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上海旅遊記(13) 蘇州編Part3(虎丘編)

 
拙政園を出て、車は蘇州市街を抜け、西北部へ。
 次なる目的地は虎丘である。

 嫁さんはまだ回復しておらず、車から降りられない。娘が「カメラは私に任せて」と嫁さんからカメラを預かり、私と子ども3人で丘をのぼっていった。

 虎丘(こきゅう/フーチウ)は、呉王闔閭(こうりょ)の墓陵。
虎丘剣池  『地球の歩き方』や『世界100都市』の解説によると、葬儀の3日後に白い虎が現れて墓の上にうずくまったので、そう呼ばれるようになったと伝えられているそうだ。


 「剣池」と石壁に赤く描かれた池があった。(左上写真)

 ここが本来の闔閭の墓のある場所らしい。

 そのすぐ横には、広い石舞台があった。(右写真)

 ここには、同じく赤い字で「虎丘剣池」と刻まれておりました。
虎丘剣池石舞台


 のぼる坂道の途中にあったのが、試剣石。(左下写真)

試剣石  やっぱ、ここでも「試剣石」と、(ここは青字で)書いてある。

 岩をも真っ二つに裂く、神剣なんでしょうねえ。

 そうした神剣の数々が剣池の底に眠っているのだろうか。


 なおも、坂道をのぼる。

 階段の上、木の間がくれに顔をのぞかせたのが、雲厳寺塔。

 8角7層、高さは47m。

 北宋時代の961年(宋の建隆2年)に建立されたという。

 『世界100都市』には「中国最古の塔」とあるが、まあ、これは『歩き方』の「蘇州でもっとも古い塔」が正しいでしょうね。

 なんか、ちょっと右側に傾いてる感じ。
 これはカメラが傾いているのではない。

 400年ほど前から、地盤沈下で少しずつ傾きはじめたという。
虎丘斜塔遠景

 もっと傾きがわかりやすいよう、1階部分を撮ったのが左下写真。

虎丘斜塔基台  鉄柵と比較すると、傾きが理解しやすいと思う。

 だいたい15度ほど傾いてるそうだ。
(※ 石野注)
 親切な方が教えてくださった。この「15度」の傾きというのは『地球の歩き方』というガイドブックの記載を参考にしたのだが、そこの編集部が現地に問い合わせて現在では「15度」ではなく「3.5度」に修正したのだそうだ。
 よって、2007年11月11日現在で、この注を入れることとする。


 イタリヤのピサの斜塔になぞらえてか、もっぱら虎丘斜塔と呼ばれている。

 そのまんまだが、それ以外にはない命名だ。

 さて、車から降りた直後は、「あっ!こっちから撮った方がよう写るで!」とか、「この石にのぼったら、傾いてんのん、ごっつようわかるわ!」とか、カメラを持って大張り切りで走り回っていた娘であったが、元気がなくなってきた

 おなかが痛く、気分が悪いらしい。
 げげ、嫁さんと同じ症状。
 またまた倒れこむように車に戻り、正露丸をのんで、目をつぶる娘であった。


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