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(No284) 第5回東西最喬二人会 鑑賞記その4
平成23年12月16日(金)、大阪市立こども文化センターで開催された二人会の鑑賞メモ(完結)。
例によって、揺り起こす場面から。 「ねえ、お前さん。起きとくれよ」 おてんとさまのバチがあたらぁ、二十日も商い休んでたんだからな。
「いい匂いだねぇ。俺ぁ磯の香りが好きで魚屋になったんだ。 おっ、おてんとさまだ。海に灯がついたみてぇだな。早ぇ、早ぇ。真っ赤だよ」
お前さん、起きとくれよ。仕事に精出すって言ったじゃないか」 (ぱん!と膝を叩き)夢か?夢だ!情けねえなぁ、昔からはっきりした夢よく見た。情けねえなぁ、俺は」
「おお、金坊、こっちにおいで。(あやして)何を言ってもアバアバか。 覚えてるか。俺が押入れの中で風呂敷かぶって隠れてたら、まき屋の爺さん、粋だったなぁ。今年の冬ぁずいぶん寒いようだね。風呂敷がガタガタ震えてらぁって。 ん?これが福茶か?(少し飲んで)あんまりうめえもんじゃねえな」
「遊んで暮らせる。酒が呑める。誰が働くものかって。大家さんがそんなことしたら、亭主の首は胴についちゃいないぞって。亭主がそうなってもいいのかって。 どんなウソついたらいいんだろって一晩中。いっそのこと、これが夢だったらどんなにいいだろう。そうだ、夢にしてしまったらって思って。 1年たったらお下げ渡しがあったんだけど・・・・・怖かったの。明日は謝ろう。明後日は話そうって。あたし、怖かった。 あたし、大晦日、昔から大嫌いだった。うちのおとっつぁんもおっかさんも、何も悪いことしてないのに、いろんな人が来て、ごめんなさい、かんにんしてくださいって、ひどい事言われて・・・・・。でも今年の大晦日は・・・・(言葉にならず、ただただ頭を下げるおかみさん)」 「・・・・・・・・・・お手をお上げになってください。 酒?そりゃ、今日みてぇな嬉しい日に・・・・・おめえが呑んでくれってゆうから呑むんだぞ。 (注がれた杯に)どうも。ごぶさた。・・・・お元気で何より。・・・・・・・・・・・・・・・やめた」
どうも、お退屈さまでした。殴り書きのメモとうろ覚えの記憶で勝手に再構成してます。聞き違い、記憶違いはご容赦ください。 |