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(No50) 特選!ワッハ上方大演芸まつり 鑑賞記 その1  

 平成19年8月26日(日)、ワッハ上方5階ワッハホールで午後6時より開催。ハガキを出したら抽選で当たりました。

 



(1) オール阪神・巨人
  (左写真で、左が巨人、右が阪神)

 にこやかに登場した両名。阪神は、いきなり「会いたかったよぉ〜」と愛想をふりまく。

巨「女性は男性より倍くらいゲラやね。おばちゃんは、笑う時、周りのもんを叩く」(と、巨人独特の、両手で挟み込むような感じで阪神の頭を叩く)
阪「痛ったぁ〜。頭、割れてない?」(と、巨人に、後頭部を見せる。巨人はいったん、「痛い?」と心配そうにのぞき込んで)
巨「でも、そんなの関係ねえ!」(と、腕を下に突き出し、小島よしおの真似)おっぱっぴ〜・・・・って知らん?

 お客さん少ないのもやりにくいし、年齢が偏るのもいややね」
阪「こないだ、会場、若い子供ばっかりでね。みんな前に来て、つるしガキみたいに。
 で、前からしゃべりかけまんねん。『おい、阪神。ちょっと肥えたんとちゃうかぁ?酒の呑みすぎやで。むくんだるがな。肝臓か腎臓、悪いで』ってねえ」
  
巨「阪神くん。そら子供ちゃうで。どこの子供が肝臓とか腎臓とかゆうねん。それに言葉がおかしい。つるしガキゆうのもおかしいけど、若い子供て。子供はみんな若いねん。年取った子供は、お前と(池乃)めだかさんだけや。

 めだかさんは、今、前で出演
(で)てますけどねえ(NGKシアター=なんばグランド花月は、ワッハ上方ホールの向かい)。ちょっと(入場料は)高いけど、めだかさんだけで2000円の値打ちはあるからね。
 だって、めだかさん、段々小さなってるもん。今なんか、こんなんや
(と、地面すれすれを示す)

 お年寄りは、話はよぉ聞いてくれるんですが、何でも信用しますからね。
 こないだも、『阪神は身長1mおまへんねん』ゆうたら『そうは見えんなあ』ゆうて。で、隣のお年寄りと顔見合わせて『なぁ、なぁ、なぁ』って、うなづき合う。会場、ナァが伝染病みたいに段々広がっていきますねん。


 今、お年寄りもどんどん平均寿命が延びましてね。70代はまだ若いですな。前の列に80代の人いてるけど、80でもまだまだでっせぇ。90入って、初めて年寄り・・・・・・・って、これはムリあるわ。

 さて、皆さん。この日本に100歳以上のお年寄りが全国で何人いてるか、ご存知ですか?
 10人?100人?1000人?・・・・・」
阪「お宅ら、別に答えるつもりはない、と。お前ら、勝手にやっとけ、と」
巨「全国で3万人いてまんねん。3万人ゆうたら、甲子園球場がだいたいいっぱいになるんでっせぇ。
 いっそのこと、全員甲子園に集めて・・・・燃やして・・・」
阪「燃やしたらあかんがな」
巨「高齢化社会に歯止めを・・って、これは冗談ですが。

 いま、だいたい2年に1歳ずつ日本人の平均寿命が延びているんですな。
 そうすると計算上・・・・あくまで計算上でっせ。100年後には平均寿命が135歳ゆうことになる」
阪「『○○さん、75歳で亡くなりはったんやて』『もったいないなあ。新婚やったのに』て」
巨「そないなると、会社の定年は100ですな。会社行くと、97、8のOLが・・・」
(二人は、それぞれ膝に手を置く感じで立礼し、腰をかがめて、しゃがれ声で『いらったいまてぇ〜』

巨「阪神くんのお母さんなんか、気の毒に59歳で亡くなったから若死にやね。第1期の婦人警官でんねん。お父さんとは職場結婚(・・・と、てっきり父も警官と思わせておいて)
 お父さん、泥棒。
(と、婦人警官に首ねっこをつかまれて、ジタバタしている感じ)あい、ついまて〜ん(「あいすいません」と謝るのが決めセリフの若手芸人「ですよ。」の真似)・・・って、この頃(TVで)見いひんな?」
阪「皆さん、知ったはりまっかぁ?テレビの”エンタの神様”。私、好きなんが小梅太夫。チャンチャカ チャンチャン チャチャンチャ チャンチャン
(と、踊って)ちっきしょーっ!!てね。
 あと、バカテンポってゆうやつ。おバカなリズムでおバカなダンス!ぽん!すぽーん!ぽん!すぽーん!」
巨「陣内くんの披露宴で歌
(うと)てたやつは?」
阪「そうそう、ムーディ勝山。♪ちゃらちゃっちゃっ ちゃら〜らぁ〜♪」
巨「
(ぱしっ!と頭を叩いて)若手のお笑い、見すぎやろ。

