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(No174) 立川談春 独演会 鑑賞記 その3
2010年4月28日(水)、京都府立府民ホールALTIにて(完結)。
立川 談春 「包丁」
前席より照明は暗め。羽織なしで、銀の着物で登場。 マクラは芸談。
惚れた師匠の領域に近づきたくて、演ずるのだが、自分の耳が一番確かで、演者自身が一番納得していない。
この頃、自分は段々下手になっているんじゃないか、前座の頃が一番上手かったんじゃないかって気になるという話から始まる。
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と、言うのも前座は誰からも期待されてませんからね。 師匠が「いい」と言ってくれたら、それだけでいいんです。後は、どうでもいい。
迷いがないんです。
お客にも「何なら、聴かせてやろぉ」なんて気でいる。
今は、何のつもりなんだか、「せっかく来ていただいたんだから、何かお返しを・・・・」なんて思ってしまう。
下手すると「今日、来た証しを何か・・・・」なんてね。
立川流、と言っても別に宗教法人じゃないんですよ。
・・・・・・ま、もっとも教祖はいるけどね。
伝統に対する畏怖の念・・・・という点じゃ、うちの師匠が、私の見たとこ、一番だと思う。
そうは見えねぇだろうけど。
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これは自分が犯してはならない領域、ってのを自分の中でスパっ〜っと分けてる。
だから、弟子としては、その、師匠がやらないとこをやるしかないんです。
そうすりゃ、出来はどうであれ、とりあえず師匠から「よく、やるねぇ」と言ってもらえる。
今日は、そうゆう噺をやります。まあ、お客さんこそ災難なんですが・・・・・。
「おい、常!」
「・・・・・・・寅か?」
「何でぇ、忘れたのか?」
「忘れちゃいねぇが・・・・おめえ、少しほっそりしたな」
「ほっそり・・・・か。友達だな。やつれてるんだよ。(着物の袖を引っ張ってみせて)見ろよ、この服装(なり)。尾羽打ち枯らすとは、このことさ。
どうだい、最近は?目は出てるの?」
「いや、俺ぁバクチはしねぇが。かかぁ、もらった」
「え?そりゃすげえな。いや、おめえに年貢納めさせた相手がさ。
素人じゃねぇだろ?」
「清元の師匠でな、弟子も大勢いる。毎日遊んでて、贅沢させてもらってるよ」
「・・・・・なりてぇんだよ、そうゆうのに。”空き”はねぇか?
歳は?」
「三十・・・・・・二、かな。
器量もいいよ。俺に尽くしてくれる。過ぎもんだ。
だがなぁ、女ってのは、俺に惚れるか、振り向くかって駆け引きが面白いんで、ああ、ベタ惚れだと・・・・やりきれねぇ。
ウマが合わねぇってぇのかなぁ・・・・・。
脇に若い、ちっと乙なのができてね・・・」
「ひっぱたくぞ、この野郎。
3年ぶりに会ったのに、素(す)ノロケかぁ?聞くけど、何かおごれよ」
「じゃあ、どうでぇ、ウナギでも」
「・・・・・ウナギってぇのは、もっと重々しく『ウ・ナ・ギ・で・も・ど・う・だ』ってゆうもんじゃねえのか?
