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上海旅遊記(3)豫園編Part2
豫園(よえん)名物いろいろあるが、やっぱ印象が強いというと龍壁だろうか。
相変わらずわかりにくい写真で申し訳ないが、左下写真は、点春堂西側にある龍壁を撮った。
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壁が水平でなく、龍が乗って、うねっているのだ。
細かな瓦で龍の鱗を表している。
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「ここは、個人の庭園です。龍は皇帝サマの象徴ですから、本当は個人では使えません。」
呉さんの解説が入った。
「では、どうしたでしょう?」
皆さんは、『ギャラリーフェイク』(細野不二彦。小学館)の第6巻「五爪の龍」をご覧になったことがあるだろうか?(私も、宣和堂さんに中国がらみの巻を教えてもらったのだが)
第6巻116Pのセリフを抜書きしてみる。
「”五爪の龍”とは、中国皇帝専用の龍紋のことである!
文字どおり五本の爪をもつ龍である。
一般庶民が陶磁器に使用できる龍は”三本爪”と決まっており、この禁を破った者は死罪に処されたという!」
爪の数が・・・と答えてしまったので、呉さんは明らかに落胆した顔をした。
よく見ると、豫園のそこら中に龍がいる。
屋根の上の「しゃちほこ」代わりに龍がいる。(右写真)
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なお、『歩き方』P61で「屋根の塑像もすばらしい」と書かれているのも右写真の屋根。
左下写真は、双龍戯珠門。門の上で、二匹の龍がひげも触れ合わんばかりに、顔を突き合わせている。
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まあ、龍はこの辺にして、次の動物にいってみよう。
左下写真は、豫園入口のところの石の獅子。
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なかなか凝ったデザインである。
右下写真は、大假山東の漸入佳境という遊廊入り口に座っている鉄の獅子。
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まあ、この辺までは、デザイン的にも理解できる範疇におさまっていると言えよう。
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さて、左下写真の獅子がどこにいるか、というと上写真の龍が向き合った門の下。
何か、ここまでデフォルメされちゃうと、獅子なんだか、何なんだか、「わけのわからない生き物」としか言いようがない。
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あ、真ん中に写っている「生き物」は、うちの娘ですぜ。
あと、豫園では非常に有名なものがある。
左下写真の玉玲瓏である。 |
『歩き方』P62の解説が、まさに「言えてる!」と思うので、引用してみる。
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「内園への入口前に建っているのが、江南でもっとも有名な奇石である玉玲瓏(ぎょくれいろう)。
中国人にとってはその複雑なかたちが、見る者を釘付けにして離さないほどすばらしいものらしいが、日本人の美的価値観からすると、それほど価値あるものに見えないのも事実だ」 |
上写真で真ん中の石が玉玲瓏。ウルトラマンのシーボーズとか、「忍者戦隊カクレンジャー」に出てくるガシャドクロ(←どんな「たとえ」や)のようだ。
さて、視線を少し左に動かすと、右写真のようになる。
得月楼とか蔵書楼などがある場所らしいなのだが、シートを張って、ばんばん改修工事中。 |
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何か風情もへったくれもない気がするのだが、さて、そろそろ豫園から出ることにしよう。
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