 驚くんが森光子さんの87歳。とても、そう見えませんな。あら、年間違えてるんか、お化けか、どっちかです。
『若さの秘訣は?』って聞いたら、『まだ、恋してるから』やて。あの年で恋したら、あかん。好かれた男もびっくりする。

 私の母親は、ちょっとボケが始まったんで、介護の人来てもろてるんです。・・・・・あの有名なコムスンから。
 時々もらすんで。話してても、ちょっと身体が震えるからわかるんです。あっ、震度2弱、震源地ここ
(と、股間を指差し)、津波の心配なしって。
 それで、ゆうんです。お母ちゃん、今、もらしたんちゃうか・・・・」
(と、阪神が巨人にかぶせるように、「こら!ばばぁ!しょんべんもらしたら、あかんやないか!」などと叱り始める)
巨「きみ、きみ。オール阪神巨人のリーダーのお母様にむかって、何ちゅう口きいてんねん」
阪「え?君がリーダー?ほたら、わしは何や」
(阪神は「ほたら、わしは何や」から、やたら低音でゆっくりしゃべる。巨人は高音で早めにしゃべる。夢路いとし・喜味こいし師匠の物真似である)

(右写真は、喜味こいし師匠。「いとこい」の弟で、阪神が真似をしている方)

 

巨「だいたい、しょんべんもらすなんて下品な言い方したらあかん。ここは上品にお小水を放尿されるって言わな。それも、上品なアナウンサー口調で」(と、気取ったアナウンサー口調で、阪神が繰り返す)
巨「バスガイド口調で」
阪「右手に見えますのが、お小水でございます。間もなく発射
(発車)しま〜す。ぴゅ〜」
巨「あほ。第一、間もなく発射すんのんわかってたらトイレ行け。デパートガール風に」
阪「ピンポンパンポ〜ン え、皆様、本日7階特設会場でお小水の大特売会でございます」
巨「そんなもん、売るわけが・・1本ください!」
阪「買うんかい!」
巨「パチンコ屋の店内放送で」
阪「お小水、お小水。出るわ、出るわ、泉の如く」
巨「お化け屋敷の呼び込みで」
阪「いらはい、いらはい。世にも珍しい、小便かけババァ」
巨「日本昔話風に」
阪「むかぁ〜し、昔。あるところにしょんべんたれのばっさまがおったげなぁ〜。ばっさまが歩くたびにぴっ、歩くたびにぴっ。やがて、ばっさまの歩いた後にはかぼちゃだの、だいこんだのがなったげなぁ〜。それを村人が・・・・」
巨「阪神くん、阪神くん。微妙に、どんどんおもろなくなってるで。

 まあ、長生きするにはよぉ寝ることです。阪神くんなんか、むちゃくちゃ寝るから、あまり病気しません。
 寝る子は育つ、ゆうのはウソです」
阪「おかげさんで、健康で結婚もできて、子供もでけて5歳です」
巨「僕が阪神くんの家に遊びに行くと、すごく喜ぶんです。ま、子供もほんまのお父さんてわかるんでしょうね。
 『高い、高い〜』ってしてやったら、きゃっきゃ、きゃっきゃゆうて喜ぶんです。その後で阪神くんが高い、高いやったら
(不機嫌な顔で)『低い!低い!』」

 
 最後、巨人は客席に手を振りながら退場。終始リラックスして、それでいて決めるとこは決めて、まさに円熟という感じだった。



(2) オーケイ

 向かって左が元ホストの小島。右は岡山。

 生き別れの妹を探す公開捜査番組というネタ。


 小島がTV画面(客席)に向かって「サチコ〜っ!!」と呼びかけ、それに答えた客を「みんなおばはんやないか!一人、おっさんもおったぞ」とか「手ぇしわしわや」、「近く行ったら線香の匂いした」とかからかう客いじりばかり。
 あまりおもしろくなかったが、最後、手を合わせてからかった客に謝ったとこは好感を覚えた。