俺ぁ、ウナギって聞いただけで目方が増えたような心もちがするよ」
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常は、寅がためらうほどの高級そうな鰻屋へ案内する。
常連らしく、店の者から丁寧に挨拶され、適当に注文し、離れを借りるが、話があるので何かあったら手を叩く。それまで誰も近づけるなと言いつける。 |
「(ほとほと感心した様子で)『いらっしゃいまし』(と、先ほどの店員の礼の真似)
そうゆう人形かと思った」
「ここぁ、そこそこ食わせるんだ。よく用いてる」
「はぁ〜〜〜変わっちゃったなぁ。
ついてねぇから河岸ぃ変えようって言った時、おめぇは残るって言った。俺は変わったけど、八王子でダメで、あと、甲府・・・・・関八州回り回ったけど、帰るとこは、故里しかねぇ。
おめえを頼りに帰ってきたけど、家が変わってるから分からなかった。会いてぇなぁって思ってたけど、祈りが通じた。
(常に酒をすすめられ、盃をあげて、舌鼓をうち)いいねぇ。(お代わりも呑んで)うまい。へへへへへ。鰻屋の酒はいいのを使うってぇが、ほんとだね。
で、ノロケの続きは?」
「変にかてぇ、気詰まりってぇか・・・・・・・。そこ行くと、若いのはウブで可愛い。
後は、お定まりの、女房と別れて、私と一緒になってってぇ奴だ。
そうすると、俺も、火(し)の粉をかぶらなきゃならねぇ。
どうでぇ、儲け話なんだが、半口乗るかい?」
「え?半口どころか、丸口乗るよ」
「俺のかかあ、口説いてくれ。
手ぇ握るとか、頬ずりするとか。肩抱き寄せてもいいぜ。何だったら、突き当たりまで行ったってかまわねえ。
そこへ包丁を手にして『間男見つけた!』と俺が飛び込んでいく。で、出刃ぁ、畳にばぁ〜ん!と突き立てる。
おめぇは、ともかく『兄ぃすまねえ!勘弁してくれ!』とだけ言って、飛び出してくれ。そいつが証文だ。亭主の顔に泥ぉ塗りやがったな!と、四の五の言わせず、宿場女郎に叩き売っちまう。
まあ、うちのは芸があるから、本当は芸者の方が金になるんだが、手間取ってると足がつかねぇとも限らねぇから、宿場女郎の方が手っ取り早いだろう。
2年か3年(の年季)で30両にはなるだろうから、その半分をやろうじゃねえか」
「・・・・・・・・由々しきことだね。
まあ、おめぇならともかく、俺ぁ女に縁のある面じゃねぇよ。それに素面(しらふ)じゃできねぇ」
「じゃあ、呑みゃあいい。まあ、うちのは下手すると、客に茶も出さないから、酒を土産に持っていって、自分で呑んじまえ。
そうだ、鼠入らずに青と白の二つの蓋の物があるが、白い方に佃煮が入ってるから。
それと、台所の3枚目の揚げ蓋上げると、ぬかみそのおけがあって、大根のこーこ(漬物)がよく漬かってる。うちのがぬかみそ漬けるの、上手いんだ」
「・・・・・・おめぇ、自分で言ってて、おかしいと思わねぇのか?
俺ぁ、おめぇんち、初めて行くんだぜ? 何で鼠入らずだの、だいどこの揚げ蓋ん中身まで知ってんだよ?
いいよ、俺ぁ指しゃぶってたって、呑めんだから」
「いや、それは俺の気持ちだよ。
俺は、友達がツマミもなしに呑むってぇのがいやなんだ」
「おめぇの親切はおかしいよ。
長くはできないよ。でも、まあ、15両と聞くとねぇ・・・・」
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悪い相談がまとまり、常は、寅に酒の一升瓶を買い与える。
家を教えられて、訪ねる寅。「あいにく留守で」と言われ、「そりゃ、そうでしょう。さっきまで外で呑んでた」と言いかけて慌てる寅。
切り口上で応対され、土産の酒もそそくさと仕舞われ、やはり湯茶の一杯も出ない。 |
「あのぉ、ここまで歩いてきたんです」
「そりゃ、ごくろうさま!」
「いや、そうゆうことじゃなくて。ずっと歩いてたもんで、喉がかわいて・・・」
「あっ、そりゃ気がつきませんで。今、お茶を・・・」
「いえ、お茶は結構なんで」
「じゃあ、お水?」
「・・・・・いや、できれば”おちゃけ”を」
「おちゃけ?」
「酒ですよ」
「うち、お酒ないんです」
「ええ?常兄ぃ、呑むでしょう?」
「あの人には長生きしてもらいたいから、家じゃ出さないの」
「ええ?あっ、じゃあ、さっきの土産の酒が無駄になっちまうから、あれ出してください。湯呑みと」
「あいにく、お肴は何もなくて」
「いいですよ。(瓶と湯呑みを受け取り、自分で注いで呑んで)ああ、酒屋が、常さんは口がおごってるから、いい酒しか召し上がらない。これはうちの自慢の品ですと言っただけのことはある。いい酒だ。
(何杯か呑み)う〜ん、いい酒なんだが・・・・いくらか塩気が・・・」
「塩でもなめますか?」
「佃煮とかないですか?え?ない?ない?ほんとに?ない?
