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(No138) 第75回平成紅梅亭 TV鑑賞記       

   平成21年3月10日(火)放映の第75回平成紅梅亭の鑑賞メモ。



 
桂小春團治 「アーバン紙芝居」

 脱サラした男が、紙芝居屋をするという「新作落語」なんだが、師匠の春團治演じるところの「いかけや」とどう違うのか、「新作落語」と銘打つ意義がどこにあるのか正直わからない。

 「いかけや」では鍋の修理が本業だから、集まってくる子供は、いわば商売のじゃまでしかない。しかし本作では、もともと子供相手の商売だから、いろいろ子供で苦労しても当たり前でしょって感じしかしない。

 子供の中で、妙にこまっしゃくれたのがいて、やたら法律の知識をひけらかしたり、一方、「こうくん」という子供は、「あのな、こうくんな、あのな、あの、こうくん、こうくん、あのな」「まあ、ちょっと落ち着き」とたしなめられたり、キャラクター作りも「いかけや」と同工異曲。

 


 
桂歌丸 「長命」

「心さえ美しければ、顔なんてどうでもいい・・・なんてのは、ブスの寝言」、
「過去に3人の男を泣かしていないと、本当の美人とは言えない」なんてとこから本題に入る。

 歌丸というと、(私がまだ学生の頃だから、もう30年位前と思うのだが)何かの噺のマクラで、同じ仕草でも人差し指で鼻くそをほじると、こりゃ下品でどうしようもないが、こう(と、左手で鼻を覆い、その陰で、右手の小指の爪でカリカリと鼻をほじる仕草をして)やると、むしろ上品で色っぽくさえある・・・なんて描写をして「しょせん鼻ほじってんじゃねえか。どこが美しいんだ?バカじゃねえか、こいつ」と思ってしまった過去があるため、それがトラウマとなったか、全然評価できない。

 「笑点」で、今は司会をしているが、回答者時代の、「約束忘れても平気です・・・・・・・政治家」てな、ぬる〜い皮肉のつまんない回答ながら、自分でちょっと含み笑いしたりして、回りから「うまい!」、「さすが!座布団1枚!」と言われ、内心自分でもうまいとか思ってるのかな?なんてとこもきらいだった。

 悪口ばかりで申し訳ない。

 噺は、さるご大家(たいけ)の美しいお嬢さんが、美男の旦那を迎えたが、だんだんやせ細り、若くして亡くなってしまった。これに懲りて、今度は丈夫一式の男(脂ぎってて骨ぶといから、周りはやっかみでブリのアラと呼ぶ)を婿に迎え、意外にも、このブリのアラとも仲睦まじく暮らしていたお嬢さんであったが、今度の婿もやせ細って亡くなってしまったという噂話をしているところへ続く。

 こら、お嬢さんの器量が良すぎるのがいけねえんだなと御隠居が言うが、熊五郎はいっこうにぴんと来ない。飯の給仕をする。茶碗を持つ手と手が触れ合う。周りを見ると誰もいない。ふと目をあげると、ふるいつきたくなるような、いい女。ほら、見ねい。短命じゃねえか。

 ここまで言われてようやく熊五郎にも察しがつく。要は「過ぎて」しまうのだ。

 家に帰った熊五郎。「今までどこをのたくってたんだ!」とわめき散らす古女房。昼飯どきだったので、飯をよそわせる。おっ、手と手が触れ合った。周りを見ると、誰もいねえ。ふと目を上げると・・・・・・・・「おらぁ、長生きだ」がサゲ。

 


 

 
 桂春團治 「野崎詣り」

 お馴染みの噺。中身としては、以前に聴いた「野崎詣り」とほとんど同じ。

 何かサゲが繰り返しっぽくて、無駄が多い感じだな、とか感じたことも前回とほぼ同じ。

 

 


  どうも、お退屈さまでした。聞き違い、記憶違いはご容赦ください。  
 



 

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