丸まげ |
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鎌倉時代 文治5年(1180)
神奈川・浄楽寺 毘沙門天 運慶作 |
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これも丸まげタイプだが、「まげ」がかなり大きい。
平安時代後期
滋賀・石山寺 兜跋毘沙門天 |
鶏冠(とさか)まげ |
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鶏冠(とさか)まげというのは、私が勝手につけた名称。
丸まげと同じようなものなのだが、先が細かく分かれたりして、鶏のとさかを横から見たような感じに見えるもの。
鎌倉時代 12C末〜13C初
和歌山・金剛峯寺 多聞天 快慶作 |
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これも鶏冠まげに含まれると思うが、先が分かれたようなタイプ。
平安時代
宮城・双林寺 二天像 |
ティアラ |
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「ティアラ」というのも私が勝手に付けた名称。まげを結っているが、額部分に飾りというか、宝冠がついたもの。
鎌倉時代 13C
京都・霊源院 毘沙門天 |
冠 |
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ティアラのような「額飾り」も、かなり大きくて実質的に冠に近いもの(例えば法隆寺金堂多聞天など)もあるが、これは完全に「王冠」みたいなもの。
これは中国製の仏像であり、我が国の仏像では類例は少ない(私は寡聞にして、知らない)。
9C(唐)
京都・東寺 兜跋毘沙門天 |
ヘルメット |
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四天王は武装姿が基本なので、ヘルメット(兜)の例も多い。これは何か布帽子みたいなぺたんとしたタイプで、類例は比較的少ない。
平安時代 10C
滋賀・延暦寺 伝多聞天(広目天という説もあり) |
翼ヘルメット |
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「翼ヘルメット」も私の勝手な造語。ヘルメットの両脇が折れ曲がったようになっているタイプで、この類例は多い。
平安時代 9C
岩手・黒石寺 持国天 |
枠のみ |
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鎧の胸部分を胸甲という。特に飾りなどのない、ごくシンプルなタイプ。
東大寺の戒壇院の四天王のそれもシンプル。
奈良時代
奈良・東大寺法華堂 持国天 |
二重枠 |
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二重円のような形
鎌倉時代
京都・三十三間堂 持国天 |
肩ベルト(環) |
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肩からのベルトを環でつる。本当に実務的な感じ。
鎌倉時代 13C
京都・霊源院 毘沙門天 |
肩ベルトのバックル |
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これも肩からのベルトを胸甲でつないでいるのだが、上のように単なる環ではなく、バックルのようになっているタイプ。これもかなり実務的。
鎌倉時代
奈良・興福寺仮金堂 多聞天 |
獣面(人面) |
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いわゆる兜跋毘沙門天は、胸甲のところが獣面(人面)のような飾りがついているものが多い。
平安時代後期
滋賀・石山寺 毘沙門天 |
華文様 |
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肩ベルトとの関係はないので、これは完全に胸甲の飾りと考えてよいのだろう。多いのは、こうした円形の菊花のような文様。
鎌倉時代 12C末〜13C初
和歌山・金剛峯寺 多聞天 |
飾り文様 |
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これも胸甲の飾りの一例。花菱的な文様。
鎌倉時代
京都・三十三間堂 広目天 |
胸甲なし |
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「胸甲なし」とは少し言い過ぎか。左写真でも下に胸甲らしきものがあるようにも見える。いずれにせよ、優雅に衣の端を結んでいる感じなので、胸甲が目立たない。
飛鳥時代
奈良・法隆寺金堂 多聞天 |
剣(上) |
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鎌倉時代
奈良・興福寺仮金堂 持国天 |
剣(下) |
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上に挙げた右手に持った剣を左手で受ける形
鎌倉時代
奈良・興福寺南円堂 持国天 |
戟 |
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鞍馬寺の毘沙門天は、時代の旧い分は左手を目の上にかざしているのだが、これはノーマルに戟を持っている。
鎌倉時代 13C
京都・鞍馬寺 毘沙門天 |
拳(中) |
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両手が交差しており、評価が難しい。
平安時代 延暦10年(791)
奈良・興福寺北円堂 持国天 |
拳(下) |
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平安時代 10C
滋賀・延暦寺 広目天 |
手(上) |
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非常に有名な仏像だが、類例は少ない。左手を目の上でかざしており、守護すべき都を遠く見守っていると解される。
平安時代 大治2年(1127)
京都・鞍馬寺 |
手(下) |
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本仏像は右手に宝塔を持っているが、左手は自然と垂らして腰の横に伸ばしているように見える。
平安時代 延暦10年(791)
奈良・興福寺北円堂 多聞天 |
手(腰) |
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腰に手を当てている例は多い。右手を腰に当てている例と同じく、反対側の手には戟を持っている場合が多い。
平安時代前期
福島・勝常寺 多聞天 |
宝塔(屈臂) |
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毘沙門天の場合、多聞天と違い左手に宝塔を持つ場合が多い。左写真は、その中でも類例が多い屈臂(手を曲げた状態)の例。
平安時代 10C
岩手・成島毘沙門堂 兜跋毘沙門天 |
宝塔(伸臂) |
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多聞天では右手に宝塔を持つ例が多いのだが、これはやや珍しい多聞天で左手に持つ例で、しかも手を伸ばして上の方で持っているので、より珍しいケース。
鎌倉時代
奈良・興福寺南円堂 多聞天 |
宝棒 |
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鎌倉時代
奈良・薬師寺東院堂 多聞天 |
経巻 |
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広目天といえば、右手に筆、左手に経巻。
飛鳥時代
奈良・法隆寺金堂 広目天 |