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(No274) 西方笑土 TV鑑賞記  
          

 平成23年7月4日あたりの放送(多分)。



月亭 遊方 「飯店エキサイティング」


 けっこうワイルドな感じの風貌。桂あやめらと「できちゃったらくご」という新作落語の会をやっているそうだ。

 
 中華料理の店は、それも夫婦でやってるようなとこは、気取ってなくてボリュームがあって好きなんですが、こないだ行ったとこは、おばちゃんがね、親指にバンソーコー巻いてまして。

 それが何かの拍子ですぽっ!と抜けて落ちたんですが・・・・おばちゃん、拾って、ふ〜ふ〜吹いて、また指にはめた・・・・・・。

 何か、そん時いやな予感がしたんですが、そうゆう予感はたいてい当たりますな。

 そのおばちゃんが、僕が注文した味噌ラーメンを持ってきたんですが、ちょうど、その時バンソーコーが抜けそうになった。せやから、おばちゃん、丼持ったまま、こう、親指そっくり返らせたまま、動けんようになった。
 もう一方の手ぇで何とかしよう思ても、そっちは水の入った盆を持ってるから動かされへん。

 しやけど、いつまでもこうしてられへん。
 おばちゃん、その丼をソロソロ、ソロソロ下ろし始めた。

 できるだけ衝撃を与えんように、ソロソロっとおろしていく。

 あと、もうちょっとでテーブルに下ろせる、ゆうとこで、つい気が緩んだんでしょうな。
 最後、テーブルに置いたコトッ!ゆう音の次に、バンソーコーが汁ん中に落ちたポチャッゆう音が。

 ところが、おばちゃんは謝りませんな。何ゆうんか思たら、
「見てた?」

「そら、見てたわ!」ゆうたら、やっと「ごめんな。ほな、作り直すから、時間大丈夫?」てゆうた。

 ほんで、その丼、調理場に戻すんか思たら、ちょっと横のテーブルの人に 「はい、お待ち!」。


 サラリーマンの先輩、後輩が汚い中華料理屋に入る。

 後輩は「何もこんな汚い店、入らんかて」と言うが、先輩は「君はお坊ちゃん育ちやから分からへんねん。こうゆう店の方がうまいんや」と押し切る。

 中華丼と焼きそば、チャーシュー麺とご飯を頼む。

 この店、夫婦でやってるのだが、やたら仲が悪い。怒鳴りあい、物を投げつけ、丼が割れまくる。

 チンジャオロースーと海老チリソースを頼んだ客に「そんな邪魔臭いもんできるか!ギョーザとラーメンにしてもらえ!」と強要。

 さて、頼んだ品が来たのだが・・・・。

「はい!焼き飯!」
「ちょ、ちょっと待ってぇや、おばちゃん。俺ら焼き飯なんか頼んでへんで」
「あほ!それは隣じゃ。もうええ、わしが持っていく。
 へい、お待ち!焼きビーフン!」
「・・・・・・ちゃうよ、おっちゃん。焼きそばや。俺、焼きビーフン嫌いやねん。まずいから」
「何!うちの焼きビーフンがまずいやと!ゆうとくけどな!うちの焼きそばはもっとまずいぞ!
 中華丼を出そうとするが、割りすぎて丼がなくなってしまった。

 この夫婦はどうするか?

「ええ?これ中華丼?丼ちゃうやん!タッパに入ってるやん!」
「先輩なんか、まだよろしいやん。僕のチャーシュー麺なんか洗面器に入ってる。しかも、この洗面器、風呂屋のんや。裏にケロリンて書いたぁる!
「このご飯、丸ぅて、ちょっと硬ぁ〜て、小さい穴が二つ空いてて・・・・・・って、これ仏さんのご飯やん!


「ほれ、見てみぃ!お前がぽんぽんゆうから、また客が一人もおらへんやないか。また食い逃げされてもた」
「でも、お父ちゃん、お客さんら、何もほとんど食べてへんで」
「そうか。ほな、皆、俺らのけんかの巻き添え、食うたんやな」



桂 あやめ 「コンパ大作戦」


 「ちりとてちん」以来、女性落語家も増えた。しかし、合コンではうまく行かない。「彼女、いくつ?」「へえ、20代でおます」といった噺家口調がまずいらしい・・・・・といったマクラ。

