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北京旅遊記(1)出発編

 
2001年8月15日、まだほの暗い街中をゴロゴロとスーツケースふたつ転がしながら歩く家族5人連れありけり。彼らは夜逃げに非ずして、聖地巡礼に出かける一行なり。
 されど、
先頭を歩む親父のみ、やたら嬉しげなるは何ゆえか。

 
さて、我が家族5人を乗せたJL−785便は無事関西国際空港を定刻の午前10時に飛び立ち、そして北京空港に中国時間で午後0時(日本なら1時)に降り着いた。

 
入国手続は空港の3階。最初は検疫を通る。機内で配られた(日航の場合は、座席前のポケットに、「安全のしおり」とか、「免税品カタログ」などの間にこそっと入っていたので、ややわかりにくかった)入国検疫申告カードを渡して通る。
 私は、今回の旅行の聖典ともいうべき『地球の歩き方 北京 2001〜02版』(以下『歩き方』と略)の記載例を参考にして機内で書いておいたが、漢字と英語が併記されているので、だいたい内容はわかると思う。
 
 検疫ゲートの外に、旅行社の旗と私たちの名前を書いた紙を持った女性が立っていた。
 私が選んだツアーは、具体名出しちゃいますと、近ツリのホリディツアー「専用車でめぐる私の休日 北京」。
 こいつには、現地ガイドの北京空港送迎という過保護サービスがつけてある。
 通常のパックツアーでは、空港(税関)を出たところで出迎えというのがほとんどと思うが、これはガイドが入国手続だの荷物受け取りも案内してくれる。

  ガイドさんの名前は(りー)さん。何と、
末っ子たけしはいきなり彼女の手を握っている。 
  李さんもたけしのほっぺたをフニフニしながら「お名前は〜?」「ぼく、たけし!」「いくつ〜?」「ひゃくさい!」「アハハ〜。たけちゃん、100歳?ちっちゃなおじいさんねえ〜」とすっかり打ち解けている。(・・・う、うらやましい・・・)

 入国カード、それとパスポートを出して入国審査を受ける。

入国審査窓口


 次は荷物の受け取りで1階に降りる。
 ターンテーブルが回っているが、私たちのスーツケースは流れてこない。長男まさよしが叫ぶ。
「あっ!ポケモン!」

 実は、スーツケースの目印として子どもに「好きなようにシール貼ってよし!」と命じておいた。おかげで、ちょっと(てゆうか、絶対)ほかにはないスーツケースになっていたのだが、そのシールがターンテーブルの、キャタピラみたいなやつのひとつにくっついていたのだ。
 あっ、そのシールも、また彼方に流れてゆく。

 「いったん、うちのスーツケースが、ここに乗っていたのは間違いない・・・」
 遺留品を発見したような暗い気分になったが、すぐに見つかった。
 引き取りが遅かった(李さんはもう一組出迎えることになっていたが、そのWさん夫婦がなかなか見つからなかった)ので、脇におろされていたのである。

 税関は、大したものも持っていなかったので、税関申告書も書いていなかったが、免税のカウンターには人もおらず、フリーパスだった。

 空港の外に出る。車が待っていた。この専用車ツアー、2〜3名なら5人乗りセダン、4人以上はミニバスとのことだった。
 車の前には「JINBEI」。後で気づいたのだが、どこに行ってもやたら走っている。これが、社名なのか、車名なのか(つまりトヨタなのか、カローラなのか)は聞くのを忘れた。後部座席は3列。運転手は(ちょー)さん。

 車は郊外から、市街地に入り、まずは景山に向かうこととなった。(続く)

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