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(No191) 第63回 正倉院展 鑑賞記 その1


 平成23年10月30日(土)に奈良国立博物館に第63回正倉院展を観に行った時のメモ。

 

 


 これまた、久しぶりに奈良博へ。

 下写真はキップ。


 


 以下で(1)などは音声ガイドの対象番号(私は音声ガイドを借りてないのですが)。紹介順序は、このガイド番号を基準に。


 頭の134などの番号は図録の番号。

 


1.【大仏開眼会(かいげんえ)と東大寺の法要】


(1)1 伎楽面 酔胡王

 とにかく鼻がでかい。画像は、ここここここで。

 リンク切れになるまで奈良博HPで。

 

2 伎楽面 金剛 

 口を閉じているのが力士で、開けているのが金剛との解説があった。金剛力士像で阿形(開口)、吽形(閉口)に分けるのはおかしいのか?(阿形が金剛で吽形が力士なのか?)

 1、2とも相模国という墨書あり。初出陳


3 伎楽面 太孤父(たいこふ)

 かつては、酔胡従とみなされていたそうだ。初出陳

 

4 大歌茶臈纈絁半臂(おおうたちゃろうけちあしぎぬのはんぴ)

 天平勝宝4年(752)4月9日の大仏開眼会に用いられた。半臂とは短い袖の上着。裾に裂(きれ。短いスカートのようなもの)がつく。

 画像はここで。

 

5 縹纐纈布袍(はなだこうけちのぬののほう)

 袍は律令制下の官人の作業衣。藍と紅花で染める。大胆なイナズマのような文様。

 画像はここで。

 リンク切れになるまで奈良博HPで。

 

6 纐纈布幡(こうけちぬののばん)

  画像は、ここで。

  初出陳。原形をよくとどめている。


7 紅布

 6に付属する脚の一条分。初出陳。6も7も単独で4mを超え、合わせれば9mを超える。

 

(3)8 金銅華鬘形裁文(こんどうのけまんがたさいもん)

 金めっきされ、花芯部に水晶玉。各所に鈴。

 画像はここここここで。

 リンク切れになるまで奈良博HPで。

 

9 金銅花形裁文(こんどうのはながたさいもん)

 8に似ているが、緑色のガラス玉や水晶玉が随所に散らしてある。鈴は中央部のみ。

 

(4)10 華鬘残欠(けまんざんけつ)

 仏堂の荘厳具のひとつだが、あまり記憶にない。

 

11 錦臈纈絁等雑貼(にしきろうけちあしぎぬとうざっちょう)

 屏風に臈纈(ろうけつ染め)の裂(きれ)12片、錦7片が貼ってある。屏風に貼るのは写真をアルバムに貼るようなもので、伝統的な整理保存方法。

 


2.【香と香に関わる仏具】 

(5)13 黄熟香(おうじゅくこう)<蘭奢待(らんじゃたい)>

 天下の名香。足利義政織田信長、そして明治天皇が削った場所に名札がつけてある。

 画像はここここで。ここここでも。

 リンク切れになるまで奈良博HPで。

 

14 裛衣香(えびこう)

 防虫剤の香。ほぼぺちゃんこ。神護景雲2年(768)4月26日付の記載あり。


17 沈香把鞘金銀荘刀子(じんこうのつかさやきんぎんそうのとうす)

 鞘の外に薄い沈香を貼る。初出陳。

 リンク切れになるまで奈良博HPで。

 

(6)19 沈香末塗経筒(じんこうまつぬりのきょうづつ)

  経巻の容器。外面に沈香の粉末を漆で練ったものを塗布し、マメ科植物の種と丁子香で文様をつけてある。(中央に丸。放射状に四方に長い花びらのような形)

 リンク切れになるまで奈良博HPで。


(7)20 赤銅柄香炉(しゃくどうのえごうろ)

 柄の末は鵲尾形といって3つに分れる。ほぼ純銅。

 画像はここここで。

 リンク切れになるまで奈良博HPで。

 

22−1 金銅大合子(こんどうのだいごうす) 

22−2 金銅大合子(こんどうのだいごうす) 

 形や大きさもにているのだが、22−1は全体に錆びていて蓋と身の部分がマッチしているのだが、22−2は蓋がやけにきれいな金色。蓋だけ後補なのかな?と思うのだが、そうした記載は気づかなかった。

 22−2は初出陳。

 

23 佐波理合子(さはりのごうす)

 銅と錫を主成分とする白銅製。小ぶりだが、すっきりとしたいい感じ。

 画像はここで。

 

24 金銅花形合子(こんどうのはながたのごうす)

 身の部分は新補。八陵の横長の花の形。宝相華文が透かし彫りになっており、蓮華宝珠の鈕がついた美麗な合子。

 

(8)25 刻彫梧桐金銀絵花形合子(こくちょうごとうきんぎんえのはながたごうす)

 初出陳。木製で宝相華文を半肉彫で表現し、花弁の間に猪目(ハート形)を透かす。「弁脈に金の線、花弁の縁に銀の線」と解説にあったが、よく分らなかった。身は新補。

 

(9)26 鉄三鈷(てつのさんこ)

 鉄製。実用のモリを思わせるような鋭さ。金メッキが残っている。奈良時代、既に初期の密教が伝わっており、法具として用いられたと考えられる。


27 素木三鈷箱(しらきさんこのはこ)

 26の形をくり抜いたサクラ材の容器。

 


 お疲れ様でした。

 
 
  

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