移動メニューにジャンプ

(No51) 特選!ワッハ上方大演芸まつり 鑑賞記 その2  

 平成19年8月26日(日)、ワッハ上方5階ワッハホールで午後6時より開催・・・・・・の続き。

 



(4) まるむし商店
  (左写真で、左が東村、右がいそべっちこと磯部)

 まるむし商店は、昔はよく売れていたが、最近は若手に押されたのか、あまり見かけない。
 知名度の関係で、出てきた時の拍手が、ややさびしかった。そこを磯部がすかさずつっこむ。

磯「手についた砂を払うような拍手をありがとうございます。

 仕事で日本全国、いろんなとこ行くんですけど、東北の人は笑いませんなあ。笑うと死ぬ、と思っているんでしょうか?
 そこいくと、もし、いたはったら
(いらっしゃったら)すんません。一番笑うんが和歌山のおばはんです。ミカンの食べすぎでビタミンCが有り余っているんでしょうか?はは、ははははって、注射やってはるんか、思うくらいですからな。

 話はコロコロ変わります。
 こないだ地下鉄乗ってまして、座ってたら横がちょっとだけ空いてました。約8cm。かぶと虫しか座られへん。
 そしたら、次の駅で乗ってきたおばはん。『あ、そこ空いてるで』」
両名「空いてへん!」
磯「その昆虫席にでかい尻、ぐいぐいねじ込んでくるから、もう座ってられんようになって、押し出されて立ったら、『あんた、ええ人やね』」
両名「ええ人ちゃう!」
磯「いたはったら、すんません。大阪のおばはんはスパッツが好き。それと、大阪のおばはんは、豹柄
(ひょうがら)が好き。横にぶわ〜拡がってしもて、何の動物やわからへん。
 細いスパッツを無理にはくもんやから、肉が上へ上へ持ち上がっていって、へそがのどのあたりに来てる。
 上に肉が行って、足は妙に細いもんやから、遠くから見たら・・・」
両名「じゃが芋に箸」

磯「話はコロコロ変わります。
 電器屋さんなんかのマッサージチェアの展示販売、人気あります。こないだ、ちょっと並んで座りました。スイッチ入れても動かない。首、肩、腰、足。それぞれのスイッチを全部”強”にしたんですが、何ぼやっても動かん。おかしいな、思て、ひょっと横見たら、おじいちゃんがえらい勢いで震えてた。

 話はコロコロ変わります。
 こないだ奈良の老人会の余興に行った時。拍手無し、笑い無し、息づかい無し。気の毒に、漫才中に二人亡くなりました」

東「簡単なゲームをすると脳の活性化、ボケ防止にええそうです。ちょっとしり取りしましょか。

 行きますよ。スイカ」
磯「食べたい。好きやねん」
東「いや、違う。スイカの尻は『カ』やから。これを取らんと。
 行くで。スイカ」
磯「スイ!」
東「違うって。スイカの尻は『カ』やろ。ここ、続けんと。
 頼むで。行くよ。スイカ」
磯「カカカカカ・・・・」 
 この後、「スイカ」→「カラ」、「すみれ」→「レタ」、「すりばち」→「チキンライ」、「ストライク」→「クリスマ」、「すり」→「リ」、「スポーツニュース」→「スーツケー」、「スイス」→「す」と、東村が何を言っても「す」で返す磯辺。

 東村が困り果てて客に応援を求める。
 客1「スリランカ」→「カールルイス」、客2「するめ」→「メタンガス」、客3「すごろく」→「クロッカス」と返して大きな拍手。「余興ちゃうで」と言いながら、あと、「スポンジ」→「ジェンキンス」(←これは苦しい。磯辺は「スリッパ」があるやろと怒って、言い直していた)、「スリッパ」→「パンパース」で終わり。

東「簡単な計算も脳の活性化にええらしい。二三が六とか、三四十二とかね。
 では、行きます。四五」
磯「三日」
東「四三」
磯「運用」

東「歌もええそうですよ。僕、実は昔コーラス部でした」
磯「なるほど。のどの辺りに歌がたまってる感じですね。そら、ゼラチンですか?シリコンですか?
 マナーモードみたいに震えてますね」
 
