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北京旅遊記(20) 帰国編


 朝、あいにくの小雨模様だった。
 枕元の電話をとり、嫁さんのいる部屋番号をダイヤルする。
 覚悟していたのか、嫁さんはすぐ受話器をとった。しかし無言である。

 意を決して、私が口を開いた。

「・・・・・・・・あのな、・・・・・やっぱ心配やろし、ひとりで故宮行くのはやめとくわ」
「えっ?・・・・・・・ええのん、ほんま、それで?」

 考えれば、嫁さんも子どもたちも、ハワイだのディズニーランドだのの方が楽しいだろうに、おやじのチャイナ趣味につきあってくれてるのだ。

 異国の地で、離れ離れになることに不安を感じるのも無理はない。
 まして、今日は帰国日。何かアクシデントがあって、飛行機の時間に間に合わなくなったりしては・・・と心配するのも当然だ、と一晩寝てやっと納得できたのである。(←わかりの悪いおっさんだ)

 嫁さんは、さすがにホッとした様子だった。時間に余裕ができたので、朝食は少し遅めにとることとし、もう一眠りした。

 結局、午前中にもう一度友誼商店に行くことにした。
 心残りのないようみやげ物(安いものばかりだが)を買いあさる長女。

 右の写真は、辮髪のついたチャイナ帽子をかぶって、ホテルのロビーでポーズをとっている長男。

おっさんくさいけど、うちの長男です

 長男は、写真撮ってる時にホテルの従業員に見られて、ちょっと恥ずかしげ。

 さて、そうこうしているうちに、李さんが迎えに来た。

李さんの顔写真  空港を旅発つと、もう中国ともお別れである。
 北京空港13:50発JAL786便。出国審査の手前で、李さんとお別れをした。
 もう最後なんで、李さんの写真も公開する。この方が、私たちの旅をサポートしてくれた李燕さん。 どうもありがとうございました。

 この後、なぜか北京空港管制塔の離陸許可がおりず、2時間以上出発が遅れたのも、今となっては良い思い出である。

 至福の5日間といってよい。まさしく聖地巡礼。 

 そこら中で上半身裸で博打してる中国。ペットボトルのお茶に砂糖が入っている中国。両替のお金を投げてよこす中国。ありがとう、北京。ありがとう中国。きっと、また来るよ。

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