尊(そん)その1 |
尊(そん)その2 |
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口がラッパ状に大きく開き、高い圏足をもつ器。
上図は肩が強く張り、腹との境が鋭く折れ曲がる有肩尊と呼ばれるタイプ。
※ 『中国の歴史 1』(講談社)P99図54、『中国古代の文化』講談社学術文庫P68図12、『神と獣』P14図1−4
※ 方尊→『中国古代の文化』講談社学術文庫P57図10、『漢字百話』中公新書P9図3、『古代中国文明』創元社P64 |
口がラッパ状に大きく開き、高い圏足をもつ器。
上図は肩がなく、円筒状の腹部をもつ觚を大型化した觚形尊と呼ばれるタイプ。
※ 『中国の歴史 1』(講談社)P196図114、『漢字の世界 1』平凡社ライブラリP131図15
『古代中国文明』創元社P60、同P76
※ 動物を象ったものとして象形尊(西周中期)、
兎形尊(西周中期)、
鳥形尊(西周中期)
魚形尊(西周晩期) |
卣(ゆう) |
方彝(ほうい) |
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腹が強く張り、横断面が棗(なつめ)形をした蓋付きの壷に、大きな提梁(ていりょう)がついた器。
※ 典型例として、邢季史卣(西周中期)。
※ 陳舜臣『中国の歴史 1』講談社文庫口絵、『古代中国文明』創元社P60、同P61、同P75
円筒に提梁がついたものの典型例として、古父己卣(西周早期)、
『中国の歴史 1』(講談社)P167図91、
頸の細長い円壷に提梁がついたもの、
動物形容器に提梁がついたもの(『中国の歴史 1』P161図88、同P310図180、『中国古代の文化』講談社学術文庫P53図5、『神と獣』P140図6−3、同P143図6−8、『古代中国文明』創元社P55)、
四角い胴の方卣(『中国の歴史 1』P103図58、『神と獣』口絵図4、『漢字の世界 1』平凡社ライブラリP167図24)など形は様々である。 |
圏足をもった直方体の身に、大きな屋根形の蓋が付いた器。
屋根の頂部中央には大きな鈕(つまみ)があり、身、蓋の四方と中央に鰭(ひれ)飾りをもつ。
※ 『中国の歴史 1』(講談社)P186図107、同P212図128 |
罍(らい) |
缶+霝(れい) |
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頸が短く、強く肩が張り、底に向かってすぼまった腹をもつ器。
肩の辺りに環を嵌め込んだ耳が二つ付く。
殷から西周中期にかけては、腹下部に耳がさらに一つつく。
典型例として、円渦文罍(商)、蝸身獣文罍(西周早期)。
圏足をもち、縦に細長い器を罍と呼ぶ。
※ 典型例として、紋瓦罍(春秋早期)。 |
頸が短く、強く肩が張り、底に向かってすぼまった腹をもつ器。
圏足が小さく肩が大きく横に広がった器を「れい」と呼ぶ。 |
瓿(ほう) |
壷(こ)その1 |
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広口で強く張った丸腹に、短い頸と圏足が付く器。高さより横幅が広く大型である。
肩の部分に大きな犠首が付くものが多い。蓋をもつものもある。
※ 典型例として、獣面文瓿(商晩期)。 |
外に開いた口に、長めの頸をもつ腹の張った器。頸や肩に耳が二つ付く。
上図は横断面が円形のタイプ。円形の壷には下腹が強く膨らんだものと、上図のように全体に丸みをもった腹をもつものがある。
※ 『中国の歴史 1』(講談社)P226図135、同P273図160、同P291図169、『神と獣』P184図7−13、『古代中国文明』創元社P81 |
壷(こ)その2 |
扁壷(へんこ) |
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外に開いた口に、長めの頸をもつ腹の張った器。頸や肩に耳が二つ付く。
上図は横断面が隅丸方形のタイプ。
※ 典型例として散車父壷(西周中期)
※ 『中国の歴史 1』(講談社)P239図144、同P242図146、『中国美術史』新潮選書P69図29、同P70図30 |
偏平な胴に細い頸と短い圏足が付いた器。強く張った肩のところに一対の環をもつものが多い。
※ 『中国美術史』新潮選書P81図33 |
兕觥(じこう) |
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横断面が楕円形で、口の一端に大きな注口があり、反対側に把手が付いた器。
蓋が必ず付くが、注口側は獣面となり全体で怪獣の形をとる。
※ 『中国の歴史 1』(講談社)P98図53、同P205図121、同P309図179、『中国美術史』新潮選書P46図21、『神と獣』P132図5−18 |
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