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(No3) 高校受験 基本の基本編

 ネットで「高校受験」を検索するといくつか勉強方法のHPが出てくる。

 そのうち「高校受験研究会」と「高校受験ナビ」というHPがなかなか参考になりそうなんで、分野別にまとめて内容をご紹介してみたい。


 
 
1 学習計画

 時間を有効活用するために高校受験計画を立てる。

 計画を立てるメリットは次の二つ。

(1) 計画が遅れることで、自分の受験計画にどのような支障が出るか分かるので、今日しっかり勉強を頑張ろうというやる気が出ること。

(2) 入試日から逆算して、今すべき最善の学習内容が分かるので安心して勉強ができること。

 

 計画を立てるのは、次の3段階に分ける。

(1) 最終目標である「志望校」を決める。

(2) 入試までの毎月の長期目標(=入試までに1ヶ月ごとに達成しておくべき目標)を決める。

(3) この先1週間の具体的な勉強計画を立てる。


 計画は
(1) 時間ではなく、量(「問題集○P〜△P」等)で立てる。

(2) 計画が遅れた時のために予備日を設けておく。

 

 勉強計画のコツとして、

まず「理解科目」(英語、数学、国語:現代文)を重点的に勉強する。

 

(1) A:「志望校」とB:「毎月の長期目標」を紙に書いて、机に貼って、毎日確認する。

(2) 1週間単位の具体的な勉強計画は別の紙に書き、寝る前に明日やる勉強内容を確認する。

(3) 学校以外の自由な時間を、自主学習の「時間割」として手作りしていく。



2 中学生の勉強法論

(1) 授業が分からない中学生は最低やるべき「基礎レベル」の詰め込みを怠っている。慣れない学習内容を頭に詰め込むことは、とてもつまらないし、根気がいる。

 しかし、自分がその科目を苦手に感じはじめた学年まで戻って、苦しくても急いで基礎の詰め込みをする。これに耐えれば数ヵ月後には「できた!」という達成感の喜びが味わえる。

 これを避けてとおるなら、何も伸びない。授業中に頭を使わない子供に問題集を与えても成績は伸びない。

(2) 単純なミスを防ぐ楽な方法は存在しない。いくら周りが注意しても、本人がミスをすることを軽い気持ちでしかうけとめていないなら、同じミスをいつまでたっても繰り返す。

 ミスをよくする人間は、自分がどのようなミスをしがちか、そのパターンを把握できていない。把握する努力を怠っているから、ミスを平気で乱発する。

 本人がどれだけ「ミスに対する強い問題意識を持っているか」がカギ。

 「英語の疑問文で”?”を付け忘れる」といったミスをする子供は、全般的に、ある問題を解いた後、次の問題に移るのが早すぎる傾向がある。

 次の問題に移る前に一呼吸おくようにする。

 「分かっていたんだが、ついミスしてしまった」というのは、ただの言い訳であって、それは「間違い」だとしっかり認識すること。
 そのためにも、軽い「ミス」という言葉を使わず、「間違い」という言葉を使うようにする。



3 問題集中心の勉強

 問題集中心で勉強をする。

(1) 30分でできる量を計画で決めておく。

(2) 時間内にすべての問題ができなくても、30分でぴたり!とやめてしまうこと。

(3) 時間内に終ったら(計画がこなせていたら)自分へのご褒美として休み、(遅れていたら)次に進む。

(4) 1時間勉強したら5分間でいいから、何を勉強したか思い出す復習の時間をとる。

(5) 間違えても消しゴムは使わず、横線を引く。

(6) 同じ問題集を少なくとも3回やる。

(7) やった問題の横に日付と、○(理由もわかって正解)と△(計算ミス等で失敗)と×(不正解)、?(疑問あり)という記号をつける。

 完全に覚え条件反射で正答できれば◎印をつける。

 次の問題集に手を出すのは、すべての問題に○がつくまで我慢する。いくつもの問題集をいい加減にやるより、一冊を完璧にマスターする(3回は繰り返す。すべての問題に○がつくまでやる)方が確かな学力がつく。



4 生活術

(1) しっかり寝て、朝は定刻に起き、朝食を食べる。

(2) 机の上には使う教材と筆記用具以外、何も置かない。漫画やゲームなどは部屋から撤去するか段ボール箱に入れるなどして視界から除く。

(3) TVや音楽は消す。クラシックのみは可。

(4) 勉強中は携帯の電源を切り、視界に入る所には置かない。

(5) ベッドの上では勉強しない。

(6) 単語カードなどを使う暗記は部屋の外、歩きながら、電車の中など、細かい時間を有効活用する。


5 やる気のない子供をもつ親の心得

 「平均回帰の法則」(良い状況も悪い状況も長くは続かず、平均から離れた数値は、次回は平均に近い数値になる確率が高い)という法則がある。

 それからいくと、
(1) 模擬試験の成績等は、良かった後は悪くなる。悪かった後は良くなる確率が高い。


 一方で、教育心理学者たちは、「一般的に、子供のする望ましくない反応を罰するより、望ましい反応を誉めてやる方が、より効果的である」と述べている。
 要するに、「叱るより誉めろ」。


 しかし、なぜ親は誉めるより、つい叱ってしまうのか?

(1) 「平均回帰の法則」により、良い成績を誉めても、「良い成績の後は落ちることが多い」ので、誉めても効果がないか、むしろ逆効果のように思えてしまう。

(2) 逆に、「平均回帰の法則」で、悪い成績の後は成績が伸びることが多いのだが、叱ったから伸びたように誤解してしまう。


 よって(高校受験を控えて成績も悪いのに勉強しない子供には当てはまらないが)ダラダラして自分から「こんなにダラダラしていてはダメだ!」と決意して勉強を始めるまで待つぐらいの気持ちを持ち、「早く勉強しなさい!」を連発しないようにすること。


 高校受験への即効性はないが、漫画ではない「本」を買い与え、その日のうちに50Pは読むよう勧め、読書習慣をつけさせること。

 


 

 なかなかためになる内容だった。しかし、自分なりの咀嚼(そしゃく)が必要であろう。

 
 どうもお疲れ様でした。

 
  

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