東村が胸の前で手を組み合わせ、さあ、歌おうとした瞬間に、
磯「うまい!」
 
東村はオペラ風に「千の風になって」を歌うのだが、やたら、足をがくがく震わせる。
磯「お客さん、何が起こったかわからへん。
 それに何や、その足は。シャケの産卵か、思た」
東「客席に子供さんが多いので、童謡、行きます。
♪ おおブレネリ あなたのおうちはどこ〜♪」
磯「どこでもよろしいやん、そんなこと。第一、個人情報や。
 話はコロコロ変わります。
 こないだ、高校野球で18対0の試合あったでしょ。観てたら、18対0。9回、2アウト、ランナーなし。
 アナウンサーが言いよった。『まだ、わかりません』」
両名「わかるって!」
磯「ようあるのが、台風来た時の現地レポート。
 アナウンサーが海岸とか行って『すごい風です。立ってられません』」
両名「立ってるって!」
磯「話はコロコロ変わります。感動的なんが、子供から親への手紙。実は僕、君の子供から手紙預かってんねん。読むわ。

 お父さん、いつも家にいてくれて、ありがとう」
東「ちょっと待てよ。そしたら、何か僕、ものすごヒマみたいやないか。
 確かに今日は、この後仕事はないよ。でも、明日は撮影の本番やで」
磯「え?テレビ?映画?」
東「レントゲン」
磯「お父さんは、お腹が出ていて、足が短い。頭も給料袋も薄くて、口が臭いです。
 そんなお父さんにも欠点があります。
 お父さんは、この頃、ますますケチ臭くなってきて、1本のヤクルトを3回に分けて飲みます。カルピスは薄めすぎて、ほとんど味がしません。うちのカルピスは、8年目を迎えました」

 「話はコロコロ変わります」という磯部のセリフでぽんぽん場面転換するのだが、何かつぎはぎだらけって印象は否めない。




(5) ティーアップ

 向かって左が前田。右のロナウジーニョに似た出っ歯が長谷川。

 前田は、いつも酔っ払いのおっさんのような、もっちゃりした口調でしゃべる。


長「この頃の若いもんは歩くスピードが遅いな。”つがい”は特にそうや。女が男の裾持って歩いとるからな」(と、上着の裾の部分をつまむ仕草)
前「”つがい”ゆう言い方もおかしいけど、裾ゆうのもおかしいやろ。裾ゆうたら、ここやぞ」
(と、ズボンの裾を示す)
長「ほな、ここ
(上着の裾)は、どないゆうねん」
前「襟元やないかい。

 それとカップルは、こういうつなぎ方しよんねんな」
(と、長谷川の手を取り、指を1本ずつ組み合わせる、いわゆるカップル握りをする。で、そのまま漫才を続けようとするので)
長「離さんかい!

 よう終電前にイチャイチャしてるカップルいてますな」
前「必ずブッサイク
(不細工)とブッサイク」
長「まあ、絵になるカップルはそんなことしてません。たいがい、こんな格好してます」
(と、前田を壁にもたれさせた感じで、向かい合って立ち、右手を壁につける。と、前田も「ほな、私もしよう」と同じように右手を壁につける格好)
長「狭い!どんな駅や」
前「炭坑やな」 

長「僕らでも、子供に何かを伝えるゆうことはできる思うねん。例えば武蔵と小次郎の決闘とか。
 ほな、僕が小次郎やるわ」
前「ほな、わしは巌流島の島民や」
(と、長谷川の後ろに回る)
長「ええぇ?」
前「ハァ?何の不安もないけど!

