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(No224) NHK 新人演芸大賞〜落語部門〜 TV鑑賞記 その2  
          

 平成22年11月6日(日)放映のいわゆる新人落語家コンクール。

 



桂 まん我 「お玉牛」


 出演前に「この噺は春團治師匠に習った。笑うより心に響く、心に残る噺をしたい」という抱負が紹介された。
 笑いよりも・・・・・と語ったまん我であったが、その自分の言葉の通り、みごとに「笑い」を置き忘れてきたような「お玉牛」であった。

 名前は忘れたが審査員が「上方落語らしく、由瓶さんはぐんぐん押していく活気があった。一方、まん我さんは、軽い、引いた魅力が・・・・」なんて意味のことを言っていた。そうとでも言わないと評することができなかったのだろう。

 確かに力は抜いた感じだった。ついでに面白味も抜けたのでは?

 他の演者では、時間の関係で大胆にカットしたりしている者が多かったが、この「お玉牛」、大きな改変はない。

 その分、全体的にまんべんなくスカスカにした感じ。具体的にどこがどう・・・ということはないのだが、総合的に滑っていって、笑いが最後まで爆発しなかった。 

 出演メンバーを見た時には、東京の落語家は知らないが、まあ、まん我が圧勝するだろうと思っていたのだが・・・。


 


立川 志らら 「風呂敷」

 
 
志らくの弟子とのことだから、談志の孫弟子。高田文夫に預けられたそうだ。
 早口にならないよう応援してくださいとのコメント。
 はかま姿。走るように高座へ。座るなり「兄さん、大変なの!」といきなり本編へ。

 審査員は、この入り方を絶賛していた。時間が制約されていたこともあるし、『談志の落語』(一)所収の「風呂敷」でも「大変、大変」で入っているので立川流としては「型」としてあるのではないか。

 呑んだくれの亭主が「ええ?その間(ま)が悪くて、空気が読めなくて、焼餅焼きの亭主の役をやるの?」なんて言う。

 


 「早く立て!おめえは生まれたての小鹿か!
 それは俺のお気に入りのゲタだよ!

 おじきしてんじゃねえ!」


 最後は、「うまく逃がしやがったな」がサゲ。

 まあ、悪いけど、ただ噺を運んでいっただけって感じだった。

 


立川 談修 「宮戸川」

 
 
出演前のインタビューでは、何とか優勝して、談志に談修を弟子にとって良かったと言わせたい」と述べていた。

 
 半七は近くに親戚がいるが、お花は、親戚は「沖ノ鳥島」にいるらしい。

 半七は「沖ノ鳥島に行きゃあいいじゃねえか」というツッコミを何度も繰り返す。

 何でも呑み込む叔父さんは、お花を連れてきたので「半坊!グッドジョブ!!」と親指を突き出す。

 叔父さんの2階で泊まるが、カミナリが鳴る。抱き合う二人。「胸元に手が・・・・。胸元に手が・・・・」と繰り返し、最後は「続きはウェブで」というのがサゲ。

・・・・・・つまんねぇな。

 


 優勝は一之輔だった。まあ、そうだろうな。

 


 どうも、お退屈さまでした。殴り書きのメモとうろ覚えの記憶で勝手に再構成してます。聞き違い、記憶違いはご容赦ください。  
 



 

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