移動メニューにジャンプ

北京旅遊記(7)故宮編−2(太和殿)
 「ラストエンペラー」などの映画で、百官たちがひれ伏していた太和殿前の石畳。
 今は、観光客であふれ、そこここに、黄色のパラソルが立ち、記念写真や土産物を売りつけようとてぐすねをひいている。

 三層の白い基壇を上がって、現存する中国最大の木造建築という太和殿(マップF〜H15)へ。

 おっと、近づきすぎる前に、走獣を撮っておくか。

映画「ラストエンペラー」及び現在の太和殿

 走獣とは、魔除けの屋根飾り(マップH15)である。

 右の写真では小さくてよくわかんない(と言っても、大きくすると表示にむちゃくちゃ時間がかかるし)だろうが、屋根のはじっこに動物を形どった瓦人形がたっているのである。

 太和殿の走獣は、10種類も置かれていて、この建物が故宮の中でも一番格が高いことを示すそうだ。まあ「5つ星」みたいなものか。
太和殿の走獣

 さて、太和殿といえば、やっぱ玉座であるが・・・。

太和殿の玉座  太和殿の、玉座の前のわずかなスペースは、人が群がり押し合いへしあい状態である。
 家族は、はなから近寄りもしなかった。

 で、中が暗いこともあって、玉座はなんとか見えたが、「金漆蟠龍藻井」と呼ばれる天井とか、「軒轅鏡」と呼ばれる大円球などはじっくり見ることができなかった。

 子どもにうけるのは、やはり動物。

鶴の鼎  鶴と亀の鼎(マップI15)があった。

 亀は、故宮以外でもよく見かけた。 しかし、鳥といえば「鳳凰」の方が多いので、鶴というのはけっこう新鮮。
 ツルカメ、ツルカメってんで、日本的な感じも受けた。
亀の鼎

 次のも定番。1900年の義和団事件の際に、8か国連合軍が、金メッキを削り取った水罐(マップI15)。

削られた金メッキの水罐  「純金だと思って、剣で削ったら、金メッキとわかったので、持ち去らなかった」と李さんの解説。

 それなら、こんなに丹念に削り取るだろうか。削った金も当然持ち去ったには違いない。
 しかし、労多い割に報われなかったので、他の、例えば乾清門前の金獅子などは削られずに済んだのかもしれない。

 それでは、東側に回りこんで、歩みを進めていこう。

←前のページへ 次のページへ→
「故宮」マップへ
「北京旅遊記」メニューに戻る
「本館」トップページに戻る

inserted by FC2 system