移動メニューにジャンプ

(No149) 上方演芸ホール TV鑑賞記 その2       

 9月7日(月)放映の上方演芸ホールの鑑賞メモ。



笑福亭遊喬  「寿限無」

 

 子ども番組で紹介されたり、絵本になったりで、幅広い世代に有名な話なんで、粗筋は不要と思うが、要は、子供の命名を頼みに来た男が、どれも捨てられず、全部つけてしまってやたら長い名前になったという噺。

 「延陽伯」(江戸落語では「たらちね」。北野武監督の映画ではない。←それは「ソナチネ」)も、同じく長い名前で苦労するという話だが、それは、名前の紹介というか前振り、説明部分までが名前だと思い込んだだけだから、事情が分かればすぐ解決する。
(噺でも、一晩寝ちゃうと別に名前は問題になっておらず、もっぱら丁寧すぎる公家仕えの言葉がくすぐりになっている)


 ところが、こちらは本名だ。

 学校に行こうと迎えに来てくれても、名前を呼んで起こしているうちに遅刻してしまう。

 サゲは、乱暴者の寿限無君に殴られ頭にこぶをこさえた子が文句を言いに来るが、「何?うちの寿限無〜〜が、お前さんの頭を?」とか繰り返してるうちにコブが引っ込んでしまったというもの。

 まあ、新味もないし、特に笑いどころもない。

 今回の遊喬の噺も、別に何か彼なりの目立った工夫がある訳でもないし、特に印象にも残っていない。 



桂文三 「七度狐」


 つく枝から、今年5月、大きな名跡である文三(ぶんざ)を襲名。

 いつも元気は良い。

 食べる所作はうまいと思う。

 ちょっと口を開けたアホ役(喜六、清八で言うと喜六)の演出も、眉毛が下がった愛嬌のある顔、大きな体と合いまって、似合ってる感じはする。

 ただ、総合して、今回の「七度狐」には特筆するようなところはなかったように思う。 


 素っ気無い紹介で申しわけない。

 

 


  どうも、お退屈さまでした。聞き違い、記憶違いはご容赦ください。  
 



 

inserted by FC2 system