 小次郎はぁん!がんばんなはれや〜!武蔵が遅いからゆうて、キレたらあきまへんでぇ〜!!なぁ、みんな!」
(と、左右をみて、うなずき合う)
長「あのなあ。何で小次郎と島民の漫才せな、あかんねん。武蔵やれ!」

前「
(ひらっと船べりから下りて、軽く片手を上げ)おっと、遅れてすまん」
長「軽いなあ。スパイダーマン観に行くんか」
前「3か?」
長「2でも何でもええわ」
前「1と2やったら、もうDVD出てるで」

長「どうでもええ。もう1回やれ」

前「待たせたなあ。・・・しかも、3日も」
長「え〜?3日も?・・・・腹減っちゃうわ」
前「腹減ってんのんか?」
長「からむとこ、まちごうてる。

 見よ!秘技ツバメ返し!」
前「鳥やったらツバメ以外でもいろいろあるやろが。皇帝ペンギンとか」
長「速いツバメを下からズバ〜っと行くから値打ちあるんやないか。あんなん・・・何ぼでもいけるわ。惨殺やん」
前「お前、皇帝ペンギンゆうたら、オスが卵あたためて、ブリザードん中、まつげまで凍らせて・・・」
長「誰がお前にペンギンの話、してくれゆうた」
前「ツバメ、返さんと集めたらどないや」
長「ツバメ収集家か」
前「スパ〜ン!サーッ!てやってんのか。スパ〜ン!サーッ!て」
(と、テニスラケットでリターンする格好のあと、卓球の福原愛のガッツポーズをする)
長「おい、テニスと卓球混じってる」
前「ほんなら、こうか?
(と、両手でコテを持った格好で)お好み焼き返し!」
長「飛んでるツバメを返すんや!」
前「え〜?巣で待ってるひなのために、エサ持って帰って来たツバメを殺すのん?えっぐぅ〜」
長「1匹だけや!」
前「お前、ツバメは1匹て言わへん。1羽や」
長「今は漢字教えてんのんとちゃう。歴史教えてんのや」
前「漢字ちゃう。常識や。

 おっ、小次郎。さやを捨てたな。お前の負けじゃ」
長「なぜ?」
前「そんなもん、お前。ええ?そら、せやろ。なあ」
長「お前、酔うてんのか?

 やっぱ、お前には武蔵は荷ぃが重いわ。小次郎やれ!

・・・・島民ちゃうぞ」
前「あっ!」
長「ボケ封じや」
前「ボケ封じたら、ただの酔っ払いのおっさんの会話やんけ。

(遅い武蔵にじれた様子で)
 もぉ〜〜!!おっそいなぁ〜!!!」
長「営業部長か。ワンダモーニングショット飲んで」
前「ワンダ飲んでんのか?」
長「そこはかみつかんで、ええねん。


 遅いぞ、武蔵」
前「・・・・・お前が武蔵、やるんちゃうんか?
 遅れた武蔵が『遅いぞ、武蔵』て?それ、ただの大きな独り言、ちゃうんか?
 そんなこと聞かされて、わしはどう対処したらええねん?
『ああ、今度から気ぃつけやぁ』ゆうて、いったん帰るんか?
 お前ツッコミやろぅ?お前がまちごうてどないすんねん。職務をまっとうせえ!!」
長「俺は社会保険事務所か」
前「お前、社保庁か?」
長「そこは、かまんでええ。

 待たせたな」
前「ん?お、おぅ」
長「お前、飲んでたな?」
前「島民のもてなしやないか」
長「もてなされるな。

 待たせたな。
(と、前田がしゃがみこんで、足元に字を書いているので)
 気合入れて待て!砂に”のの字”なんか書きやがって」
前「のの字ちゃうわい。LOVEって書いて、それが波に消されて・・・」
長「巌流島の別れ話ちゃうぞ」


 最近ティーアップはほんまにおもろいと思う。
 若手で似たような感じのコンビにダイアンというのがある。ひょうひょうとしたボケがツボにはまるとおもしろいのだが、好不調の波が大きい。その点、ティーアップは安定している。
 前田のボケに長谷川がぼそっとつぶやいたことに、いちいち前田が反応するとこもワンパターンなんだが、妙におかしい。







 

 どうも、お退屈さまでした。いつものことですが、録音とかしてませんので、聞き違い、記憶違いはご容赦ください。

  
 



 

inserted by FC2 system