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北京旅遊記(18) 胡同〜鐘楼・鼓楼編−2
輪タクおじさんのたくましい背中を見ながら、先ほどの広場へと戻る。
事前に、人力車の運転手のサービスに満足したら、ひとり10元くらいのチップを渡してほしいと李さんから言われていた。
その時、20元札をくずしてもらおうと頼んだら、3人分まとめて渡してもいいですよとのことで、結局くずさなかった。
運転手さんたちには、感謝こそすれ、何ら不満はない。 |
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それで、20元札と10元札を「3人(サンレン)」と言いながら、私の車をひいてくれた人に渡した。
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一応、「一点儿小意思(イーディアルシィアルイース)=ほんの気持ちです」とは言ったのだが、彼はしばしキョトンとしている。
すると、他の二人がさっと、帽子を取って、「ありがとう、ありがとう」と頭をさげる。
あれは、「お前だけじゃなくて、俺たち3人に対するチップだぜ」と牽制する意味も含まれていたのだろうか。
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楊さんと一緒に鐘楼にあがる。
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この鐘楼は、鼓楼と同じく明代の永楽18(1420)年に創建されたそうだ。
左上は文革期の、門にスローガンが書き込まれた鐘楼で、左横は現在のそれである。
高さ約33mの煉瓦造りの楼閣で、1階は「TEA HOUSE」という看板が出ていた。 |
鐘楼のきつい階段をあがる。
上にあがると、楼閣の周りは漢白玉石の欄干で囲まれている。
欄干越しに鼓楼を眺める。工事用ネットだらけの姿が残念だ。
オリンピックに向けて、どこもかしこも紅はあくまで紅く、緑や青は鮮やかに、金色はまばゆいまでに光り輝くようにするのだろうか?
ちょっとしたレストランなども、獅子を置き、故宮や天壇、頤和園のようなつくりにしてるので、改修してしまうと、ますますいつの時代のものやらわからなくなってしまうなあ、と思う。
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外の回廊を回る。見下ろすと、先ほど訪れた胡同や四合院の町並みが見える。
四合院の中庭(院子というらしい)には、ナツメなどの樹が植えられているので、瓦屋根と緑が落ち着いた雰囲気を出している。
回廊はなぜか、ぐるっと一周はできず、もう少しのところで行き止まりになる。
その行き止まりのところで、中国人の学生っぽいカップルが座り込んでいちゃいちゃしていた。
せっかくのデートをじゃましても悪いので、回廊を後戻りする。
右の写真は、大鉄鐘。
この鐘で時を告げたのだろうが、鼓楼の「太鼓」との「棲み分け」はどうしたのだろう。
両者は、ほんの数百mしか離れていないのだから、同じタイミングで太鼓をたたき、鐘をついたんじゃわけがわからなくなると思うのだが。 |
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楊さんの写真を撮らなかったこと、(李さんからは、渡してくれとは言われてなかったが)こまかいお金がなくて楊さんへのチップを渡せなかった(結婚資金の「足し」にしてもらいたかったが)のが心残りであった。
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