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青銅器(12)平成16年度美術史ゼミナール「中国の青銅器」第4回その2資料編その3

1 はじめに

 平成16年度美術史ゼミナール「中国の青銅器」という講座の、備忘録程度の受
講録。で、第4回ゼミの受講録その2に関する資料編その3。


2 本日のテーマ

 今日のテーマは「戦国〜漢時代の金工について」。

 今回は、「3.紋様」から。代表的な神獣、四神について。


3 四神

 
まずは、一覧表を。画像は漢代の瓦当(丸瓦)から。

玄武→ 玄武 (木)
(寅・卯・辰)
(水)
(子・丑・亥)
青龍↓
白虎 ↑北 →東 青龍
↑黒(玄) →青
↑冬 (土) →春
←西 ↓南
←白 ↓朱
←秋 ↓夏
↑白虎 朱雀 ←朱雀
(金)
(申・酉・戌)
(火)
(巳・午・未)

 『中国の妖怪』(著:中野美代子。岩波新書)にこうある。
「紀元前五世紀ごろになると、中国人も火・水・木・金・土の五つの惑星の運動に注目し、また天の赤道のまわりの星を観測して〜二十八宿とした。
〜この二十八宿を七宿ずつ東・西・南・北に分ける。そして、その四つの方角にそれぞれ、蒼(青)龍・白虎・朱雀・玄武の四神(四獣ともいう)を配当する。〜のみならず、二十四節気・十干・十二支・八卦・五行など、天地運行のさまざまな原理とも相関的な結びつき」がもたされたのである。

 上の表は、そうした様々な関係のうち、方角、色彩、四季、五行、十二支だけを抜き出して画像と結びつけたものである。


 

 上でいう二十八宿図では、中央が五行の土、色としては黄色である。

 また、四霊という言葉もある。これは、麒麟・鳳凰・亀・龍をいう。
 朱雀は別に赤い雀ではなく、朱の霊鳥、すなわち鳳凰。玄武は亀と蛇の合体だが、どちらかというと亀がメインな感じ。
 ということで、四神(四獣)と四霊は、虎が麒麟にチェンジしたということで、前掲書によれば、虎も残して五霊という呼び方もするそうだ。


 

 それでは、皆さんごきげんよう♪ 

 

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