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青銅器(10)平成16年度美術史ゼミナール「中国の青銅器」第3回その5資料編その2

1 はじめに

 平成16年度美術史ゼミナール「中国の青銅器」という講座の、備忘録程度の受
講録。で、第3回ゼミの受講録その5「銘文」の資料編その2。



3−(5) 銘文:金文 実例2(図象標識)

  これは、O先生からいただいた資料からではなく、『漢字の世界』『金文の世界』に載っていた図象標識の実例をあげる。


<図象標識 例1>

ソフトクリーム頭の男

『金文の世界』P24図3の6。
どんな職業の男なのだろうか。
図象(1)


 


<図象標識 例2>

箙參父乙

『中国古代の文化』(著:白川静。講談社学術文庫)P287図27に掲載。

「箙」と「参」を図象的にしるしたもの。

」(えびら)は、矢の入れ物である。
(『漢字の世界 1』P208)

(参)」は婚儀にのぞむ人の頭上に加える簪飾をさす。
簪の上に玉をつけ、「彡」はその光り輝くさまをあらわしたのが「參」。
『漢字の世界 2』P145)

父、乙は既出。

図象(2)



<図象標識 例3>


亞字形標識(その1)

悪魔っぽい雰囲気。
『漢字の世界 2』P195
図象(3)

 


<図象標識 例4>

亞字形標識(その2)

目玉人間。
『漢字の世界 2』P195
図象(4)



<図象標識 例5>

亞字形標識(その3)

私の筆写では鳥のように見えるが、『漢字の世界 2』P195では鹿か何かのように見える。
 下の何かは鼎のようなものだろうか。


図象(5)



<図象標識 例6>

析子孫形

『金文の世界』P24図3−5。
私の筆写では上下に間延びしてしまった。
上の三つが本文(ゼミ10)でも挙げた析子孫形。それに「父辛」という2字を添えている。 
図象(6)




 それでは、皆さんごきげんよう♪ 


 

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