・・・・・・・面倒くさいから出しましょう」
「(驚いて)気味が悪いねぇ。何で二つあるのに、白い方に入ってるって分かるんだろう?」
「カンですね。白だなぁ・・・っと。
お姐さんはどうですか、一杯?」
「いえ、結構です。呑みませんから。いえ、呑めないんです。(あまり、しつこくすすめるので大声で)
呑めませんから、いただきません!」
「・・・・・・・・・呑めませんから、いただきません・・・・っかぁ。正しいですね。・・・・・・正しいことは・・・・面白くない。
うまいのにぁ。・・・・・・大変だねぇ。え?いや、こうゆうもの(佃煮)が美味いってのは常兄ぃの舌が肥えてるからなんだが、これだけ美味いってのはよっぽど高いんでしょう?
所帯の苦労が大変ですね。尽くしてますね」
「(ちょっと照れて)いえ、そんなこと・・・」
「やっと笑ってくれた。
さっきからにらみつけられてたから。
・・・・・・・しかし、佃煮は味が濃いなぁ。何か、さっぱりしたもの。
どうです?こーこ、ぬかみそは?」
「ありません!」
「ええ?ぬかみそがないって・・・。あるでしょ?あるでしょう?ない?・・・・・・・・・・・・・じゃあ、出しましょう」
「(ぎょっ!とした表情で)まあ、気味が悪い。あっ、あっ、器用に洗って、刻んで・・・・・」
「へへへへ、運ぶくらいは出来ますからね。ん!美味い!」
(ちらちら奥さんの様子を伺ったり、照れ笑いをしたり。手を出すきっかけがつかめない)
「間が持たねぇ〜〜。
あ、お姐さん、清元の師匠なんですよね。どうです?一曲?
・・・・・・・・・・やらねぇよなぁ。こんな空気でやる人ぁいねえ。
じゃあ、どうです?あっしが唄うから三味線だけでも?ああ、だめ?じゃあ、口三味線でいきますよ。あっしゃあ、清元なんて出来ないから、小唄で。
小唄ぁ、いいですよ。女心を唄ったりねぇ。あっしの面にゃあ、似合わねぇけど・・・・。聞いてますか?目が合わねえけど。」
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小唄を唄いながら様子を伺う寅を警戒する奥さん。
ちょっと伸ばした寅の手をぴしゃっ!と払う。
変な手つきをしたり、急に唄に戻ったり、落ち着かない寅。
再び伸ばした手を今度はさらに手きびしく叩く。
「音が地味な分だけ痛いよ!」とぼやき、叩かれたところをふーふー吹いたり、手を振ったり。
今度は、がっと飛び掛るが、手四つのような形で、腕と腕とで力比べ。
奥さんが勝って、寅を往復ビンタしたあげく、とどめに顔面に爪を立てて引っかく。 |
「血が出てる・・・・・」
「あたしゃ人の女房だよ!馬鹿におしでない!
何が小唄だ!猫がトタン屋根滑り落ちてるみたいな声出しやがって!
このブリのあら!」
「何だ、ブリのあらって?」
「骨太で、脂ぎってて、血なまぐさいって言ってんだよ!」
「・・・・・・・・・・・・・やめだ、やめだ!俺だって、やりたくてやってる訳じゃねえ!頼まれたからやってんだ!」
「(少したじろいで)人の女房、口説いてくれなんて誰が頼むんだ!」
「(顔を指差し)ドキッとしたろ?あの常は、アオザメの常って言ってな。あの男の陰で、何人の女が泥水すすってきたことか。
おめえさんのことが気詰まりでならねぇから、間男見つけたって宿場女郎に叩き売って、脇の若いのと一緒になるつもりなんだよ!」
「(弱気になって)そ、そんな・・・。何を証拠に・・・」
