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(No164) 京都国立博物館 特別展「上田秋成」鑑賞記 その1


 平成22年8月に行った時の鑑賞メモ。

 


第一章 秋成像


(右写真は、切符)

 

3 上田秋成像 柳雪筆 京都・西福寺

 

6 上田秋成像 上田秋成賛 文化5年(1808)頃 天理大学附属天理図書館

 画像自体は他の絵と似ているが、アイヌの弦楽器トンコリを手にしている点が珍しい。

 

7 上田秋成坐像(附 自像筥記)
坐像:初代高橋道八作
自像筥記:上田秋成筆

坐像:亨和3年(1803)〜文化元年(1804)頃
自像筥記:文化5年(1808) 京都・西福寺

 画像はここで。その他はここ

 京博HPではここで。(なお、京博HPでは、「上田秋成」展の開催概要のページに行くので、そこからさらに「展示作品解説」のタブをクリックしていただきたい。以下同じ)

 斜視である点も含め、70歳頃の秋成の風貌を正確に写すといわれる。
 材質は京焼きである。


 

 


第ニ章 大坂、俳諧・小説



8 雨月物語(初版) 上田秋成著 明和5年(1768)序、安永5年(1776)刊 京都大学附属図書館

 「巻之一 白峯」の画像については、ここ(背景の赤字)やここ。またはここ

 「巻之七 蛇性の淫」の挿絵の画像については、ここここで。

 


 

第三章 国学



22 をだえごと 上田秋成筆 亨和年間(1801〜1804)頃 天理大学附属天理図書館

 秋成は本居宣長と激しい論戦を繰り広げたが宣長の学識にはかなわなかったらしい。
 本書では「(宣長は)古事記伝と云う書を著して蛇に足を添へしは、いにしえを伝へたるにはあらで 我私言を後につたふる題目にこそあらめ。伊勢人はむかしより僻言を好む」とあった。

 完全に論戦に負けた恨み言を書き並べてるとしか思えず、読んでいて非常に面白かった。

 「をだえごと」とは、弦の切れた琴を愛用した陶淵明の故事にならったものだそうだ。

 


 

第四章 京都、歌文

 

36 鳴鳳帖 上田秋成ほか著 文化3年(1806)刊

 無腸(秋成)らの発句を短冊に収めたもの。モミジの絵や朱竹が描かれた短冊が非常にきれいだったので印象に残った。

 無腸の句は相撲を題材にしていた。秋成は相撲好きで相撲取りを主人公にした小説も著しているそうだ。

 

39 春雨物語 富岡本 上田秋成筆 文化4〜5年(1807〜1808)頃 天理大学附属天理図書館

 序文の画像についてはここから。序文から「血かたびら」に続く部分の画像については、京博HPにて。
 この「血かたびら」は、平城帝のことを描いているそうだ。他には「樊噲」(はんかい)という作品なども展示されていた。

 


 

 

 お疲れ様でした。

 
 
  

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