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(No136) 源氏ものがたり落語 鑑賞記 その1 平成21年4月11日(土)に開催された「源氏ものがたり落語」というイベントのメモ。
林氏は塚本邦雄に師事した歌人で、百人一首とか源氏物語などのカルチャー教室の高座を月に30本以上担当しているそうだ。
世界遺産とならんで世界賢人というものが認定されているのですが、その世界賢人に日本でただ一人入っているのが『源氏物語』の作者、紫式部です。
式典当日、天皇のいらっしゃる会場で「青海波」が流れました。「あっ、源氏の世界を目の当たりにしている」と感じました。 さて、ある日、染丸師匠とお話しする機会がございまして、源氏物語を題材にした落語というのはありますか?とお聞きしたんですが、そんな古いものを題材にした落語はない、とのことでした。 17歳の光源氏は、夕顔を失って替わりの女性を求めようとしていたのですが、私が初めて読んだ時は、なぜ替わりの女性が要るのかが理解できませんでした。 ですが、この頃少し理解できるようになってきました。 ですから、夕顔が癒しになっていたのでしょうね。
主人が亡くなると家来たちは怠けたがるもので、末摘花の住む屋敷の庭は荒れ果てていました。 「男童」とは「おのわらわ」と読みます。当時、10歳前後の男の子が行儀見習いで、貴族の家に仕えたりしていました。今回、落語における「丁稚」(でっち)に見立ててみました。 命婦(みょうぶ)は、家内の雑用をする女性です。専属の場合もありますが、何軒かかけもちするケースも多かったようです。そうなると、この家の噂をあちらの家にしゃべり・・・・・と噂をばらまいたり、性悪な人もいました。 老女は、いわゆる「おばん」です。染丸師匠は「おばあさん」役を大変得意とされています。 頭中将(とうのちゅうじょう)は、正妻の葵の上の兄さんで、いわば源氏の恋のライバルとでも言いましょうか、何かにつけて張り合ってきます。 惟光(これみつ)というのは、源氏の腹心です。源氏の乳母の息子ですから、ちょうど同年配なのです。 ここで資料の絵巻を見ていただきましょう。「源氏物語絵巻」の一節です。 左で、笠の下にいるのが光源氏です。 復元版の画面左上をご覧ください。藤の花が咲いています。 「鼻が長い」といえば、何といっても象。そして、象といえば、普賢菩薩の乗り物として有名です。普賢菩薩というと、延命、理智、慈悲の菩薩さまということになっています。 ・・・・・・・・これ以上しゃべるとネタばれになってしまいます。それでは染丸師匠に落語「すゑつむ花」を語っていただきましょう。
どうも、お退屈さまでした。聞き違い、記憶違いはご容赦ください。 |