 本編は、30過ぎの女性3人が合コンの作戦を練っているところから始まる。

 
「今度の合コンの相手、決まったで!24、5の商社マン!」
「24、5ぉ〜?私ら、前厄、本厄、後厄の厄々トリオやんか」
「せやから、今回はみんな28ゆうことにしよ。男性は30過ぎゆうと、対象外や思うからな。
 そこ、28くらいやったら、ちょっと年上のお姉さんゆう感じになるからな。
 一人くらいは、早生まれ、交じってる方がリアリティあるからね、ちゃんと干支覚えておくんやで

 それと名前も変えなあかん」
「名前?」

 

「何でて、私らみんな名前に『子』ぉがつくやろ?今の子ぉ、名前に『子』ってつかへんで。

 それと仕事も、あんた!弁護士なんてゆうたらあかんで。男性は、女性が自分より高収入やったりすると、彼女は一人で生きていく・・・と突き放すから。しやから、あんたは法律事務所でコピー焼いてますぅ〜ってゆうねんで。 それと、あんた!看護師はええけどな。西二階の婦長・・・なんてゆうたらあかん。私も主任ゆうのは隠すから。

 服装も決めとこ。私はピンク着るからね」
「そしたら私は?」
「ブルー!ブルーがええ!それと、あんたは赤を着て、部屋の東の隅に座っとき」
「ちょっと、あんた。さっきから何、チラチラ読んでんの?
(本を取り上げ)何?風水?
 結婚運を高めるには、ピンクの服装がええ?うん、まあ、ええわ。
 何?ブルーの服は、相手が冷めてしまうので結婚運が遠のく?ちょっと!あんた、何、私を蹴落とそうとしてんの!」
「私の赤はどうなってんの?
 何々?結婚運をさらに高めるのは、部屋の東隅に赤い物を置きましょう?私は置物か!」

「ごめん、ごめん。でも、服はぐっと首や胸、肩の見えるやつね。男性は鎖骨にセックスアピールを感じるねんて。せやから、ぐ〜っと鎖骨を強調してね。石鹸、置こかいな?思うくらいにね。

 そこに軽くストールとかを掛けるねんけど、これ、落ちそうで落ちない感じで。でも絶対落としたらあかんよ」
「何で?」
「私らの予防注射の痕、大きいやろ?出っ張ったり、凹んだり。あれ見られたら、いっぺんで年、ばれんねん。

 それと、あんたジャムの瓶の蓋、開かへん時どうする?」
「ああ、それは蓋を膨張させたらええねんから、ちょっとライターで蓋の周囲あぶったり、お湯に漬けたり・・・・」
「そんな生活の知恵はどうでもええねん。そんな時は、開かへぇ〜ん!これや。
 私ら、若い男の子らがよぉ開けへん時『貸してみぃ!』ゆうて、また、それで開いたりするやろ?

 男性はその瞬間、『この人は一人で生きていく』と思てしまうねん。守ったらなあかん、と思わせないと。

 それと、男性がしゃべることは、いくら自分の知ってることでも、前のめりの姿勢で聴いて『へぇ〜、すご〜い』。これやで。私ら、会社では、男の子の話、こうふんぞり返って聞いて『ふ〜ん。で、オチは?』とかゆうやろ?

 ほな、打ち合わせ通りにな。名前、間違えたらあかんで!」

 場面変わって、翌日。

 女性同士で昨日のコンパの反省会。

「昨日のコンパは最低やったなぁ。
 あんたもあかんで!何で私が○○君としゃべってんのに入ってくんの?」
「ごめん、ごめん。だって、あん中で○○君がピカ一やったもん」
「しやけど、△△子って、あんなに酒癖悪いて知らんかったな。
 べろんべろんになって、テーブルの上のコップみんな倒して、上にあがって、ピンクレディ踊り始めた。年、ばれるっちゅうねん!

 おまけにストールまくり上げて、予防注射の痕見せつけて『この紋どころが目に入らぬかぁ〜!!』って。
 もうボロボロや。

 ・・・・・・そう言えば△△子、遅いな。あの子のせいで反省会せなあかんようになったのに。
 あ、電話や。
(と、△△子から携帯が鳴る)

 あ?△△子?何?○○君とデートすることになったから、今日は来られへん?ええ?何で?
 ○○君、あんたのどこがええゆうてんの!?」 

「え?正直なとこ?」
 がサゲ。 

 よく出来た噺だと思う。
 よく行っていた居酒屋で、男性で昨日のコンパの反省会やってる人がよく来ていて、彼らの会話を女性に置き換えてみたそうだ。

 


 

 どうも、お退屈さまでした。殴り書きのメモとうろ覚えの記憶で勝手に再構成してます。聞き違い、記憶違いはご容赦ください。  
 



 

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