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(No192) 第63回 正倉院展 鑑賞記 その2


 平成23年10月30日(土)に奈良国立博物館に第63回正倉院展を観に行った時のメモ。

 


 以下で(1)などは音声ガイドの対象番号(私は音声ガイドを借りてないのですが)。紹介順序は、このガイド番号を基準に。


 頭の134などの番号は図録の番号。

 


3.【聖武天皇ご遺愛の宝物】


(10)28−1 七条織成樹皮色袈裟(しちじょうしょくせいじゅひしょくのけさ)

 端布を綴り合わせたように見えるが「織成」という手法で織り出されている。画像は、ここここここで。

 リンク切れになるまで奈良博HPで。

 

28−2 は 28−1 を模造したもの。小石丸という蚕の繭からとった糸を日本茜などで染める。28−1には欠損部分があるが、さすが28−2はすべて復元。



29−1 御袈裟幞袷(おんけさのつつみのあわせ)

 袈裟を包む風呂敷のようなもの。小さな四弁花文。

 

30−1 御袈裟箱(おんけさのはこ)

 黒漆塗りの箱なので、当然色は漆黒と思うのだが、蓋の部分が茶色とゆうか紫っぽいとゆうか。身の方は黒く見えたからライトアップのせいか?

 

(11)31−1 御袈裟箱袋(おんけさのはこのふくろ)

 タイトルのまんま。たすき状に交叉するかすみ文の中に黄色の魚や鳥を配置する。

 

(12)32 紅牙撥鏤尺(こうげばちるのしゃく)

 染め象牙のものさし。上写真は切符。狐や鹿、虎が描かれている。

 画像はここここここで。

 リンク切れになるまで奈良博HPで。

 


4.【様々な献納品】

(13)33 蘇芳地金銀絵花形方几(すおうじきんぎんえのはながたほうき)附 白橡綾几褥(しろつるばみあやのきじょく)

 四脚は葉の形。

 

35 檜方几(ひのきのほうき)

  天板はヒノキ。四周は紫檀材。猫脚4本はムク材で、ホゾを用いず直付け・・・と解説文にあったが、いきなり釘で打つのか、木工ボンドのようなもので接着するのか?

  初出陳。原形をよくとどめている。


36 暈繝錦几褥(うんげんにしきのきじょく)

 緯錦(ぬきにしき)という手法で濃緑、茶、藍、紫の順で、「七曜文」と「四菱とたすき」を交互に表現。

 

(14)37 碧地金銀絵箱(へきじきんぎんえのはこ)

 ヒノキ材。「千手堂」と底に墨書の銘。箱の角は蘇芳色で梅花文を散らす。箱の内側は底に綾。側面には錦で斜めストライプに。
 外面は碧地に花鳥文。下部は床脚。正倉院宝物を観てよく感じるが、実にすっきりして現代的なセンスを感じる。

 画像はここここここで。

 リンク切れになるまで奈良博HPで。

 

38 金銀木理箱(きんぎんもくりのはこ)

 ツゲの床脚。本体はサクラ材。蓋や身はウメ材を貼り、角、口縁は黒柿。 


5.【出蔵  倉から宝物を取り出すこと】 

(15)39 金銀鈿荘唐大刀(きんぎんでんそうのからたち)

 柄はサメ(エイ)皮。水晶やガラス玉で飾る。

 画像はここここで。ここここでも。

 リンク切れになるまで奈良博HPで。

 

(16)40 斑犀把漆鞘銀漆荘刀子(はんさいのつかうるしのさやぎんうるしそうのとうす)

 大型の刀子。把は犀角。鞘は木製黒漆。



(17)41 出蔵帳(しゅつぞうちょう)

 宝庫から759年12月26日、聖武天皇光明皇后の結納品箱や念珠入り「犀角箱」が出された時の文書と、同日に「陽寶剣 壱口  陰寶剣 壱口」などと書かれた文書をつないだ文書。良弁らの署名がある。

 画像はここで。

 リンク切れになるまで奈良博HPで。

 昨年秋、東大寺金堂鎮檀具の太刀からエックス線写真で「陽劔」、「陰劔」の銘が発見された。

 

 


 お疲れ様でした。

 
 
  

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