(3) シャンプーハット

 向かって左が小出水(こいでみず。愛称「こいちゃん」)。右がてつじ。

 てつじは、アラブ人か何かのような濃い顔をしている。小出水も、ヒゲをたくわえ、日本人離れした雰囲気。

て「僕ら日本人ですから、安心してくださいねえ。

 僕、男らしいんですよぉ。牛乳の賞味期限なんか気にしません。不二家なんか平気です」
小「ほぉ。そら、なかなかやけど。僕ら、牛乳は、賞味期限が切れてから飲む」
て「ええ?そら、こいちゃん、すごいなあ。でも、僕も負けてへんで。僕なんか、病気なっても、薬、のまんと治す」
小「僕は、どんな病気でも正露丸で治す」
て「ええ?ほんまぁ?頭痛は?」
小「正露丸」
て「捻挫は?」
小「正露丸」
て「ホームシックは?」
小「チョコラBB」
て「何でそれだけチョコラなん?まあ、男らしいんは、こいちゃんでええわ。
 ほな、今度、こいちゃんの夢、教えてくれる?」
小「リポビタンDのCMのオーディションに出ることや」
て「ええ?夢なのに!?みんな聞いてた?夢やから、普通にリポビタンのCMに出たいとだけゆうたらええのに、オーディション受けたい、て。ここ、大爆笑のとこですよ。気ぃ抜かんといてくださいよ!

 ほな、僕、面接官やるわ。
 では、小出水さん、自己紹介、お願いします」
小「
(緊張した表情で)僕の小出水は・・・名前です。 
 ラグビー時代は・・・・学生でした。お風呂あがって、服脱ぎます」
て「え?こいちゃん、落ちついて。そんなんしたら、服ビチャビチャやで。
 ほな、質問変えるわ。

 あなたの特技は?」
小「ある!」
て「
(困った表情で)・・・・・・・・・・・あなたの趣味は?」
小「ある!」
て「
(ますます困った表情で、首をひねりながら)・・・・・・・・あなたの誕生日は?」
小「ない!」
て「落ちつこう、こいちゃん。どないしたん?誕生日な、
(と、自分と、客席を順に指差し)ある。ある。こいちゃんもある」
小「・・・・引っかけ問題?」
て「違う!・・・・・・・・・・・怒りすぎた。ごめんな。

 次の質問するわ。あなたの座右の銘は?」
小「1.5!」
て「それ、左右の目ぇや!座右の銘!・・・・・・・・・・・・・・・・二つくらいゆうとけ、二つくらい」
小「あるので・・・・・ある!」
て「”ある”二つゆえ、ゆうてへん!!・・・・・・・・・あ、ごめん。強く言いすぎた。CMで大事なんは演技力やから、それやろ。
 リポビタンDゆうたら、吊り橋で、途中壊れてて、そこで落ちかけてる仲間を助けて、引き上げて『ファイト〜!』、『一発〜!』。これやからな。ほな、お願いします」
小「ああ〜あぁ〜怖い〜」
(と、吊り橋の端を握り、へっぴり腰でガタガタ震えている)
て「そこから〜??」
(と、小出水は怖がりながらも最後まで渡り切る)
て「何でぇ〜?何で渡ってしまうん?仲間死んでるやん。

 ただ渡って、のど渇いて飲むんはポカリ
(スエット)やん。リポビタンやったら疲れなあかん。

・・・・・・どうしたん?
(と、小出水がてつじに耳打ち。てつじ、怒った表情で客席に向き直る)

 僕も、さっきから気になっててん。みんな、何で笑ってんのん?
 僕らCMオーディションの練習してるんですよ。漫才は、牛乳のくだりで終わってますよ。
 噂やけど、自分ら
(あなたたち)タダで来てるらしいやん。

 人の失敗、笑
(わろ)て楽しいん!? 

 こいちゃん、ゆうたったで」
小「いつも、すまんなあ」

 てつじが小出水を無条件で肯定し、彼の失敗を笑う客席を非難する・・・というのが、シャンプーハットのいつものネタなのだが、本日は客席の年齢層が高く、も一つ彼らに慣れていなかったのか、「何で怒られな、あかんねん?」という疑問符が客席に飛び交っていたような気がする。




 

 どうも、お退屈さまでした。いつものことですが、録音とかしてませんので、聞き違い、記憶違いはご容赦ください。

  
 



 

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