「動かぬ証拠があるじゃねえか。俺ぁ占い師じゃねえぞ。
何で初めて来た家の鼠いらずが分かる?台所の揚げ蓋3枚目ってったって、ぬかみそ桶には、ナスもキュウリも入ってんだ。それなのに、なんで”まっつぐ”大根を出すんだよ?漬かり具合がいいと常から聞いてるからじゃねえか!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・人間じゃないね。・・・・・・・・・・寅さん・・・・・って言ったかい?」
「はい。何だい?」
「あたしは、あの人と一緒になるっていった時、いろんな人にいろいろ言われて、どれだけ世間を狭くしたか分からない。でも、いつか照る日も来るだろうと思って尽くしてきた。・・・・その仕打ちがこれですか!」
「知らないよぉ。んなことは常に言いなよ。じゃあ、お邪魔しました」
「駄目よ」
「え?」
「そばに居て」
「何で?」
「あの人が来るんでしょ?」
「そりゃあ、飛び込む気が満々ですからね」
「あん畜生、追い出すから。でも一人じゃ力ずくで何されるか分からない」
「俺ぁ銭がないから、こんな話に乗っちまったんだぜ。おめえら夫婦のことにかかわってるヒマはねえんだよ。第一(でぇいち)今日、泊まるとこもねぇんだから」
「じゃあ、うちに泊まったら?」
「へ?・・・・何いってんのか分からねぇ」
「・・・・・いい人になって」
「(大仰な動作で、両手で両眉にツバを塗る)
俺ぁ確かに上手くねぇよ。でも、何だい?猫がトタン屋根滑り落ちるみてぇな声ってぇのは?聞いたことねえよ。
それに、ブリのあら?上手いじゃねえか」
「男は様子や男っぷりじゃない。実があるか、どうかだと思って」
「おれぁ誠のかたまりだよ」
「・・・・・・・・・居て」
「あっ、そぉ〜う?厄介になっちゃおうかな?」
「着物、脱いで」
「(少しドギマギして)大胆だね」
「違うの。あたしのいい人に、そんな着物、着てほしくなくて。ちょうど、あの人にこさえた仕立て下ろしがあるから。
お酒呑む?お刺身もあるのよ」
「(先ほどまでの扱いとのあまりの違いに目を丸くして)えぇ〜〜〜?すごいマグロだね。
(酒を注がれ)ああ、ありがとう。うん、酌がいいと、美味いね」
「まあ、嬉しい」
(そこへ、ようやく常が来て、中の様子を伺う)
「えぇ〜?どんな手、使ったんだ?俺の着物着て、酌させて。しなだれかかってるじゃねえか。そんな女じゃねえのに・・・・・。
(気を取り直し)
おい!おい!亭主の・・・・」
「ははははは、来たよ、来た。もう駄目だよ」
「何だい!寅さんから全部聞いたよ!人間同様にしてやったのは、誰のおかげだと思ってんだい!
こんなもの!怖くないよ!(と、包丁を奪う)
あんたの服装(なり)だって、みんなあたしがこさえてやったんじゃないか!お脱ぎ!脱がないか!(と、無理やり裸にしてしまう) 」
(常は、裸にされて)
「俺ぁ、どうすりゃいいんだよぉ?」
「そこに寅さんのゴミみたいな着物があるだろ!そんな服装して、それでも若いのが一緒になってくれるか、やってみたらいい!えい!(と、塩をぶつける)」
「・・・・・・何でぇ、塩なんかまいて。・・・・人だからいいけど、俺がナメクジなら溶けてるぜ」
「溶けちまえ!
(寅を振り返り)何か言ってやって!」
「(仕方なく)へへへへ」
「どうなってんだ?」
「俺にも分かんねぇ。でも、まあ、おめえがあんまり阿漕(あこぎ)な真似ぇしたから、こうなったんじゃねえか?
