多い。
 なお、これは本場大英博物館のミュージアムショップでも発売されることが決定しているそうである。



(1) 猫シリーズ
ネコの像 ネコのミイラ

 猫関係が二つほど。

ネコの像

女神バステトの聖なる化身。
黄金の輪と銀の首飾りを付け、お守りとして聖眼ウジャト形護符を付けている。

末期王朝時代 紀元前600年以後

材質:青銅
高さ:42cm、幅:13cm
ネコのミイラ

ネコは女神バステトの象徴と考えられていた。
埋葬された多くのネコは1歳以下であったため、ミイラにするため殺されていたと推測される。

アビュドス出土 上エジプト 1世紀頃

高さ46cm

 


(2) 黄金棺など
ヘヌトメヒト 王名表

棺や石碑を。
ヘヌトメヒトの金貼り外棺

身分の高い女性ヘヌトメヒトを葬った外棺。
棺は再生の神オシリスに似せて作った。
棺の中央には死者を守る天空の女神ヌゥトが描かれ、上には帯状の銘文が刻まれ、周りにはホルス神の息子達やネフティス女神が描かれる。

エジプト 第19王朝 紀元前1250年頃

高さ:208cm、幅:59cm
ラムセス2世神殿の王名表

エジプトの王名表は、歴史学者マネト作成の年表、パピルスに記された文書など多くの資料に基づいて編纂された。
古代エジプトでは王の名前はカルトゥーシュという結び目のついた一本のロープを示す楕円形の枠に囲まれてヒエログリフ(象形文字)で記されていた。

アビュドス出土 エジプト 第19王朝 紀元前1250年頃

高さ:135cm、長さ370cm



(3) カノポス壷
カノポス壷その1 カノポス壷その2

さて、何を入れる壷でしょうか。
カノポス壷

ミイラの肝臓、肺、胃、腸を収める石製の壷。
古代エジプトでは感情と知能の中心と考えられた心臓は死者の身体に残し、その他の内臓は取り出して別の壷に収めた。
壷の木製の栓はホルス神の息子達で、それぞれ守護神として壷の内臓を守った。

上エジプト 第21王朝 紀元前1069〜945年頃

高さ:36.5cm(最小)〜39.7cm(最大)



(4) 王の像
アメンヘテプ3世 トトメス3世 

王様の像

アメンヘテプ三世の座像

アメンヘテプ三世はトトメス四世の息子で、富と安定の時代を築いた。
王座の側面には上下エジプトの植物のシンボルが描かれ、二つの土地の統一を表す。
後ろの柱には碑文が刻まれていたが、アクエンアテン王がアメン神を中心とする古代エジプト宗教に反対する宗教改革を行った際に削り取られた。(後に復元)

エジプト 第18王朝
トトメス三世像(頭部)

トトメス三世・メルケペルラーは、トトメス2世と側室の間の子で、2世死去後即位したが、最初の数年は父王の妃ハトシェプスト(王の異母姉妹)が摂政となっていた。

エジプト 第18王朝 紀元前1480年頃

高さ:45cm、幅:17cm、奥行き:29cm


 


(5) 動物関係
牛 魚

牛や魚など
耕作する男性の模型

墓の中に収められた模型。
中王国時代のエジプト人は裕福な人々の墓の中にこうした食物を作る模型を一緒に収め、死者が永遠に食べ物に困らないことを祈願した。

エジプト 中王国時代 紀元前2040〜1750年頃

材質:木
高さ:20.3cm、長さ:43.2cm、幅:17.7cm
魚形ガラス容器

古代エジプトでは、ガラス容器は儀式用ではなく化粧品や香油など贅沢品を収めるため日常生活で用いられていた。
この器はナイル川に生息するティラピアの形をしている。ティラピアは卵を自分の口の中で孵し、外敵から守ることから、再生と復活の象徴とされていた。

エジプト 第18王朝 紀元前1390〜1336年頃

長さ:14.5cm

 なお、魚形ガラス容器の前に置いてある緑色の平べったいやつは、おそらくスカラベのペンダントか何かだと思うのだが、(魚形ガラス容器の箱に同封されていたのだが)何も説明がなかった。

 


 

 大英博物館の至宝展も終わってしまった。コンビニで売ってたのを一度だけ見かけたのだが、先日行ったら、もう置いていなかった。
 これ以上集めるのは、イギリスまで行くしかないのだろうか・・・・・

 

inserted by FC2 system