行けよ。
(仕方なく、常は去る。寅は奥さんに)へへ、行っちまった」
「ありがとね。あんたが居てくれたから言い返せた」
「元々、常ぁ、ろくなもんじゃねえんだ」
どっちがろくなもんじゃねえのか、分かりませんが。
あらためて、やったり取ったりしてるってぇと、常が戻ってきた。
「おい!包丁、出せ!」
「ああ、あんた、どうしよう?」
「何、怖がるこたぁねえ。
ほらよ。包丁だ。で、その包丁で、俺らを四つにも八つにも切るってぇのか?おもしれぇ!やれるもんなら、やってみろい!」
「・・・・・んなこたぁしねぇよぉ」
「じゃ、どうすんだ?」
「魚屋に返してくるんだ」
1時間ほどの大ネタ2本が重いな、と感じたのか、「次は15分のを8席ほど・・・」と冗談を言って、独演会は終った。なるほど、「東京で最も切符が取りにくい噺家」と言われるだけのことはあるな、と感じた。
ところで、後日、ひょっと談春のHPをのぞき、掲示板に「たまに談春もカキコします」なんて書いてあったので見てみた。
ある人が、この独演会を聴いたらしく、この前東京で聴いた時と同じ「包丁」だったので、せっかく苦労して取った切符でしたが少し残念でした。関西にいる間は、あまり無理して行かないようにします・・・という内容の書き込みをしていた。
と、それに「無粋ですね」なる人物が、
(1) ネタがかぶることに不平を言うなんて落語を聴く人間にとって、最も無粋なことである。
(2) しかも、それを落語家(談春)が目にするところに書くなんて呆れたことだ。
(3) チケットを苦労して取ったというが、苦労を表に出さないのが談春落語の美学である。 そして、極め付けに
(4) 関西の人に粋というものはないのですかね・・・・・と書いてあった。
で、上記(1)〜(3)も、ずいぶん「上から目線」の人だなぁと思ったが、さすがに(4)には我慢できず、
(1) この人は、「関西にいる間は」と書いておられるように、元々は関東の人じゃないですかね。
(2) まあ、この人が、関西人か関東人かはどちらでもいいけど、「関西の人に粋というものはない」というステレオタイプの決め付け自体が、私には無粋のように思われますよ。
(3) 粋な関西人もいれば、無粋な関東人もいるのは当然ですからね。もっとも、無粋氏は、京都まで聴きに来られる粋な関東人なんでしょうが・・・という書き込みをした。(無粋氏の書き込みには、「紀伊国屋ホール」公演と今回の京都公演では内容がずいぶん違うのだから、ネタがかぶったと不平を言わずに、その違いを楽しめ!とのご高説もあった。よって、そう判断したのである)
すると、「理屈はつまらないですよ」なる人物が
(1) 無粋氏は、落語に倣って、積極的に地方偏見されているだけ。
(2) それは、「落語」としては無粋なことじゃない。
(3) 無粋氏は、落語の言葉で話しているだけ。
(4) この掲示板も、落語的でない方の発言が多いですからね。
(5) 「粋な関西人もいりゃ、無粋な関東人もいる」なんて言う落語、聴きたくないですよね・・・・という「反論」を。 う〜ん。何だかなぁ。
(1) 「関西人に”粋”がない」という無粋氏のテーゼ自体が一般論として誤っている。
(2) しかも、普通の読解力があれば元々の書き込みをしたR氏が、「根っからの関西人ではない」ことは明白だから、R氏に限っての個別議論としても破綻している。
(実際、私の書き込みの後、R氏自身が「新宿生まれの横浜育ちで、今、たまたま京都に住んでいるだけ」と書き込んでいる。いや、新宿生まれの横浜育ちであろうと、わずかでも関西に住めば関西パワーで「無粋」になるのだ・・・とは言わんやろなぁ?) でも、理屈氏は、そんな無粋氏を擁護すべく反論をされた。
理屈氏は言う。落語では、地方偏見もある。それは私も認める。 ただ、落語にそうゆう部分があって、噺家が落語として語ることと、落語家でも何でもない一般人が、一般人に対して誤った関西蔑視を垂れ流すことは全く別だということ。
だから、無粋氏に「落語の言葉」で「積極的に地方偏見」してもらう必要はないと言っているのだ。
まあ、理屈氏によれば、R氏の発言も私の発言も「落語的でない方の発言」ということになるのだろうが。 で、理屈氏は得々と「『粋な関西人もいりゃ、無粋な関東人もいる』なんて言う落語、聴きたくないですよね」としめている。私も、別にそんな「落語」聴きたいなんて言ってないよ。噺家には言ってない。てめえらに言ってるの。 噺家でも何でもない半可通のくせに、他人(ひと)に偉そうに講釈垂れるんじゃねえ!!そう言ってんだけど、これ以上そこに書き込んでも実りあるものにはなりそうもないので、もう寄り付かないことにします。
もし、無粋氏や理屈氏が、私(石野)は「落語的でない方」だけど(←別に私のことをどう思ってもそれは構わない)、自分たちのことは「落語的な方」だと思っているとしたら、それはひどい「落語」に対する侮辱だと思う。
どうも、お退屈さまでした。毎度のことですが、録音はしてません。殴り書きメモとうろ覚えの記憶で勝手に再構成してます。聞き違い、記憶違いはご容赦ください。
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